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映画「フッド・ザ・ビギニング」

☆あらすじ

主人公ロブ(ロクスリーという土地の領主で、それが姓でもあるらしく、たまにロクスリーとも呼ばれている)
十字軍に徴兵されてアラビア半島に遠征に行きます。

遠征先で、戦闘から引きあげて自分の陣地に戻っていたところ
殺されかけている若い捕虜に対して別の捕虜が
「それは自分の息子だ。知っていることを話すから助けてくれ」と懇願。
しかし彼がもっているのも大した情報ではなく、結局その捕虜は殺されることになったのですが
一連のやりとりを見ていたロブが突然、若い捕虜を助けようとして暴れ出し
上官たちに取り押さえられて怪我をしました。

そんなことがあって、船に乗せられて故郷に送り返されたのですが
なんと彼はいつのまにか戦死したことにされていて、領地は没収され、屋敷は廃墟となっている
そのうえ婚約者だったマリアンは彼が死んだものと思い込み、新しい彼氏と暮らしている
などと、踏んだり蹴ったり。

そこへ現れたのは、ロブと同じ船にひそんで密航してきていたアラブ人。
息子を助けてくれと懇願していた兵士でした
(たぶん最初でロブと一騎打ちになっためっちゃ強いやつと同一人物)

彼はロブが息子を助けようとしてくれていたことに感銘を受け、
「上の連中が始めた戦争のせいで自分たちが様々なものを奪われた。一緒に世の中を変えよう」と持ちかけます。

当初敵同士だった二人は師弟のような相棒のような関係になり、
ジョンと愛称をつけられたこの男が
ロブを弓の名人&義賊に育て上げてゆくのでした。


☆感想(ネタバレ注意)


金の行方をつかむため、執行官に取り入って仲良くなったロブが見たのは
執行官とその上にいる枢機卿など
上層部による政治と軍事活動の陰謀でした。

枢機卿たちは、なんと裏で大量の軍資金をアラブ軍に流して戦争を長引かせていた。
一方で戦争税と称して民衆から金を巻き上げて私腹を肥やしつつ
元からいる有力者たちを蹴落として自分たちが権力を握ろうとしていたようです。

歴史ファンタジーですが現代社会ともリンクする問題が提示されていて
悪徳政治家たちのいやらしさや国民の苦難はとてもリアルに迫ってきます。

ロビンフッドをモチーフとした映画は過去何作も作られてきたと思いますが
まさに「今の時代らしいロビンフッド」という感じがしました。

最初は古いロマンス映画のような始まり方ながら、
全体はバトルアクション多めのスピード感ある作品で、
ゲーム好きな人たちにも楽しめそうですね。

おもしろかった♪


イラストbyありしゅ

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