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[ Decode : Art ] 心揺らす芸術の秘密

はじめに

 本件は、中世の絵画や古き象徴画ではなく、現代の、しかも最新の芸術作品についてDecodeいたします。今回取り上げる芸術作品が、どのように人の心に影響を与え、どのような効果を及ぼし、どのような未来へ繋がるのかを順にご説明申しあげます。


作品概要

 今回モデルになったのは、2024年7月13日、ペンシルベニア州バトラーで開かれた選挙集会において、トランプ元大統領が演説中に銃撃された事件の一幕を収めた作品。

 その日付は、北緯33度の街ダラスでJFKが亡くなった11月22日33週と3日後の7月13日です。

 狙撃された時間もよく出来ていて、「3:11」と「6:11」となっております。これは東部と西部で時差が3時間あるため、中継地により時間表記が異なるためです。東部で6時に起きたことは、西部では3時にニュースになります。それにしても上手にやっておりますね。3:11と6:11については以下の動画を参照ください。


 続けます。ライフル弾が耳を掠めたにも関わらず、少しびっくりしただけで難なく奇跡的に銃弾を躱したトランプ。でも奇跡じゃないの。銃弾が魔法の軌道を描いて奇跡的に命を奪ったり、今回のように銃弾を紙一重で奇跡的に交わしたりと、アメリカの大統領暗殺事件には奇跡がつきものなの。

左「JFK暗殺の弾丸の軌道」 右「トランプの奇跡」

 そんな奇跡を知ってか知らずか、再度の銃撃の可能性など気にしない優れたシークレットサービスに守られながら、全く遮蔽物のない場所で幾度となく立ち止まりながら拳を突き上げ、ピューリッツァー賞カメラマンのEvan Vucciにアピりながら退席しました。再び撃たれることが無いことを知っているかのように力強く。


 その甲斐あってか、とても素晴らしい作品に仕上がり、多くの人の心を揺らしました。事件の数時間後には、Tシャツ化され、



 次の日には、13番目のアルファベットの「M」を「ツノ」に見立てるのがお好きなTIME誌の表紙にそのまま使用されました。


 では、こんな芸術作品に込められた魔法をDecodeしてゆきましょ〜。



Decode

・基礎知識

 Decodeの前に、パスというものがどのような作用を及ぼすか等の基礎知識は、以下の『芸術に秘せられた魔法』と『洗礼者 聖ヨハネ』をご覧ください。本件では作用を端的に述べてゆきます。



・全体

 全体的に俯瞰してみた時、読み取れる象徴は「自由」と「革命」の二つ。これらが米国大衆の心に作用し、未来へ向けて方向づけします。順に解いてゆきましょう。



・革命、独立精神

 右手で掲げる松明が啓明の光を象徴する「自由の女神」。古くはロドス島の「光明の神」「遠矢の神」、そして「羊飼いの守護神」である「ヘリオス」の姿が元。そこに、ミトラ(7本の光線)やプロメテウス(足の鎖)の象徴が合成され、強く啓明を象徴するシンボルとなりました。そもそも、自由の女神の正式名称は「Liberty Enlightening the World / 世界を照らす自由」です。この「啓明」の象徴が自由の女神の真の姿であり、特定の人々には御神体として機能している特別な石像です。そんな御神体は、アメリカ人の心の中の「自由」と強く結びついており、人々を奮い立たせます。

 どう言うことかと申しますと、自由の女神像はアメリカ合衆国の独立100周年を記念し、先に革命を起こし民主化したフランスから贈られたものであり、「自由!独立!」のマインドが深く刻まれた象徴です。よって、大衆が自由の女神から受ける影響は「独立精神」「反骨精神」ナショナリズムの高揚」であり人々を奮い立たせると申すのです。

 また、大抵のアメリカ人が「ここは自由の国アメリカだ」と言うくらい、アメリカ人のマインドに深く入り込んでいる「自由」。ただの自由なら結構なのですが、アメリカ人の「自由」には戦いが付随します。「体制に抗い自分たちの手で戦い、勝ち取った自由」と言う自由です。

 巨大な神像というものは象徴と同じで、その姿を見ただけで付随する物語が思い出され、左脳を無視し右脳経由で人々の心に作用します。



・掲げる拳

 掲げる拳の象徴は、政治運動と連帯する象徴です。 特に、社会主義、共産主義、無政府主義、労働組合主義など、さまざまな政治的イデオロギーを象徴する一般的なシンボルであり、団結、力強さ、抵抗などを表す敬礼として用いられます。

 トランプのキャッチコピーは、「Make America Great Again」であり、今回の銃撃を受けて「Shooting makes me stronger」ですから、この拳の象徴はキャッチコピーと合わせ、現在のアメリカに不満を持っている人々へ向けて「団結・力強さ・抵抗」を示す最高の象徴となります。「あの偉大だったアメリカを取り戻せ」ってな具合にね。



・国旗

 国旗はナショナリズムの最たるもの。国粋主義者の御神体と言っても過言ではありません。ですから、国粋主義者を煽るときは、ボロボロの国旗を使い「忘れるな」と煽るのです。上記の画像は「真珠湾攻撃を忘れるな」に使用されたプロパガンダポスターです。

 TシャツのデザインにTop Gunをあしらい、愛国心を煽ります。戦争間近の時や、戦争の最中、大衆コントロールのために戦争映画を持ち出すのは昔から。

「湾岸戦争」


・ドラクロワ

 言わずと知れたフランス革命の象徴ですね。ここから現行の我々の概念「自由民主主義」が形成されました。王族・貴族に抗い、自分たちの手で自由を手に入れた!と。

 実際は、その王族・貴族たちに煽られて乗せられて、社会変容を自分たちの手で起こしたと思い込まされているだけなのですけどね。そして、再びこの革命の象徴を想起させるトランプ。

 盲目の大衆に火をつけて、ナショナリズムで団結させて、アナーキズムに持ち込む気なのよ。

 ずっとそう言っておりますでしょ?



魔女の本気

・パス

 では、前述の象徴がどのようにトランプの肖像画に組み込まれているか見てゆきましょう。一応申し上げておきますが、この写真は、どこからともなく銃撃を受けた直後の元大統領です。中世の芸術家のように、時間をかけてじっくり描いたものではありません。それなのに後述の収まり具合ですから、この事件は劇場なのですよ。ではご覧ください。

 これだけでも出来杉くんなことは読み取れますが、本質はここではありません。なんだと思いますか?アレですよ、アレ。

 そう、黄金螺旋。人々の心を惹きつけるために欠かせない魔法。トランプもしっかり使用しておりました。


 人の視点は最も手前にあり明るいものに釣られます。この写真で最も手前にあり明るいのは女SPの頭。その次は、女SPの視線の先にある明るい手。そのまま螺旋に沿って流れて男SPの顔へ。本来、正面を向いている人物の顔には、人が最も視線を引かれる「目」がありますが、このSPはサングラスをしておりますので視線の威力が機能せず観察者はスルーします。よって、一見SPに視線を持っていかれそうですが、どちらも目が隠れており、実際はパスとして機能しているだけで、最終的には、「星条旗」「拳」そして「トランプのツラ」が刷り込まれます。さらには、先に述べた象徴も潜在意識で機能し、「ナショナリズム「強いアメリカ」「反体制」「自分たちの手で革命を」と大衆を方向づけするという訳です。


 Economistの表紙でも、「Yankee Doodle」をパロった表紙が描かれていたじゃない?新しいナショナリズムというのは「一昔前の愛国心」よ。「Yankee Doodle」が何を表している絵画だかご存知?タイトルは「Sprit of '76」です。これは独立を果たした1776年の「76」です。つまり「独立精神」です。あのビルの高さにも刻まれている独立精神の数です。

「Sprit of '76」と「1776ftのOne world trade center」

 ですから一昔前と同じで愛国心を煽り一つの方向に向かわせようとしているの。日本でもそのうち愛国心を煽る事件が始まるわよ。



・愛国心=ナショナリズム

 我々日本人は「愛国心など忘れている」とお思いでしょうが、いつでも火がつけられるようにスポーツの国際大会でナショナリズムを失わせないようにされております。オリンピックが良い例。あれって「代理戦争」って言われているの。ですから、共産思想訓練が色濃く残る学校教育の現場において、幼い頃からスポーツを良いものだと刷り込み、部活を通して強制的に連帯責任と競争社会の概念を刷り込み、大人になっても抜けられないように定期的に世界大会を催すのです。平和ボケしても、「ナショナリズム」と「争う心」は忘れないでしょ?

 俯瞰して見たら、スポーツは宗教と一緒。ですから現代においてもなお利用され続けている魔法なの。

 ゆえに、日本でも愛国心に火をつけることが起きたら、速攻でナショナリズムを声高に叫ぶ輩で溢れるわ。オリンピック、ワールドカップ、ハロウィン、クリスマス等、これらの時期になると街に溢れる人々がいるでしょ?あれ全部テレビ見てる流されやすい人ですから、あれが全部簡単に乗せられ火がつけられるってことよ。

巻き込まれぬように。



まとめ

 ではまとめです。冒頭の言葉を思い出してください。トランプの芸術作品が、「どのように人の心に影響を与え、どのような効果を及ぼし、どのような未来へ繋がるのか」と申し上げました。

 答えは、国に帰属意識(ナショナリズム)を持っている人々の愛国心・革命心に火をつけ、「自由(反体制)のためなら戦いだ!」という未来に向かっております。1週間もしないうちに「犯人イラン説」が浮上しておりますから。いつかの大量破壊兵器と同じでしょ?

 さらに言ってしまえば、7/19の「CrowdStrike」の世界的なシステム障害。この会社のサーバーは奇遇なことにウクライナにあり、なぜかシステム障害の次の日にこの二人が話し合いです


 「Crowd=群集」+「Strike=ぶっ叩く」=「CrowdStrike」


Remould it nearer to the heart's desire
心の望みに近い形に作り変える


共産圏は全くの無事


 自分でやっておいて人のせいにするのは昔から。偽旗作戦を知らないウブな読者さんはしっかり知っておいてください。



 びっくりするくらい汚いことを平気でやるのがあちら側。それは今も昔も変わりなく、繰り返し行われてきたこと。ですからいつも言うのです。

 大衆が現実世界と認識しているMatrixで、デジャブが見えたら要注意。

 それでは本件はこれにて締めとさせていただきます。あなた様の心にわたくしのデジャブが届きましたなら引き続きお付き合いをお願いいたします。



作品紹介

デジタルBook:『Decode of the Matrix』

デジタルBook:『ダヴィンチコードを乗り越えて』

本:『Divine Ratio Re:Decode』

本:『As above So below』

アパレル&小物:Cavalier Camp


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霜月やよい
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