フジロック予習その2 ~rufus wainwright~
歳を取り、渋みがどんどん増し、その世界観もどんどん広がっていく、孤高のシンガーソングライター。
音楽一家の中で生まれ、幼少期からクラシックやオペラなどを聞いて育った事もあり、音楽家としての才能は言うまでもなく、デビューアルバムの「rufus wainwright」から各評論家からの評価は高いものだった。
デビュー当時の容姿端麗な姿は多くの女性ファンも虜にしたことでしょう。しかし単にイケメンというだけでなく、この伸びやかでネットリとした歌声も人々をうっとりとさせてきたのも彼の魅力の一つ。
フジロックではおなじみのロン・セクスミスや、最近だとFather John Mistyもそうだけど、ここら辺のシンガーソングライターの儚げな歌声は、ポップまでとは言えない暗さもあるけどそれ以上にパーソナリティーが表れてるから、気分も重くならないし気軽さがある。
特に彼の場合、近年はオペラやミュージカルを見ているような展開が楽曲にあり、その壮大さや奥深さは聞いてるものを徐々に彼の世界に引き込ませる。実際にプリマドンナでの楽曲も制作しているしね。
また2000年代では映画のサントラの楽曲提供を多く行っており、その頃から彼の新たな才能と新たな方向性が開花されてきた。こちらはブリット・ジョーンズの日記でDIDOとコラボした曲↓↓
中でもアイ・アム・サムで使われたビートルズの「Across the Universe」のカバーは名曲。彼の伸びやかな声がとても良い。
4月にリリースされる新作も彼の世界観と歌声に魅了される事でしょう。しかしながらこのMV、彼がゲイである事とリンクしたものなのか、ちょっとシュールな感じが良いですね。
昨年の国際フォーラムの来日公演は1stアルバム「rufus wainwright」と2ndの「poses」を再現ライブというリアルタイムで聞いていた世代からしたら堪らない、濃密な時間だったのかと。今回のフジロックではどういうライブ構成になるのか。(最近は2部構成のロングライブが主らしいのでヘブンのトリでガッツリやるかな~)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?