映画「プレデター」
個人的には2010年の「プレデターズ」の方が好きなので
こっち先に紹介しちゃいます。
「同じシリーズなんだから
どっちにしてもなんか気持ち悪い宇宙人が出てきて
人がバタバタ殺されていく暴力映画なんでしょー」
なんて人もいると思いますが
いやいやいやいやいや
ぜんぜん違いますから!!
2010年作の「プレデターズ」は本当 素敵だったんです!
何がいいって
まず、舞台が異星のジャングルなので
背景が緑いっぱいで美しい✨
ロケ地はハワイ🌴💃だそうですし!
もともと一番最初のアーノルド・シュワルツェネッガーが出ていた頃のプレデターが
「高温を好む」「熱帯雨林に出現する」という設定だったからだと思いますが
観葉植物好きな私にとっては、目の保養ができる上に宇宙人も出るという
まさに一挙両得の設定 °˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
そして、主人公たちが送り込まれたその惑星には
世界各国から選り抜きの戦士が集められたというグローバルな設定のため
まさに万国博覧会
身分も色々で、軍人だけじゃなく服役中の凶悪犯もいるし
日本からも一人チョイスされていて、これが自衛官かなんかじゃイヤだけど
ヤクザだし、指は無くなってるわ入れ墨はバンバン入ってるわで良い✨
しかもこの殺戮のエリートだけひろってきたという設定のおかげで、
顔もろくに出ないままバタバタ殺されていく雑魚キャラがほぼ存在しません!
雑兵とはいえ人間だし、それぞれに人生があったはず・・・
ジャンル上ある程度は仕方ないとはいえ
あれはアクション好きの私でもよく腹立つくらい。
その点「プレデターズ」は一人一人のキャラクターが大事にされていて
少ない会話からいろいろ想像が広がるようになっているし
闘う時も死ぬ時も それぞれの個性を立たせてあって
しっかり魅力的に描かれているのです。
害虫みたいに無意味に大量に抹殺されていくわけではないんです!
あの中で一番見た目エキセントリックなキャラは
ずっと架空の友達と会話してるノーランドだと思いますが
この人は何年も一人で異星に取り残されてプレデターから隠れ続けていたわけで
「まあ頭おかしくもなるだろうな」という、リアルに共感しやすい背景が提示されます。
今年公開の「ザ・プレデターズ」は
残念ながらジャングルがメインじゃないので全体的に彩度が非常に低く 終始暗いです。
アドリブか?と思うほど無意味な会話も多く、そこはドキュメンタリーぽい。
メイン戦士たちの、妙に現実味のあるカッコ悪さというかダサさ加減が特徴です。
本当はそれぞれ相当のスキルを持った兵士なのですが
精神病棟に送られる途中だったこともあって、「終わってる感」が漂っています。
それは前作の「プレデターズ」のキャラの中にいる凶悪犯たちのように
最初から自分の意思で社会に背を向けたのとはちょっと違い
「一応適応しようとはしたんだけどね」という前提があるので
どちらかというとドロップアウトみたい
そんなところが、まるで社会に居場所がなくバトルゲーム以外に取り柄がないオタクか何かのような雰囲気をかもし出すのか?
また天才少年のローリー君も、
物音に怯えたりいじめっ子たちにからかわれたりで、日々の生活に苦労しています。
が、プレデターの一件が幸いして最後は活躍の場が与えられ・・・
もしかして「終わってる男子を励ます映画」だったのかな。
そういえば中盤くらいで
もう一体より大型のプレデターに対して
「あのデカいのは何だ?オスか?」というセリフがあるのですが
そもそも雌雄があるのかもわからないし
今まで出てきたのも全部オスみたいに見える・・・
今回もまた、メスに出会うことはできていません(´-`).。oO
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