やらない人
大型のシステム更新案件を数年後に控えている。今のシステムをバージョンアップするべきか、別のシステムに乗り換えるべきか。
乗り換えるには相当な労力がいる。相当なメリットがないと乗り換えようとは思わない。
だけども、外部はそれを簡単には許してくれない。
「なぜバージョンアップの道を選んだのですか?他のシステムを採用するという選択肢はなかったのですか?」
お偉いさん達からはきっとこう問われるだろう。問われなかったら、それはそれで問題。安易な道を易易と譲ってしまうことになるのだから。
先日、アンケートが行われた。
「今のシステムに満足していますか?」
「今のシステムで実現できていない点はなんですか?」
僕はわかる範囲で回答し、わからない点は実務担当者に聞いて、すべての回答を埋めた。
でも、他の人たちはそうしなかった。
「なにを持って満足とするのですか?」
「私が実務をしているわけではないので回答できません」
そういうのいいからさ、とりあえず答えろよ。僕はそう思った。
とにかく面倒くさい先輩たち。なにかと難癖つけて拒否する。
自分の感覚で答えればいいじゃん。自分がどう思っているかでしょう?わからなければ、わかる人に聞けばいいだけじゃん。僕はそうしたよ?
彼らは人それぞれ、認識が違うのに一律のアンケートをとっても意味がないという。意味を明確にしないと答えられないという。
だいたい、他人と自分とを比べてレベル合わせをしようなんて考えはおこがましい。
だいたいの傾向を知るのがアンケート。アンケート結果で多数決をとった方が正解ってわけでもない。
そんな細かいことを気にしなって仕方がないのだ。
それを理由になにもしようとしない人たち。どうしようもない。