「ヨハネ黙示録 完全解読」 第二章
はじめに
本件は『ヨハネ黙示録 完全解読 第一章』の続きの記事です。未読の方はまず第一章からお読みくださいまし。
Decode of 666
・周期を示す666
本件も引き続き「密儀の666」のDecodeです。第一章の最後、「666が鍵となる周期」のDecodeと申し上げました。本件ではまず、なぜ「666」が周期の話に結びつくのか?から始めます。
ヨハネ黙示録は聖書において、唯一預言的性質を持つことは先に述べました。内容は、終末論的物語であり、世界の終りから再生までの過程を綴った物語。これらの概要からも漠然とではありますが、「終わりの時」を示していることは分かります。では次に、もう少し象徴的な視点で見てみましょう。
ヨハネ黙示録には神?救世主?の言葉として「I am Alpha and Omega / 私はアルファでありオメガである」という文が全部で3回登場します。この文のα&Ωは「始まりであり終わり」という意味で「時間」を象徴します。また、「数3 / トライアド」は「過去・現在・未来」の3つと結び付けられ、これまた「時間」を象徴します。
つまり、「時間」を象徴する「α&Ω」という言葉が、時間と結び付けられている「3 / トライアド」の回数と同じだけ黙示録に記されているということです。
そして、「α&Ω」という言葉は全部で3回登場しますが、中心に位置する章と節の数は「21章6節」です。三桁の数字に直すと「216」となるこの数は「666」とイコールです。なぜなら、「6×6×6 = 216」だからです。そして、これが周期を解く重要な鍵ですのでしっかり覚えて下さいまし。
これらのことから、「666」という数は時間と結び付いていることが読み取れます。ただ、これらの事実だけでは寓意が残存し信じられないことと思います。そんな疑い深いあなたには「数6」がそもそも時間と結びついていることをお伝えしましょう。
・6と時間
まず、6という数はとても稀有な数であることを述べてゆきます。その後に時間との結びつきについて述べます。神話と科学の垣根を越えて、様々な角度から「6」の特別さを理解しましょう。
・6は、時間を象徴する数「3」の最初の倍数です。「3×2=6」
・6の因数は、数の最初の3つを足したものです。「1+2+3=6」
・「1+2+3=6」のように、因数を足して元の数に戻る性質を有する数は完全数と定義され、それぞれの桁に1つしか存在しません。6は一桁の中で唯一の完全数であり、また、最初の完全数でもあります。
・円に最も近い正多角形は六角形です。
・平面充填において最も効率の良い正多角形は六角形です。
・聖書の創世記において、神が地上を作るのにかかった日数は6日です。
・中世のキリスト教神秘主義は、立方体の六面は十字架の形を作るために展開し得るという事実を重んじました。また、教会の至聖所は立方体です。
・イスラム教のKaaba神殿は正六面体(立方体)です。
・ユダヤ教の象徴「ダビデの星」は六芒星
・フリーメイソンでは、研磨し磨かれた正六面体の石の象徴を用います。
二次元の六角形の中に三次元の六面体があることに注意を払ってください。6=六角形
例えるなら、3が全てを包括する見えない神とすると、「6・六角形・六面体」は「物質世界 / 高さ・幅・深さ / 3次元」の全てを包括する神の顕現化した姿と言えます。上の画像で言うなら、「中心点と球」が数3であり、球に内包されている六面体が数6です。
故に、どの宗教でも御神体として、「6」を試行錯誤した象徴を使用します。
とても簡潔に述べれば、「過去・現在・未来」と紐づき「時間」を象徴する3の、顕現化した姿が6ということ。それゆえ時間に関係します。
大切なことは、6は3のように見えないものではないと言うこと。つまり顕現化していると言うこと。形而上学的な意味の顕現化ではなく、マジで実世界に顕現化しております。ゆえに神の秘密と書いて神秘なのですよ。では神秘を見てみましょう。
形而上学的に記された太陽系「ケプラーの太陽系モデル」では、土星の軌道円周を示すプラトン立体が正六面体(立方体)で示されています。神話では、土星に結び付けられた神は「時間 / 死」を象徴します。ここでも6と時間の結びつきが確認できます。さらに続けます。
我々が現在使用している時間の定義は、前述の土星と、太陽の次に大きな木星の公転周期からとされています。なぜなら、7曜の星の中で最も動きの遅い土星の公転周期は約30年、木星の公転周期は約12年で、この 30と12の最小公倍数が「60」だからです。
「6」は「60」になっても、また別の稀有な特性を有します。天文学・数学に特化したカルデア人やバビロニア人は、60を測量における重要な数としました。なぜなら、分けるのに便利な数だからです。
詳しく申し上げますと、60は12個もの約数を持ちます。12個もの約数を持つ自然数は60以下には無く、60よりも多い約数を持つ数は60の倍数である120までありません。したがって、60は分割における稀有な基数であり、カルデア人の時代から「時間の基数」として使用されてきた重要な数です。
では、話を少し戻して、時間の元となった木星と土星の公転周期を少しいじってみましょう。我々の住む物質世界は不完全で歪なため、形而上学的世界の完璧な数に直します。
木星 = 4332日 ≒ 4320 (99.7%)
土星 = 10786日 ≒ 10800 (99.8%)
公転周期を日数に直し、神聖な数列「3³= 27」の倍数になるよう少し整えます。面白いことに、上記の直した数は、以下のように記す事が可能です。
「6×6×6×2 = 432」
6×6×6 = 216
「6×6×6÷2 = 108」
6×6×6=216を挟むように、木星と土星の公転周期が存在します。そして、666は、影で時間を知らせる太陽と結び付けられておりますから、上記の数列は、土星、木星、太陽と置き換えられ、ある一つの共通項が浮かび上がります。
神話に照らし合わせてみましょう。これらは神話内で王権譲渡の物語として語られます。ギリシア神話では、土星の王から木星の王へ、木星の王から太陽の王へと王権が移動する神話。この「王権」は天上天下全てを支配する権利。換言すれば、全てのものが従う力であり、何人たりとも逃れられぬ力、すなわち「時間」です。そう、神話の「王権」は「時間」と定義することが可能です。
太陽と時間の結びつきは、神の名にも反映されています。しかしながら、我々の住む世界は色々と逆さまに置き換えられているため気づけません。古代エジプトの太陽神「Horus / ホルス」の名に、時間が眠っていることにお気づきですか?では、太陽神ホルスの名前を見てみましょう。
「太陽神Horus」の「RS」を入れ替えますと、「12 hours / 24 hours」などで使用される「Hours / 時間」が現れます。
エジプト神話を思い出してみれば、男根を喪失した死神の子供が太陽神ですから、ホルスが時間の属性を持っていることは至極当然のこと。
・216と時間
では再び数のお話です。6がこれほど時間と結びつき大切にされてまいりましたから、6の三乗である「216」も同様です。ここからは前述した事を踏まえ、「666=216」について、科学と神話の垣根を越えた視点で述べてゆきます。
・ヨハネ黙示録21章16節には、新しい聖都の形として「長さと幅と高さとは、いずれも同じである。」と記されています。これは暗に「六面体 / 立方体」を示します。
・最初の立方数は「2×2×2」であり、聖書の創世記の最初の10単語のゲマトリアも「222」で、終わりを示す「混沌からの秩序」のゲマトリアも222です。立方体・立方数が重要であることが分かります。そして、そんな立方数の6番目は「216」です。
・「6」は3番目の三角数、「66」は11番目の三角数、「666」は36番目の三角数です。このように、6に関する数は三角数においても特別な数に彩られています。
・プラトンは「216」を普通ではない数として以下のように記しています。
この難解な文を解読しましょう。「似と不似を共にもたらし」と言うのは「3.4.5」を意味し、「三つの間隔と四つの境界」と言うのは、「3³+4³+5³ = 6³ = 216」です。「すべてのものを互いに話の通じ合えるものに、分かり合えるものにする」と言うのはピタゴラスの定理のこと。そのようにして、「6³=216」を普通ではない数として残しました。これはピタゴラスの定理の最小の数「3:4:5」で構成される「直角三角形」とも重なります。その事がわかりますと、古き象徴も同じ秘密を内包しているのだと理解できます。
ではなぜそれほどまでに、216を伝え残すのでしょうか?以下の一文に答えがあります。
プラトン年とは25920年の周期のことで、この数と216が結びついているように思われると書かれております。ただ、引用にもあるように解けていない問題です。ゆえにわたくしが解いてしまいましょう。
とっても簡単。プラトン年を2で割ると以下のようになるの。引用の数1296と重なるでしょ?カバリストはゼロは気にしないってことを忘れないでね。
25920年 ÷ 2 = 12960年
25920年 ÷ 12宮 = 2160年
「666 = 216」が、強く時間と結びついていることが分かりますね。では、少し振り返り、第一章で述べた「144」も「216」に結び付けておきます。ヨハネ黙示録4章8節に「144000人」と言う数が登場します。この数と216を組み合わせてみましょう。
144000 ÷ 216 = 666.666…
真理は一つですから、いつもつながるのですよ。
二つの聖地の距離にもしっかり現れておりますでしょ?「嘆きの壁」と「Kaaba神殿」との距離は666.66海里です。
では続けて、時間を生み出すものについて見てみましょう。これまでに述べてきた数を意識して読み進めてください。
・時間を生み出すもの
時間の定義は「土星と木星」ですが、それは我々人間が、時間という不可視なものを見るための指標であり、時間そのものを生み出しているわけではありません。時間を生み出しているものは地球、太陽系、ひいては宇宙全体の仕組みによるもの。順に見てゆきましょう。まずは地球に昼と夜を与える太陽と月から。
・太陽の直系は864000miであり、この数は「216×4000」です。また、太陽の質量は地球の333000倍です。
・月の直径は2160miです。この月の直径に400を掛けたものが太陽の直径です。「2160×400=864000」。また、地球から月までの距離と、地球から太陽までの距離はおよそ400倍違います。400倍サイズの違う星同士がちょうど400倍離れているため、触が起きるとぴったり重なります。
・地球の円周は21,600ノーティカル・マイルです。
・地球が太陽の周りをまわる公転速度は66660.7015マイルです。
・地球の一日を秒数になおすと「86400秒 = 216×400」で、864は太陽の直径と重なります。
・時間の象徴を背負う土星の北極には六角形があり、この一辺の距離は86400マイル(99.6%)です。
・地球の北極圏の緯度は66度33分です。
・地球は太陽に対して約23.4度傾き歳差運動をしています。言い換えれば太陽に対し66.6度傾き歳差運動をしています。
・この傾きにより生じる歳差運動の周期は「歳差周期」と呼ばれ、一周25920年です。そう前述のプラトン年のこと。
・重ねて述べますが、プラトン年を、天の時計の文字盤である黄道十二宮の数「12」で割ると216が顔を出します。
25920年÷12宮 = 2160年
・「666」という数は、ヨハネ黙示録13章18節に登場します。この13章18節の数を計算すると「13×18 = 234」となります。この「234」を一桁づつ組み合わせを変えながら六角形に配置すると、対角の組み合わせの答えは全て666になります。
このように、「6」「666」「216」にまつわるものは、全て時間や仕組みそのものに関係します。したがって、黙示録13章18節の666に関する一文は、知恵ある者は「216」という数の秘密を解けということになります。すなわち、この世の仕組み・時間の秘密を解けということです。
では解いてしまいましょう。
・時間の秘密
7つの封印が解かれる前に、黙示録の到来を告げる出来事があります。この出来事があり、7つの封印が解かれ、7人の天使がラッパを吹いた後に、第一章で述べた「十二の星の冠をかぶる女」が現れ、陣痛が始まります。この女を追いかけるのが赤き竜。そのため女は身を隠します。その期間は1260日であり、この数は216のアナグラムです。
そしてその後、黙示録の到来が四つの生き物により告げられます。
黙示録的出来事の始まりは、四つの生き物の叫びからです。つまり、この四つの生き物が始まりの時を示しています。この象徴は、幻視者エゼキエルが語った「神の玉座に近しい四つの被造物(上画像左)」や、智天使ケルピム(上画像右)と同一です。ゆえにこれらの象徴が有する「四つの生き物の顔」をDecodeすれば「その時」がわかると言うことです。
ではDecodeしてゆきましょう。
タロットカードの「World」の四隅に描かれている四つの顔も同一の象徴です。時間を示すウロボロスが共に描かれていることにも注意を払ってください。象徴画の四つの生き物より、タロットの四つの生き物の方がわかりやすいため、こちらを使用します。
「人間・牡牛・獅子・鷲」の、四つの生き物が示すものは、四つの方位です。古くより「数4」に結び付けられているものは、この世に4つしか存在しないものであり、例を挙げるなら「四元素」「月の四形態」そして「四方向」です。よって四つの生き物は方位を示します。
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