ショタについて

※２年前、二次創作から転向しpixivに移って男の子のオリジナルイラストを投稿し始めた頃。当然閲覧も評価も少なかった。それでもフォローしてくれるＲＯＭ専がいたので、フォロワーの中からランダムに十数名抽出してアカウントの傾向を調査したところ・・・

なぜか全員男性でＲ１８のショタ絵を集めている人々だった（当時まだ成人向けの絵は一枚も描いてなかったので）軽くショックを受けつつ思ったこと

①なぜ？ショタ好きの人々はどこから派生するのか

最初に思ったのは「希少価値」「実物が供給されない」こと

大人の男のエロ画像は、実物のモデルさんや男優さんが存在しており
写真や動画もある
なんなら自ら出会いの場へと繰り出して、デートしたり付き合ったり
実物を拝ませていただくことだってできちゃいます。

しかし未成年者のエロ画像は、キッズポルノといって違法になる。
実際に少年に手を出すのももちろん犯罪。
しょうがないからイラストでも見ようかね・・・ということなのか？？

しかし、この考えは無理があります。
もし本当に実写の代用品なのであれば、もっと写実的な絵が求められるはず。
アニメ顔のショタ絵がバンバン量産されていることの説明はつきません。

やはり、あの人々は三次元のショタには興味のない、あくまでも二次元の住人なのかなと思えてきます。

少年戦士風や勇者風、体育会系のショタが好まれている点から見ると
どうやらそのルーツは、少年マンガやアニメにあるようです。

子どものときに見ていたマンガやアニメの主人公たちがそのまま、彼らの憧憬と欲望の対象となったのではないかと予想します。

たとえば、ヒーロー風の少年が敵や悪役に捕まってピンチに陥るというマンガによくあるシチュエーションを、さらに発展させてエロ絵に仕立てたようなイラストが好まれたりします。

さて
少年マンガファンの一部が分離してショタ好きという亜種に成長するらしいが
もちろん、ショタの世界への入り口はこれだけではなく、きっかけはいろいろあるでしょう。
だから一概に、それだけがショタ趣味の原因とはいえませんが

しかし、やたらと低年齢のヒーローというのは、日本のマンガやアニメ特有の文化です。
アメリカンコミックのヒーローは、平均何歳くらいなのか正確にはわかりませんが
見るからに成熟した大人の男であることが多く、
大学生のスパイダーマンでさえ出た当初は「若くて未熟なところもある新しいタイプのヒーロー」と言われたくらいです。

そういう事情もあってか、海外の腐男子たちは二次創作はもちろんオリジナルでも
アメコミヒーロー風のマッチョな大人の男を使ってエロ絵やマンガを描いていることが多いです。

人が幼い頃に見てときめいた対象というのは
ずっとその人のときめきの核として残ったりするのではないか？
刷り込みというのは、あなどれないものだなと思います。

もし二次元のロリやショタも問題だとされるのなら、
まず、アニメやマンガの主人公の年齢を、アメコミにならって成人以上に設定するよう規制をかけ
八等身や十等身の、完全な大人の肉体にしかときめかない新世代を育成する
くらいの長期スパンで計画すれば、なんとかなるかもしれません。

ただマンガの売り上げ減を恐れずそれを敢行したところで
もともと無害な二次元の住人の中からロリやショタ好きを減らせるかもしれない
というだけのことで
本当に有害な、生身の少年少女を対象とする三次元の変態が減るわけではないでしょう。

ちなみにこれは腐男子の話です。

腐女子のショタ好きが好むシチュエーションは圧倒的に学園ものであり、冒険や戦闘といった要素を必要としない人もいるようです。

②「襲いたい」じゃなくて自己投影？

「ショタが好き」とは、
単純に少年が欲望の対象という意味ではなく、自己投影かもしれません。

女性で、美しい少女の絵を描く人を考えてもらえればわかると思います。
べつにその女絵描きが、かわいい女の子の絵を描きながら興奮してハアハアして「おっぱい♡」とやっているわけではないでしょう
（そういう人もいないとは言えませんが）、

たいていは、その女性たちは日常では彼氏や夫をもつ異性愛者で、
少女の絵はただ、こんなに若くて永遠にかわいかったらいいのになぁ～という、理想の自分だったりするわけです。

男の娘というのは、ある意味ヘテロなのかもしれないけど
でも、自分が男として、少女や男の娘を愛でるのではなく
「自分自身が男の娘になりたい」わけです。

ある意味ヘテロかも、と思うのは
これ以上ないほど女が好きで好きでたまらなくて
理想の少女を追い求めた結果、それが実在しない幻想と悟り
どうせコスプレと演技でしかないのなら、男の自分が演じてもいいんじゃない？
そうだ自分が自分の理想の女の子になってしまおう！
と、あくまでも「女の子への愛」から出発するのではないか？と思うからです。

これは、腐女子の中にも「自分が男になりたい人」っているんですよね。
理想の男性像を追求した結果、自分自身がそれになりたいと望むわけで
異性への憧れが一周回って自分に戻ってきちゃったみたいな感じ？
なので、ある意味同性愛から最も遠い、究極のヘテロなんじゃないか、と
私は思ったりします。

たとえば、私がポテトチップスが大好きで
「ポテチが食べたい」と思っている。それは当たり前なんだけど
Ａさんもポテトチップスが好き。でも、なぜかＡさんは
「自分がポテチになりたい」と願っている。
私から見ると「？？？」
「でも、ポテチへの愛という、出発点は同じかなぁ」という感じ。

で、この「大好きなその物体に、いっそ自分がなってしまいたい」というのを
ショタ好きに当てはめてみると

「ショタを愛でたい」の他に、
「自分自身がショタになってかわいがられたい」
という、二種類の願望が存在するのではないかと思います。

そうはいっても、そんなキレイにパッキリ二手に分かれるわけではなく
一人の人間の中に「どっちもある」ものなのではないか？と思います。

人間って複雑・・・だね・・・(｡▰´▵｀▰｡)

（日記20170407）