春蝶の伝えたい想い【落語部@寄席に行きませんか 8】
三代目桂春蝶の落語会
地元、吹田市のメイシアター。
私も春蝶も同じ吹田出身なのです。
先代春蝶の親父さんがこのメイシアターで寄席をしていたそうで、
子供も頃から憧れていた場所だと仰っていました。
そこで、今、春蝶が伝えたいこと
第九弾、『ハナマスの』
なかなかの大ネタとなっています。
しかし、語り継がなければいけない日本の歴史。
忘れてはいけない人々がいた。
「占守島(しゅむしゅとう)の戦い」というものが1945年8月18日にあったという噺。
場所は、千島列島北東端の占守島は当時日本の北方最前線。
駐屯していた部隊は武装解除を進めているなか、急遽戦闘態勢に。
戦闘が激化するなか、日本軍に戦闘行動停止の命が下ります。
日本軍は優勢でありながら積極的な攻撃は控えることになり、度重なる停戦交渉の末、21日にようやく交渉成立、23日に武装解除したのですが、
その後、腹いせのようにソ連(ロシア)は北方四島を占領し続けています。
あれれ?これは落語なのか?
創作落語の中でも、春蝶自身が語り続けたい、残していきたい、
日本を、日本人を言葉に物語に創り上げています。
笑えるところは、ほんの少し、しかもクスッと程度。
こんな落語もたまには良いもんで。
終戦後に北海道でこんな事が起こっていたこと、全く知らなかった。
勉強になりました。
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