「円について」
早速だけど実はね、、、
この片目の象徴は秘密結社の象徴でね、古くは古代エジプトの悪魔崇拝からきていて、この世界の全てを見通す力を持っているシンボルなの、、、、
、、、ごめんねっ、冒頭から思いっきりウソぶっこきました。
でもね、片目の象徴の説明って大抵がこんな感じじゃない?まぁはっきり言っちゃいますけど”まともに説明している人”を見たことがないわ。ほとんどが陰謀本の二番煎じ三番煎じで、使い回しの説明ばかり。ですからインチキばかりのMatrixに皮肉も込めてこんな冒頭での始まり。
と言っても、本件のテーマとまったく関係がない訳じゃないの。むしろ本質。いつもの「目の前にあっても見えぬ真」ってやつです。わたくしの記事を読んでいるのですから、あなたもこの象徴を”知って”はいますよね?でも、目の象徴の意味を"説明はできません"よね?「結果」は知っていても「過程」を知らぬ状態です。「どこどこの宗教が使っている」とか「あの団体が使っていた」などは論外です。本質は「なぜそれら各種団体で使っているのか?またその意味とは何か?」です。
本件を最後までお読みになれば、「円」と「片目の象徴」が繋がります。ではそろそろ始めましょうか、円の基本的なDecodeです。
円の基本
「円」は最も単純で最も完璧な図形です。また最も古き理が現れている唯一の図形でもあり、いつの時代も最上位の象徴として扱われます。何故にそう定義されるかについてをこれから順にご説明申し上げてゆきます。まずはこの世の根本原理のおさらいから。
この世の根本原理は「πとΦと時間」の三つです。「円」の無限のエネルギーと、無限のエネルギーを形に変える「比率」と、形あるものに生死をもたらす「時間」の三位一体。ただですね、、、
第一原理の「点・円」は単独で第二原理を生みました。なぜ「点・円」だけは単独で生めたのでしょう?
それはね、円は「単独の三位一体」で形をなすから。「中心点、半径、円周」の最も単純な三位一体で「円」という形を形成するという事。中世の魔術師アタナシウス・キルヒャーが「円」を「孤高なる三位一体」と呼んだ理由はこれでしょう。そして、円を定義するこの三要素は更にそれぞれが理を表します。
中心点
「中心点」は言わば「種」であり「核」です。円を描く最初の一手は中心点を決める事。また、円に限らず全ての図形の最初の一手は点であり、全ての幾何学図形は円の中に内包されます(下図参照) 。即ち、形あるもの全ての始まりは点であるという事。また、単独の3位一体で形を成す円の中で初めに生まれる図形は「3角形」で、円周率は「3.1415....」です。
始まりの点が無ければ何も生まれません。逆に言えば、何かしらの物質(円)が存在するなら、その中心には必ず種(点)が存在するという事。この世は「結果」の世界。結果があるなら「原因」が存在するのが道理。全てのものは中心点という原因があり、円周という結果で形をなします。例えば原子。原子核とその回りを決まった軌道で周回する電子により原子が成り立ちます。
例えば太陽系。太陽を中心に決まった軌道で惑星が周回し太陽系が成り立ちます。
例えば銀河。銀河の中心のブラックホールの周りを決まった軌道で星々が周回します。
中心点は「無」や「無限」とも呼ばれます。考えてみてください。地球は太陽を中心に回っています。太陽系は銀河のブラックホールを中心に回っています。その銀河は......と無限に繰り返してゆきます。これを繰り返してゆくと最終的には宇宙の中心点、始まりの点に行き着きます。いつもの「宇宙の繰り返し」を表した図を逆さまに考えればよろしい。
この始まりの点は「無」に生じた最初の力です。言うなれば宇宙のコア。この始まりの点が全ての源です。ここでニコラ・テスラの言葉を引用します。テスラの言う「源」が「点」です。
宇宙には知識と力と閃きの源たるコアがある。私はまだその秘密に到達したことがない。しかし「宇宙には源がある」という事、それ自体は知っている
--ニコラ・テスラ--
半径
「半径」は点と円周を結ぶ最も効率の良い直線です。そもそも、「円は最小の周囲で最大の空間」を囲っています。また「露出が最も少ない最大の囲い」とも言えます。故に中心点から円周までの半径はどこを取っても最も効率の良い直線となります。
自然界において物質は急に大きくはなりません。必ず順を追って成長してゆきます。その成長過程において"最も効率の良い手段"を選び自己相似を経て成熟し、成熟期になると自己複製し種を繋ぎ、やがて衰退し無に帰ります。この最も効率の良い生命の成長も永遠普遍の理であり、円の半径である「最も効率の良い直線」に現れています。
円周
「円周」は「時間」「循環」「無限の繰り返し」を表します。「誕生・成熟・衰退」の繰り返しは生命の理です。またスケールを落とし個別で見ても全ての物質は誕生した時から回っており、消滅するその時まで回り続けます。例外は無く、この世に存在するもの全てが従うルールです。換言すれば、全ての物質はどのスケールにおいても「周期性」を持って「回っている」という事。
「人間はそんなクルクル回ってないじゃないか」とお思いですか?あなたを構成する元素をまとめた表は「元素周期表」って呼ばれていますでしょ?我々自体は回ってはおりませんが、目に見えないところで色々と回転しているのです。最もわかりやすい目に見えない影響は頭のつむじに現れています。「球体」のトーラスを思い出してください。「円」とは2D表現であり、我々の住む3D空間において円は「球」になります。そしてこの「球 / トーラス」の中心は螺旋です。
まとめ
円が最も単純で完璧な図形と言われる所以は、「最も古き理」が簡潔にそのまま現れ、かつ単独で形を成す唯一の図形だからです。三位一体は円を構成する中心点・半径・円周の「最も単純な三要素」に現れ、この三要素は更なる理をも体現します。原因と結果の関係は「中心点と円」に現れ、最効率で成長する生命の成長過程は「最も効率の良い半径」に現れ、全てのものが従う「時間」「周期性」「循環」「繰り返し」は円周に現れています。これらを理解し、もう一度俯瞰して眺めてみれば、最も根本的な三位一体が理解できると同時に絶対に逃れることのできない周期性も理解できるはずです。
誕生・成熟・衰退
再生・維持・破壊
壮大な宇宙の始まりの点からどれほど離れているか分からない地球上の我々まで、簡潔に言えばマクロからミクロまで、全てのものが従うこれらの理を中世の錬金術師は短い言葉や象徴的な絵でこう残しました。
As Above So Below
上の如く下も然り
この世に唯一の存在のものは総じて「理」に直結しています。またそれらは数や図形に顕著に現れます。単純であればあるほど深遠な意味を含み、読み取るものの知識を試します。これまでに述べてきた円の特性と理との繋がりを理解するにつれ痛感なさったはずです。目の前にあっても知らなければ見えていないも同義だと。
最後は象徴のお話
では最後に、Manly・P・Hall著書内の『カバラ的宇宙創生論の根本原理』を抜粋・引用します。表題の通りめっちゃ難しい文言から聞きなれない名前などが飛び出してきますが、それ相応の理解が得られることは確かです。本件のタイトル画像の目の意味はここで繋がります。では「円と象徴」についての引用をもって本件の締めとさせていただきます。
カバリストは「最高神」を「認識不可能な原理」と考える。それに出会う為には、あらゆる認識可能な属性を次々と剥ぎ取っていく過程をたどる他ない。認識し得るものをことごとく取り除いた時、なおそこに残っているもの、それが「アイン・ソフ」である。
「アイン・ソフ」はあらゆる事物の無制約的状態と言ってよいだろう。実体・原質・叡智はアイン・ソフという不可思議な世界から顕現世界へ現れ出たものに他ならない。だが「絶対者」そのものは、実体もなく、原質もなく、叡智もなく存在する。
「アイン・ソフ」をカバリストたちは「あらゆる古き者のうち最も古き者」と呼んでいる。それは"常に性別のないもの"と考えられており"一つの閉じた目"がそれを象徴する。「アイン・ソフ」については、それを定義する事は、それを冒涜することに他ならないと言われているが至言である。にも関わらずラビたちは、「アイン・ソフ」はどのように「それ自身」から創造を繰り出していくかについていくつかの理論を根本原理として想定してきた。同時に、この「絶対的非存在」に対して、少なくともその力だけは言い表せるある象徴を仮に定めた。つまり「アイン・ソフ」の本性を彼らは「円」で象徴させたのである。
「常に性別のない者 ≒ 両性具有」
「アンドロジャイン」
「一つの閉じた目」
最高神アフラ・マツダも一つ目であった。だが「彼の目である太陽、月、星を使って一切を見る」とも言われている。ミトラが元々太陽神というよりはむしろ"最高の天神"であったという説こそ、あらゆる要求に応える唯一の理論である。「フリーメイソンの一つ目」と「ヌンクァム・ドルミオ / 私は決して眠らず」の起源がここにあることは明らかであろう。
--Manly・P・Hall--
「古き過程」を知らなければ、目の前の象徴の本当の意味を理解することは不可能です。時間を有効に使い学びを深めましょう。わたくしはいつもあなたのすぐ前を歩いています。わたくしの智慧があなた様の心に届きましたなら引き続きお付き合いをよろしくお願いします。
本:『As above So below』
アパレル・小物:「Cavalier Camp」
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