「ヨハネ黙示録 完全解読」 第三章
はじめに
本件は『ヨハネ黙示録 完全解読 第二章』の続きの記事です。未読の方はまずはそちらからお読みください。
象徴の解読
本件は、ヨハネ黙示録の最も象徴的なシーンに登場する「赤き竜」「海から上がる獣」「赤い女」の三つをDecodeいたします。第一章の冒頭でわたくしはこう申し上げました。
第二章までに綴ったことは一つ目の「知恵ある者に向けて残された密儀の666のDecode」です。その秘密は周期的な出来事を示していました。本件は二つ目の、顕教物語に合わせて行われる「現実の未来」の解読です。言うまでもなく、周期的な出来事と合わせて顕教物語が顕現化することでしょう。もうすでに顕現化しているものもありますので、しっかりDecodeし認識しましょう。「赤い女」、「赤き竜」、「海から上がる獣」の順でDecodeしてゆきます。では始めましょ〜!
・赤い女
赤い女は、ヨハネ黙示録17章1節に登場する女。みなさんご存知の獣にまたがる、キリスト教の悪徳を具現化した赤い女です。「バビロンの大淫婦」なんて呼ばれ方もします。では、黙示録の該当箇所を読んでみましょう。
一つづつ紐解いてゆきましょう。
まず、悪徳の象徴である赤い女の正体から。このことについては17章18節にこうあります。
現代風に換言すれば、大いなる都とは「資本が流入している国」です。もっとはっきり言ってしまえば「資本主義の国」。ここで勘違いしちゃいけないことは、共産圏を省くこと。共産圏は共産主義と思っている人が多いですが、共産主義ではなくて「社会主義」です。端的に述べれば共産主義に向かっている最中の資本主義って感じ。または共産と資本のハイブリッドとも言えます。つまり現代世界のすべてが「大いなる都」です。
だって、どこにいったって、資本(貨幣)がモノをいうでしょ?
大いなる都では「資本(貨幣)」が「神」ですから。神(紙)を崇め、神(紙)のためなら何でも良しとされ、神(紙)を多く所有している者が神のように振る舞う世界。
あなたの住む現実世界に置き換えてみて下さい。あなたの世界で美徳とされていることは、実は真逆であることを認識して下さい。『Ancient Drug / 古代の薬』でも綴ったように、悪徳の「お酒」は「酒は百薬の長」と置き換えられ、『象徴の威力』シリーズで綴ったように「神聖な性行為」は「快楽的行為」に置き換えられ、人を成長させる哲学はスポーツに置き換えられ、使用価値ではなく見せかけの付加価値で大金を稼ぐ商人が善人と称賛される世界ですよね?
そして、そういう世界の象徴が「赤い女」なのです。ヨハネ黙示録で、災厄と共に滅びる人々の象徴ということ。ではここで、第二章ラストの短い文を思い出して下さい。
現代のバビロンの大淫婦の淫らな儀式はいつも大盛況でしょ?
今年はとんでもない数の儀式を行いましたでしょ?
皮肉なことに、この巨像がある国で。
ですから、この儀式に参加したり羨んだり楽しんだりするような概念の人々は、「赤い女 / 都 / 資本世界」の崩壊と共に現実を突きつけられます。なぜなら、黙示録において「赤い女」は過去のもので、幻として語られるから。
つまり、「赤い女 / 都 / 資本世界」は、現代世界の常識であり、それは幻想なのです。幻想を現実と認識していたら、幻想が晴れたとき悲惨ですよ。ご注意を。
・バビロン
黙示録とはあまり関係がありませんが、ついでですのでDecodeしちゃいます。聖書では、何かにつけてバビロンを「悪」と刷り込みます。バビロンの大淫婦しかり、バビロン捕囚しかり。現代では、レゲエのアーティストが政府等をバビロンと呼称したのが広まって、「悪い政府=バビロン」という概念が定着しております。
理屈としては、キリスト教発生以前のツノのある神を悪魔と定義し「なかったこと」にしたのと同じこと。つまり、大切なバビロンを悪と定義しなかったことにしちゃいたいわけです。ではなぜ大切か?
イエスの誕生を祝いにきた「東方の三博士」。日本語にしちゃうと博士ですけど、正式には「マギ」です。魔術師・マジシャンの語源のマギであり、天文・数・幾何学・象徴を行使していたマギのこと。
最も有名なマギはカルデアン・マギ。天文学に秀でたカルデアのマギにちなみ、暦は「カレンダー / カルデア」と呼ばれています。そんなカルデアン・マギは、占星術を司るバビロニアの知識階級ないし祭司階級の呼び名。そうなりますと、イエスの誕生を祝いに来た、聖地から見て東からきた3人のマギは、バビロニアのカルデアン・マギだって分かりますでしょ?
なんでカルデアン・マギをなかったことにしたいのかって?あそこの団体は吸収し自分のものにするのが得意でしょ?それに、大衆に知られたくない知識の最たるものが天文ですから。だって、「東方の三博士」をDecodeできれば、イエスの本当の誕生日が分かってしまいますから。色々な意味でバビロニアをなかったことにしたいのですよ。
ちなみに、バビロニアは現在のイラン・イラクあたりです。
パレスチナを地図・歴史から消そうとしているように、ここもまた地図・歴史から消そうとしているのではないでしょうか?
では話を黙示録に戻します。
・7人の天使
では、「赤い女」の幻想に取り憑かれた人々の悲惨な最後を見てみましょう。黙示録では7人の天使が鉢をぶちまけるて起こる災厄として語られます。
1、そこで、第一の天使が神殿から出て行き、鉢を地上にぶちまけました。すると、獣の刻印をして、その像を拝む者全員に、恐ろしい悪性のはれものができました。
2、第二の天使が鉢を海にぶちまけると、海の水は死者の血のようになり、海の中のすべての生き物が死に絶えました。
3、第三の天使は、鉢を川と泉にぶちまけました。すると、水はたちまち血に変わりました。
4、第四の天使が鉢を太陽にぶちまけました。すると太陽は、すべての人を火で焼く力を得ました。
5、第五の天使は、鉢を海から現れた獣の王座にぶちまけました。すると獣の国は暗闇でおおわれ、その民は苦しさのあまり、舌をかみ切って自殺をはかりました。
6、第六の天使は、鉢を大ユーフラテス川にぶちまけました。すると、川の水がすっかり干上がり、東方の王がいつでも軍隊を率いて西方に攻め入ることができる道ができました。
7、第七の天使が、鉢を空中にぶちまけました。すると、「すべてが終わった」という大きな声が、天の神殿の王座から響き渡りました。雷鳴がとどろき、いなずまが走り、史上最大の大地震が発生しました。大いなる都バビロンは三つに裂け、世界各地の都市もすべて破壊されて、瓦礫の山と化しました。
色々と現実と重なることがありますが、最も大切なことは、戦争を示す第6の天使の災厄。その一説の最後はこう締め括られます。
ハルマゲドンと呼ばれる場所というのは「メギドの丘」のことであり、場所はエルサレムの北。つまり、北緯33度付近の、現在のパレスチナやレバノンあたりです。ちなみに、メギドの丘のすぐ近くがナザレ。そう、ナザレのイエスのナザレです。
ここに世界の全軍隊が結集する。たかだか神話の大袈裟な戯言とお思いですか?ではご自分の目で現在の世界情勢、中東情勢をご確認ください。第1章でも申し上げましたが、預言は「当たるもの」ではなくて「当てに行くもの」ですからね。お忘れなく。
※追記8月4日
「Six days war / 六日間戦争」をしっかり復習しておきましょう。
まとめますと、「赤い女」が示すは、悪徳の限りを尽くした旧世界であり、現行の我々の住む世界のことです。
「偶像崇拝・アイドル」はしちゃいけないってモーセのおじいちゃんも言ってたし、危険だってベーコンのおじちゃんも言ってたじゃない?でも現代は偶像だらけ。まずはきちんと自分がどれほど偶像が刷り込まれているかを確認しないとね。
・赤い竜
そうして有名なあのシーンへ繋がります。赤き竜が獣へ権威を譲渡する場面。赤き竜から獣へ権威が譲渡され、その後、獣の権威や力を利用する、獣のような竜のようなものが現れ人々を騙します。
権威があっちへ行ったりこっちへ行ったり良くわかりませんね〜。ではここで、『Decode of the Matrix』で綴った「建築家」と「エグザイル」に当てはめてみて下さい。分かりやすいでしょ?
なぜカトリックが赤き龍の象徴なのか?見てみましょ〜
赤いカトリックの本拠地にある、初代ローマ教皇ペトロの名がつく大聖堂。ヴァチカンの地上絵シンボルの「鍵」の取手の部分の大聖堂。
そのすぐ近くにある巨大ホール。何に見えます?
わたくしには大蛇の頭に見えます。
だって、この組織は御神体を、
蛇に見立てて祀っておりますから。
ゆえに赤き竜なのです。
赤き竜から獣へ渡った権威は、獣の権威や力を利用する、獣のような竜のようなものが現れ人々を騙します。
建築家の中にエグザイルが突っ込んだ組織ですから、「獣のような、竜のようなのも」という表現がぴったりですね。詳しくは『Decode of the Matrix』の「お家」で綴った通り。
そして、この獣のような竜のようなものは、多くの人の目の前で、燃える火を天から降らせるといった奇跡を行い、人々を驚かせ、地上のすべての人々を惑わしました。
こうゆう象徴が仮託された人間ですから「獣のような、竜のようなのも」なのですよ。
『Decode of the Matrix』シリーズでご説明申し上げましたが、現在は、右も左も、赤も青も、竜も獣も関係ありませんの。それは「劇場の中のお話」。ですから預言を当てにいけますし、筋書きを実行することが可能なのです。
すべてがコントロール下ですから。
古き格好をした賢者だけが、丘の上で行末を見守れます。賢者だけが道を照らせるランタンを持っておりますから。賢者のランタンの意味は光、啓明の光です。今、我々に何が必要かよく分かりますね。
知ることの大切さをお忘れなく。これまでの世界では、知らなくてもどうにかなりましたが、これからの世界は、知らなければどうにもならない世界です。そういう稀有な時代に、我々はいるのです。
上の如く 下も然り。
世の理は鏡面反射。
・海から上がってくる獣
世の理は鏡面反射。ゆえに物語もまた鏡面反射。よって、物語にも裏表があるということ。
例えば、アリスが不思議の国で赤の女王を倒したお話なら、現実の国では赤の女王は繁栄しているということ。鏡面反射の理を知っている者ならば、赤の女王が倒される物語は、赤の女王を賛美する物語であると読み解けます。
では、この考え方を黙示録に当てはめ読み解いてみましょう。
・鏡面反射の獣
第1章でも申し上げましたが、ヨハネ黙示録はカルタゴの会議で後から突っ込まれた経典です。したがいまして、、、
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