知的好奇心を伸ばすには…? 1
以前、
賢い子
=地頭のいい子
=自ら疑問を持ち、自ら考え、自ら答えを導き出す子
と定義し、
地頭を構成する5つの要素 は、
知的好奇心
没頭力
知識
認知能力
思考力
と、因数分解し、
木に例えて説明を試みた。
今回は
「地頭」の5要素
1つ目
知的好奇心 の伸ばし方を考えていきます。
知的好奇心の伸ばし方
賢い子は、
自ら疑問を持ち、自ら考え、自ら答えを導き出す子
賢くなるための第一歩は、
まず、
自ら疑問を持つ
ことからはじまります。
当たり前ですが、
自ら疑問を抱く の
自ら は、
親でも、お友達でも、周りの大人でも
ありません。
自ら = 子ども自身 です。
子どもは
朝起きてから夜寝るまでの間
平日だと
朝ごはん中
登校中
授業中
行間休み
給食の時間
昼休み
下校中
学童、習い事
家の中
晩ご飯中
お風呂
TVを見て
……
休日なら
お買い物で
スーパーで
お出かけで
公園で
キャンプで
……
いろいろな世界を
見て、聞いて、嗅いで、味わって、触れて
五感を通じて
感じ取り、生きています。
子どもが
子ども自身の目で
世界を見ていく中で、
「あれは何だろう?」
「なぜだろう?」
「どうしてだろう?」
物事に対して
あれこれ興味や疑問を抱く。
その手助けとして
大人ができることは、
子どもの見つめる先をよく観察し、
考えるきっかけとなる言葉かけをする
ことです。
たとえ
親子で同じ方向を向いて、
一緒に歩いていたとしても
大人は、
「あ、新しいお店できてる!」
「ちょっと雲行き怪しくなってきたな、洗濯物取り込まなくちゃ…」
「今日の晩ごはん何にしようかな…」
一方の
子どもは、
「葉っぱ!どんぐり!きれいなお花!」
「ブルドーザー!ダンプカー!クレーン車!」
「アンパンマン!プリキュア!ポケモン!パウパトロール!」
かもしれません。
たとえ親子で同じように
生活していたとしても、
大人が見ている世界
と
子どもが見ている世界
は、違う世界です。
そして
子どもが抱く興味や疑問は、
大人が見ている世界には
ありません。
子どもの視線の先、
子どもが見ている世界に
あります。
子どもが
どんなことに興味を持っているのか?
どんなことに疑問を感じているのか?
その答えは
子どもの見つめる先にあります。
ですから大人は、
子どもの見つめる先に何があるのか? を
よく観察することが大切です。
そして、
道端で「きれいなお花!」に反応した子どもには、
「きれいなお花だね!なんて名前のお花なのかな?
お家に帰ったら図鑑で調べてみようか!」
工事現場で「ダンプカー!」を見つけた子どもには、
「大きなダンプカーだね!あっちはなんて車かな?」
「よく知ってるね!他にはどんな車を知ってるの?」
雲を見て「アンパンマン!」と叫んだ子どもには、
「ほんとだ!アンパンマンみたいな雲だね!
あっちの雲はどうかな?なんの形に見えるかな?」
大人が
子どもの見つめる先をよく観察することで、
子どもが発見した興味・疑問 を
大人がくまなく汲み取り、
そこに
子どものさらなる興味・疑問 に
つながるような言葉をかける。
こうした
日々の
親子の会話 が
子どもの 知的好奇心 を育むためには
大切となります。