代書屋は枝雀に限る!【落語部@寄席に行きませんか 4】
好きな演目をひとつ
【代書屋】(でぇしょやさん)
多くの人が字が書けなかった頃が背景なのかな。
履歴書を書いて貰いに主人公が代書屋さんに行き、
名前、住所、生い立ち、職歴を語り、
書いてもらう。
設定それだけ。
単純なんです。
これはもう、笑えるかどうかは噺家さんの演出次第です。大袈裟かも知れませんが、表現をどうするか。
ここでも愛すべき、”留ぇ”という人物が出てきます。
コントラストがあれば、留は際立ちます。
生真面目な代書屋と留ぇのやり取りが情景が画が見えてくるようだと、噺家が上手だということ。
初めて落語に触れる、という人にわかりやすく楽しめる演目だと思います。
落語には受取力が試される要素もあります。
噺家が言っていることを瞬時に理解できると、大笑いできる。
お客さんの反応を探りながら、喋っていく芸。
お客さんに楽しんでもらう為に微調整をしてくれているだろうが、
ある程度の知識を持っている方が楽しめます。
ある噺家が、笑いと偏差値は比例する。
学校に営業でよく行かせてもらう。学校の偏差値を調べてから話す内容を決めて行くと。
同じ内容をただ流しただけなら、笑いの起こり方が全く違うと。
私の好きな枝雀さんもマクラで、
面白いか面白くないかは皆さん次第なんですよぉ
ワタシに責任はありません。
皆さんの想像力にかかっているわけでぇす。と笑わせていました。
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