フジロック予習その7 ~Cory Wong~
ミニマルファンクバンドというジャンルと人気を確立した「Vulfpeck」。そのユニットの中心的存在としてギターを弾く、若きギタリスト、Cory Wong。
彼の特徴は何と言ってもカッティングの気持ちよさ。前に表れてるけど、それが煩かったり邪魔しているわけでなく、すんなり聞ける。
余計なエフェクターを使っていない、ストラトのハーフトーンを活かしたギターサウンドを聞いていると、ストラトに全幅の信頼を置いている感じがする。それだけカッティングのチャカチャカの心地よさがマッチしている。
Funk要素と同じくしてJazz要素もあるのでメロウな曲で見られる何気なく弾くソロがJazz通ってるっぽさある。
ギターヒーローに憧れて、日々、家の中で超絶ギタリストのギターテクを真似する若い頃かと思いきや、レッチリが好きで、学生時代にはBlink-182やGreen dayのコピバンをやっていたそう。
パーソナルな部分も陽気なあんちゃんって感じで、見た目の雰囲気もそんなに超絶ギターを弾く感じに見えない(笑)とにかく陽気なあんちゃん。
でも、そういった彼のバックグランドが今のサウンドの礎となって、今までにいなかったギタリストとなりつつある。
彼が注目されるようになったVulfpeck。そのミニマルファンクという新たなジャンルを確立したわけだが、ミニマルファンクは単に「音数を減らしたシンプル構成なファンク」という括りらしいが、彼らの楽曲やライブを聞いてると、そこだけに留まらない面白さがある。
まぁMV一つ見ても70sオマージュというか、わざとらしく粗めのフィルターかけた感じというか、狙いにいってる感じ満載で。
それに加え、メンバーのとりあえずやってみた感が凄く見られる(良い意味でよ)。これはデジタルネイティブ世代とかがSNSにあげる「やってみた」と同じように、とりあえずパロってみた、とりあえずジャムってみた、、、の様にやってる事の先頭には「とりあえず」という言葉が付きそうなくらいに、実にラフで気楽さを感じる。
それとどのPV見ても楽しそう。上記のネタやフリーターや学生っぽいラフな格好、そして「やってみた感」が良い感じシンクロし、彼らの楽しさが生みだされてる。
ほんと、ジャスやファンクに一瞬気が引けてしまう人達に、彼らを見てほしいなー。実に自由に気軽に見ていいのかが分かる。
そのVulfpeckで、「Cory wong」という自身の名が曲名にさへるほど、中心的存在である彼は楽曲もメンバーとの相性とも、とても合っているんだなぁと感じます。
今回はCory wongのソロですが、いつはVulf peckでフジロック出演してほしいすねー。いやでも、cory wongだけでも十分に楽しい。前知識なくても楽しめる思います。是非。(絶対、Tom Mischと同日でコラボしてね)