なんで景気がいいのにお金を借りにくくするの?
景気がいい時、つまり好景気の時には、なぜ中央銀行は金利を上げてお金を借りにくくするのでしょうか?それにはいくつかの理由があります。
好景気とインフレ
好景気とは?
皆がお金をたくさん使って、企業の売上が増え、給料も上がる。
経済全体が活発で、仕事がたくさんある状態。
インフレとは?
インフレは、物価が全体的に上がる現象です。
好景気の時には、お金がたくさん使われるので、物の値段が上がりやすくなります。
金利を上げる理由
インフレを防ぐため
景気が良すぎて物価が急激に上がると、お金の価値が下がります。
これを防ぐために、中央銀行は金利を上げて、お金を借りにくくします。
経済の過熱を防ぐため
みんなが一斉にお金を使いすぎると、企業も商品やサービスの価格を上げます。
この過剰な消費を抑えるために、金利を上げて、少し冷静にお金を使うように促します。
バブルを防ぐため
金利が低いままだと、投資が過熱し、不動産や株価が異常に上がる「バブル」が発生します。
バブルが崩壊すると、大きな経済混乱が起きるため、これを未然に防ぐために金利を上げるのです。
具体的な例
例えば、ある時期にみんなが住宅ローンを借りやすくて、たくさんの家を買い始めたとします。家の価格がどんどん上がり、最終的には高すぎて買えなくなる人が増えます。この状況を防ぐために、中央銀行は金利を上げてローンを借りにくくし、住宅価格の上昇を抑えます。
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