「円と数」
はじめに
本件は「円について」の後編にあたる記事です。主に「円に関する数」をまとめたものとなります。数といっても常識的な数学の考え方ではございません。計算はあくまで手段に過ぎず、様々な定義や手段をもってして現れる答えに意味があります。「数」は「言葉」と違い曖昧ではなく唯一を示します。この世の理も唯一ですから、逆に考えれば、神が顕現できる唯一の形が数ということになります。
Mathematics is the language God has written the universe
数学は神が宇宙を書いた言語です
- Galileo Galilei-
「数学という言語」、この考え方がポイントです。もう少し簡潔にしますと「数という言語」です。五十音を組み合わせて言語にする日本語、22文字のアルファベットを組み合わせて言語にするヘブライ語と同様、「10個の数」を組み合わせ言語として理解するって事です。
その組み合わせと言うものはそう多くありません。ただ、ややっこしい事この上なく、序列を間違えたり、おかしな解釈を記憶していたりすると理解の妨げとなります。変なところで覚えちゃった変な解釈はご自分で捨てちゃって下さいね。理は唯一無二であり、数も唯一無二。様々な視点で炙り出した神聖な数は唯一無二であるため繋がっています。しかしながら、おかしな解釈は一見それっぽいですが他に照らし合わせた時に繋がりません。ダヴィンチ言葉を忘れないで下さい。
あらゆるものは他のあらゆるものと繋がっている
円の数と不思議な符号
ではここから円に関する定義や数を綴ってゆきます。様々な角度からの円の数を順に列挙してゆきます。ポイントは不思議な符号。その符号を理解すれば、神聖な数の意味も分かります。ではまいりましょう!
・円は点の自己相似です。つまり宇宙の始まりの力の写しが円です。数字で示すなら「0」が無に生じた最初の点であり「1」がその写しの最初の円であり無限です。
・円は単独の3位一体で形をなす唯一の図形。
(中心点・半径・円周)
・円の中に最初に現れる図形は正3角形。
・円の直径と円周の比率は3.141592...
・円の周の角度は360度と定義されています。この360という数は非常に調和的な数であり24個もの数で等分できます。
・1 . 2 . 3 . 4 . 5 . 6 . 8 . 9 . 10 . 12 . 15 . 18 . 20 . 24 . 25 . 30 . 36 . 40 . 45 . 60 . 72 . 90 . 120 . 180
・0〜9までの数のうち「7」を除いて全てが360の因数です。
除かれた「7」で360を割るとその値は51.428....で、Gizaのピラミッドの斜辺に埋め込まれています。
・「360/7 = 51.428....」≒「ピラミッドの角度 = 51.51」
・植物の葉の開度いわゆる「葉序」は137.5°であり数式では
360 ÷ Φ ÷ Φ = 137.5
・この137.5°の反対側の角度は「360 - 137.5 = 222.5」
・この222.5はこうも書き表せます。「360 ÷ Φ = 222.4969....」
・1の次の立方数は「2 × 2 × 2 = 8」
円周率の数
・円周率は小数展開が「無限」に続き、かつ循環しない「無理数」です。
・数の初めの3つの数は足しても掛けても完全数の「6」です。
「1+2+3 = 6 = 1×2×3」
・円周率の小数点第一位から3つの数の合計も完全数の「6」です。「1+4+1=6」
・円周率の小数点第360位から前の3つの数は360です。
・円周率の小数点第762位から767位はファイマンポイントと呼ばれ9が連続で6回繰り返します。
・小数点第1位から第144位までの合計は「666」です。
・「144」はフィボナッチ数の12番目の数です。
円と地球の数
・古代のカレンダー(ペルシアカレンダーなど)は一年を360日と定義していました。闇夜の星が一日に一度づつ北極星の周りを回っていることからそう定義しました。
・地球が太陽の周りを1周する期間は「365日 / 12ヶ月」です。
・その間、月は地球の周りを「13」周します。また、月の暦は一年355日です。
・円の角度360に「+5」をすると太陽暦の数「365」になり、「−5」をすると太陰暦の「355」になります。
・直径が「13」の円に内接する五芒星の弦の長さは「12.364」になります。この数字に月の数である「朔望月29.5日」を掛けますと「364.738 」となり「1太陽年365日」の近似となります。
「12.36 × 29.5 = 364.738」
・「5:12:13」のピタゴラス三角の5の辺を黄金比で分割し(2:3)対角に伸ばした線の長さは「12.369」です。上記の数字と小数点第2位まで同じですが、第3位が「9」になるとその特別さが一層増します。
「12.369 = √153」
・153は3番目の奇数の立方和。「(1×1×1) + (5×5×5) + (3×3×3) = 153」
また17番目の三角数。ちなみに36番目の三角数は666。
・153は数の中でも特異な性質を持ちます。153を1,5,3にわけ、それぞれを3乗し足すことで再度153に帰結します。
153 →(1の3乗)+(5の3乗)+(3の3乗)
= (1×1×1) + (5×5×5) + (3×3×3)
= 1 + 125 + 27
= 153
・さらに、上記の式は3で割り切れる全ての数字にあてはまります。つまり、3で割り切れる数字なら必ず最後は153に帰結します。この"繰り返す特異な数"を神話的に換言するなら「地上の1/3の支配者」。
・某経典に153が登場する箇所は、21章6節からです。216は6番目の立方数です。「6 × 6 × 6 = 216」
古きものに残る数
・ピラミッドの底辺と高さの比は「11:7」であり、この数は以下のようになります。「11 ÷ 7 ≒ π ÷ 2」
・神が話した言語と言われるヘブライ語は22文字。神聖数は7。
「22 ÷ 7 ≒ π」
現代の魔女Helena・P・Blavatskyは著書「The Secret Doctrine」内の「カバラ」の項で以下のように述べています。
・秘教的な意味を発見するのにまず考慮に入れねばならないことは、ヘブライ語の22文字がそれぞれの数に相応すると言うことである。ゲマトリアと言う方法で、言葉の数学的価値を分析する。例えば、「創世記一章一節」で神と訳されるエロヒム(ALHIM)の場合、ALHIM = 1.30.5.10.40 である。エロヒムの名からゼロを取り除いた「1.3.5.1.4」を円の中に置くと「3.1415」即ち円周率の「π」と読めるようになる。
・円周率に関するもう一例をあげると、「年」はヘブライ語で「ShNH」である。Sh = 300、N = 50、H = 5 だから総計は「355」になるが、ユダヤの陰暦の一年は355日である。「人間」即ち「ALSh」の数学的価値は「311」あるいは「113」である。3桁の数の比率の中で円周率に一番近いのは「355:113」である。
「355 ÷ 113 ≒ π」
神の名と数についてさらに深くお知りになりたい方はこちらの記事を参照して下さい。
まとめ
さて、一読しただけでは理解が難しいと思いますので最後に言語で捕捉したいと思います。おさらいしながら繋げてゆきましょう。
この世の根本原理は「三つで一つ」です。父母子の三位一体で物質化を繰り返す現世。この根本原理を図形で示すなら三角形。根本原理から成り立つこの世界は「高さ・幅・深さ」の三次元。「上下・前後・左右」の六方位からなる三次元空間。その形は六つの面からなる六面体/立方体で示されます。
「三つ」「三角形」「三次元」「六方位」「六面体/立方体」「高×幅×深」
これらが「円の数」の基本です。宇宙の中心の点、いわゆる「最も古き者」から放たれた力が作り上げた空間を定義する数々。その力は黄金螺旋をつたい空間の中で物質を生成します。その力は気の遠くなるような回数の繰り返しを経て、我々の住む地球を創造するに至ります。
地球でのその姿は、我々人間にとっては永遠とも思えるほどの繰り返しを経た結果ですので、現れ方は複雑でまちまちですが、「この世にこれしかないもの」にはしっかり顕現しています。
本件でご紹介しました「この世にこれしかない数」の符号をお気づきになられましたか?その殆どは3の倍数です。殆どと申しましたのは、一つだけ外れた数がありましたでしょ?「7」です。7だけは360の因数ではありません。わたくしの本の「Number 7 」を思い出して下さい。
「7の古き名は、最も古き者の手足、または道具」
7はある意味、最も古き者の地上での姿です。詳しくは『As above So below』を参照して下さいまし。
これらの理由から本件の「円に関わる数」は古くから神聖とされてきました。そして、これらの数を形にしたものが幾何学図形です。故に簡素な三角形や円や螺旋が重要で神聖な象徴として用いられてきたのです。
"古代の魔術師"はこれらを捻って象徴化し、大衆からは隠しました。といっても目が届かぬようにしたのではなく、あえて目の前に置き隠しました。立方体を祭壇の台座にしたり、壁に図形を掘り込んだりとその方法は様々ですが、どれも隠すどころか堂々と目の前に。しかし、本件でお伝えしたような「過程」や「なぜ神聖なのか」を伝えなければ、目で見たとしてもただ見ただけで、それが神聖なものであるとは認識できません。
"古き魔術師"は「隠し方/象徴の仕方」を競い高めました。その結果の現代です。それゆえ様々な意味が後から追加され複雑怪奇になっていることもしばしば。ですから、あまり中世の象徴や思想や結社に気を取られない方が宜しいですよ。綺麗だし荘厳だし見ていて楽しいですが読み取るとなると一苦労。それぞれの団体が古代の智慧をそれぞれの解釈で象徴化しましたから、それぞれの考え方を学ばなければ理解できません。それゆえいつもいうのです。何事も古きものをと。できれば最も古きものを。『大年』を越えて残るものならなおのこと良し。ゆめゆめお忘れなきようお願いします。最後にちょっとおまけ〜
「死=十字=立方体」「6方位=外側の六人」「六人+中心の一人で見た時は七曜の惑星」「地上の建物=立方体=時間=12ヶ月=十二人」「中心の太陽の擬人化の足元の縦四人は太陽暦の二至二分/四季」
本件の知識で見え方が変わりますでしょ?ではでは、本件はこれまでといたします。あなた様の数・幾何学・象徴への理解が深まりましたなら引き続きお付き合いをお願いいたします。
本:『As above So below』
アパレル・小物:Cavalier Camp
動画:Channel 113
https://m.youtube.com/channel/UC_pov7R97psyYm9s9I4CfLw