子どもの片付けを見守りながら思う
昨日、
高いところに片付けをしようとしている子が
大人がやればすぐ終わることなんだけど、
なんとか高さを出して自分で片付けようと
自分の頭で考えて、工夫して、
これを
こんなかんじで積み重ねて
高さを出そうとしていた。
この三角形
3辺でそれぞれ傾斜が異なり、
揃えればカチッとはまるようになっているのだが、
辺が揃っていなかったり、カチッとはまっていなかったりすると、
2枚目の画像のオレンジと黄色みたいにズレが生じてしまう。
カチッとはまれば、
グラつくことなく乗っても安定するが、
下のほうでズレてしまっていると
グラつき、アワアワしちゃう。
そんな様子を
いつ落ちてきても大丈夫なように
そばで見守っていた。
「何事も基礎の安定感って大事だな~。」
とか思いながら…
例えば、算数。
小学校1年生で入学してから、
1~10までの読み方、書き方を習い、並び方をまず習い、
いくつといくつ
10までの数の足し算
10までの数の引き算
くり上がりのある足し算
くり下がりのある引き算
100までの数
…
と、
ちょうどバランスストーンを1つ1つ積み重ねるように、
基礎を1つ1つ積み上げながら学習は進められていく。
積み重ねていくにあたって
ある箇所で基礎がガチッとはまっていないと、
その時にはまだ周りも本人も自覚していないレベルで
その箇所から小さなグラつきが生じ始める。
けど、授業は進み続けるものだから、
その上にまた1つ、もう1つと積み重ねているうちに
そのグラつきはやがて大きくなり、
算数 = 苦手 だと、目に見えるかたちで表れ始める。
1年生の算数のつまずきポイントとしてよく名前の挙がる
くり上がりのある足し算 や くり下がりのある引き算
けれども本当のつまずきポイントは、
もしかしたら、もーっと前
いくつといくつ
なのかもしれない。
なわとびで、二重とびができない
鉄棒で、逆上がりができない とつまづいている子がいれば、
「そもそも、わき締まってないんじゃない?」
もしかしたら
なわとびの持ち方、鉄棒の握り方 が
原因なのかもしれない。
止まることのない学校の進度
出来ているまわりの子との比較
…
そういうものを感じると
どうしても進みたくなってしまう気持ちも分かる。
けど、
子どものつまづきを少しでも感じたら
思い切って、戻ってあげる。
そして、今一度ガッチガチに基礎を固めなおす。
そんな勇気が必要なんじゃないか と、
子どもの片づけを見守っていてそう思った。