宿題は、「書き写す」練習です。
宿題
ちゃっちゃと片付けてしまう子もいれば、
やたらと時間の掛かる子もいたりする。
時間の掛かってしまう子を観察していると、
・学年、クラス、個人によって宿題の分量が異なる。
・そもそも宿題に取り掛かるまでに時間を要する。
・宿題中にボーッとして、集中できていない時間がある。
・計算スピードがまだまだ遅い。
……
ひとつ宿題に時間が掛かる といっても
いろいろな原因が見てとれるのだが、
これもまたその原因のひとつとなっている。
↓
・「書き写す」のが遅い。
1年生はまだまだ宿題量がさほど多くないようだが、
2年生以上になると
・音読
・計算ドリル
・漢字ドリル
と、
1日に3つくらいの宿題が課せられることも珍しくない。
そして
このうちの2つ
・計算ドリル
・漢字ドリル に、
「書き写す」力が関わってくる。
計算ドリル の宿題だと、
ドリルからノートに
計算式を「書き写す」
漢字ドリル の宿題だと、
ドリルからノートに
漢字やその漢字を用いる例文を「書き写す」
という作業が必要とされる。
例えば、
計算ドリル
802
ー649
____
というひっ算の宿題があるとする。
この計算式を「書き写す」のに、
1.
「802 ー 649」を
ひとまとまりとして覚えて書き写す子
2.
「802」「ー 649」と
上段と下段に分けて覚えて書き写す子
3.
「800……」「2」「ー」「600……」「49」と
幾度と式の確認をしながら書き写す子
だいたい3種類のやり方が存在する。
これは
ドリル ⇔ ノート間で頭を振る回数 や
ノートに実際に書き写す文字
を見ていると分かる。
さてこの3種類の「書き写す」
1.ひとまとまりとして覚えて書き写す子
2.上段と下段に分けて覚えて書き写す子
3.幾度と式の確認をしながら書き写す子
早く書き写せるのはどれだろうか?
答えはもちろん
1.>2.>3.の順となる。
1問あたりでいうと
1.の子と、3.の子とでも、
大した差は生まれないかもしれない。
だが、
計算ドリルの宿題
1日1ページ20問ともなると…
1.の子と、3.の子
その間には
有意な差が生まれる。
そもそも
ドリルからノートに「書き写す」とは、
細かく分けると作業工程を踏んでいる。
ドリルに書いてある文字の羅列を見る。
↓
一時的に脳で覚える。
↓
ドリルから目線を切り、ノートに目線を移す。
↓
ノートに文字の羅列を覚えた通りに「書き写す」。
見る・覚える・写す…
これらの能力
認知能力を鍛えることで
もしかしたら
あなたの宿題は早く終わるかもしれない。
そしてあなたたちは幸運にも
この認知能力を鍛える方法を知っている。
↓
宿題に時間の掛かってしまう方々
もしかしたら
「書き写す」力がまだ十分に身についていないのかもしれない。
そして
何かの力 というのは、
残念ながら鍛えないと身につかない。
逆に言えば
鍛えれば身につく というわけだ。
もし、
『宿題を早く片付けたい』 と願うのであれば、
・コグトレを毎日続ける。
・計算式を、漢字とその例文を、
1度で覚えて「書き写す」練習を繰り返す。
「書き写す」力を鍛えるのも1つの手立て
かもしれない。
宿題ちゃっちゃと片付けちゃって
外でたくさん遊ぼうよ