映画「マレフィセント2」
1も映画館で観たのですが
少女時代のマレフィセントが森を飛翔する映像がとても爽快でした。
その後国王に裏切られて翼を奪われ、呪いをかけに城にやってくる。というお話でしたが
オーロラ姫の助力もあり無事に翼を取り戻しました。
切り落とされて十何年もして剥製みたいに保管されていた翼がどうしてまた元通りくっつくの!?
と不思議だったのですが、今回の映画を見たら納得です。
パート1では知られていなかった、マレフィセントのルーツが明かされます。
前回のお話から数年後
フィリップ王子とオーロラ姫がついに婚約。
1でも登場したフィリップ王子ですが、この時はキスしたのに姫が目覚めないという不測の事態に。
他のキャラクターが強烈すぎてちょっと影の薄い感があった王子様ですが
あの後どうやら、妖精の国へ行ってしまったオーロラ姫と、細々付き合い続けていた模様。
両家顔合わせのため、オーロラとマレフィセントと使い魔ディアヴァル
フィリップ王子の母国アルステッドに食事会に出かけます。
フィリップ王子の父は、特に野心もない無難な印象。
しかし母のイングリス王妃 オーロラから見て姑ですが
これがなかなかの難物で、マレフィセントの好敵手です。
策略に長けた女性でもあり、マレフィセントやその他妖精たちよりも、常に一歩先手な印象があります。
強い女性キャラクターならずっと昔からマンガやアクション映画に登場していますが、単純に身体能力や戦闘力に秀でているだけ 男ボスに仕える鉄砲玉止まりでした。
知略に優れた司令塔タイプのヒロインはもともと多くはないので
悪役ではありますが、とりあえず出世おめでとう。
鉄砲玉といえば・・・イングリス王妃も有能な部下たちを持っています。
その筆頭は、無表情な赤毛の美女でサイコパスな雰囲気のあるゲルダ
この人、役職は何なのでしょう
地下の武器製造所で、自ら製鉄作業をしているかと思えば
終わりの方では堪能なパイプオルガン演奏を披露したりと、多芸な人ですね。
さて 王妃の計略にはまって危機に陥ったマレフィセントを助けたのは
彼女と同じ、ツノと翼を持つ闇の妖精「ダーク・フェイ」たちでした。
なんと、マレフィセントの同族 いっぱい居た!
大勢で飛んでいる姿は巨大な鳥の群れのようで圧巻です。
ダーク・フェイは島に隠れ住んでいて
「昔は自由に地上を飛び回っていたのだが、鉄を発明した人間たちに駆逐され辺境に追いやられた」ということでした。
彼らは少数民族の寄せ集めのような雰囲気を持っていて
クリーチャーとしての特殊メイクも楽しめる上に
ボディペインティングや衣装を見るのも楽しいです。
彼らの方はマレフィセントを知っていて、動向をチェックしていた様子ですが
彼らの中にはマレフィセントほどの魔力を持つ者はなく、彼女一人が強大な力を持っています。
人間の侵略者の、圧倒的な政治力と軍事力 入念な下準備と狡猾さ
それに対抗できるのが最後は「魔力」というファンタジーなものを持ってくるしかないところに、一瞬絶望を感じつつ
でも魔法って何なのだろう
それは人々の意思だったり、願いだったり
上に立つ者だろうと否応なく変わっていかざるを得ない大きな力
つまり「時の流れ」を、魔法という形で圧縮してみせたのかもしれない°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
イラストbyありしゅ
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