ハキハキ、スラスラ、正確に 1

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もったいぶっているようで
何だか申し訳ない。


読む力」を伸ばす
音読における「読み方」の正解


音読の3原則 は、

「ハキハキ、スラスラ、正確に」

である。




「どれくらいハキハキ読むの?」
「どれくらいスラスラ読むの?」
「どういうのが正確な読み方?」

この基準を
子どもにも理解できる「具体的な」言葉で
子どもと「共有」してはじめて、




「ハキハキ、スラスラ、正確に」

この3原則に子どもは注意を払うようになり、

子どもにとって、音読という活動が
作業から学習へと昇華する。



それでは音読の3原則
1つずつ見ていこう。


1.ハキハキ

音読で「読む力」をつけるうえで最も重視すべきは、

「スラスラ」
スラスラ読み上げる力」である。

「スラスラ」読めるようになることで、
子どもの「読む力」が養われるからだ。


ただ、
はじめから「スラスラ」とを意識して
早く読もうとしてしまうと、口が大きく開かず、
ボソボソゴニョゴニョした不明瞭な声になってしまう。


また、
他の「スラスラ」「正確に」は、練習してはじめて身につく
個々のスキルに依るところが少なからずあるが、

ハキハキ」は、本人のやる気次第、
はじめから やろうと思えば誰でもできる こと。


なので、「ハキハキ」は、
3原則のなかでもまず最初に取り組むべき課題である。


ハキハキ」とした声とは、
決して怒鳴るように大きい声を出すことではない。

「声の大きさ」は子どもによってまちまち。
「声の大きさ」を基準として求めてしまうのは、
もともとの声が小さい子にとっては酷なことである。

「声の大きさ」ではなく、
その子なりに「しっかりと声を出そうとしているか?」で
判断してあげると良い。


その子なりにしっかりと出そうとしている声 は、
さらに具体的に、

学校で休み時間に友達と話している時の声

外で友達と遊んでいる時の声

家で晩ごはんの時に会話する声
など、

子どもにも理解できる「具体的な」言葉で伝えることで、
子どもと「ハキハキ」の基準を「共有」しておきたい。



そして、
しっかりとした声を出すために大切となるのが、

・背筋を伸ばすこと
・息をたくさん吸って吐くこと
・口を大きく開けること


 である。


というのは、
にためた空気を
喉にある声帯に送り込み、振動させることでつくられ、
それが声の出口であるから出ることで他者に伝わる。



により空気がたまるのは、
背筋の伸びた姿勢 or 背中の丸まった姿勢

声帯をより震わせるのは、
たくさん吸って吐いた空気 or あまり吸わずに吐いた空気

他者によりが届くのは、
大きく開けた口 or 小さく開けた口

もちろん答えは
いずれも前者である。



しっかりと「ハキハキ」した声を出すためには、

背筋を伸ばし、息をたくさん吸って肺に空気をため、
息をたくさん吐いて声帯をたくさん震わせて声をつくり、
大きな口を開けて出す 必要がある。






まとめ

音読の3原則のなかでも、
 まずはじめに取り組むべきは「ハキハキ


・「ハキハキ」とした声は、
 「声の大きさ」ではなく、
 その子なりに「しっかりと声を出そうとしているか?」で判断する。


・「学校で休み時間に友達と話している時の声」
 「外で友達と遊んでいる時の声」
 「家で晩ごはんの時に会話する声」 など、

 子どもにも理解できる「具体的な」言葉で
 子どもと「ハキハキ」とした声の基準を「共有」する。


・しっかりと声を出すために、
 「背筋を伸ばすこと
 「たくさん息を吸って吐くこと
 「口を大きく開けること」 も合わせて意識させる。





残りの

2.スラスラ

3.正確に


は、また明日以降。。。

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