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同じ価値観を共有する3人があっちこっちに迷走しながらも「絶対にいいものができる」と走り続けた軌跡ーARUYO立ち上げまでのぶっちゃけトーク

2023年12月某日。ARUYO ODAWARAの立ち上げから1年が経過し2年目に突入したこのタイミングで、ARUYOオープンに至るまでの苦労や裏話をすべて昇華させる「お焚き上げ企画」がミーティングルームで行われました。参加したのは立ち上げメンバーである椿谷勇次氏、コアゼユウスケ氏、根岸亜美氏。3人にはこれまで人知れず努力したことや苦労したことなど、「お焚き上げしたい」概要を事前に記入してもらい、ぶっちゃけトークを繰り広げてもらいました。今回はその一部始終を記事として公開させていただきます。

コアゼさん(小田原おせっかいおじさん略してOOO)
アミさん(バイブスプランナー)
ツバヤン(最近秋田県小坂町の議員になりました)

関係各所とのバランス取りマジ大変だった

ーARUYO開所前の話からまずは聞いていきたいのですが、記入いただいた中で気になったのが「関係各所とのバランス取り、マジ大変」。これは、具体的にはどういう苦労だったんでしょうか。

コアゼユウスケ氏(以下、コアゼ) 関係各所とのバランス取りは、多分ツバヤンが大変だったと思います。

椿谷勇次氏(以下、ツバヤン) ARUYOは小田原市の新しいビジネスやオープンイノベーションの創出を目指したコミュニティ事業、県の起業支援事業を受託しながら運営をしています。プロジェクトを進める上で、八三財団が作りたいものと、市がやってほしいもの、県がやってほしいものと、僕らがやりたいことが微妙に違っていて、そこら辺の調整が大変でしたね。
 創業拠点なので当然新しい事業が生まれる事を期待するし、その事業が大きくなってほしいわけです。で、果たしてその事業がお金になるのかというところがあるじゃないですか。もちろんその視点は大事ですけど、僕たちとしてはその事業の収益性を最優先とはしたくなくて。僕たちが「これをやったら面白いよね」ってことを一番に考えたかった。支援者向けのスタートアップとして、年商1億円くらい稼げる事業創出を目指すためのプログラムを用意していく過程があったんですけれど、そこでも実は数字にはあんまりこだわってなくて、地域で面白いことや自分のやりたいことが仕事になったら最高だよね、みたいなところですね。

ーコアゼさんとアミさんが辛かったことってどの辺ですか?

コアゼ みんなが副業なんでリソースを割けないところですかね。それぞれみんな本業で忙しいから、本当にできるのかな?ってずっと思ってた感じです。

ツバヤン アミちゃんが一番こだわりがあるんだけど、一番時間がなかったよね。

根岸亜美氏(以下、アミ) あの時期はカオスで、本業に追われながらも、それ以外の時間をほとんど当ててたくらい時間を割いてました。あと、体調を崩していた時期も重なったりして、全体的に他の活動をセーブしていたからできたっていうのもあります。

 例えば、「どういう場所にしたいか」とか「何を提供するか」みたいな規定を決めていかなきゃいけなかったんです。ここは小田原の既存のものをベースに考えていったほうがいいとか、ここはゆるめに設定しておこうとか。出来上がったものを見るとごく当たり前のことのように見えても、何にもない真っ白なところから決めていくのが難しくて。それをずっと練っていて大変だったというのがひとつありますね。もうひとつは、そこから外に向けて、何て名前にするかみたいな話とか、キャッチコピーどうするとかいった、クリエイティブまわりになったときがもっと大変だったかな。

コアゼ コンセプトを決めるタイミングで、「やっぱり火を入れてくれ」というディレクションがあったりして、火をモチーフにしなくてはいけないという難しい縛りがあったんです。Hameeのミッションビジョンに「クリエイティブ魂に火をつける」というのがあるのですが、それはもちろん大切にしつつ、今回作る場としては小田原のゆるい空気感を大事にしたかった。僕らはこのプロジェクトを個人のものというわけではなく、「小田原のもの」だと思ってやっていたんで、その相違を埋めるのに、けっこう悩みましたね。

アミ 「便利なコワーキングスペース」というものは作れるんだけど、さらにこの場所が担うミッションが存在したらいいんじゃないかとか、そもそもこの場所に求められているものは何なのかなど、やや哲学めいたところから考え始めたんです。そこでグルグルして、「ARUYO」という名前にたどり着くまで、けっこう長くかかりましたね。

コアゼ 長かった。「”火”という表現を活用したい」というディレクションとの調整が難しかった。そこを鎮火させるのに時間がかかったんです。

アミ 1、2カ月くらい火について考えてましたからね。その資料もありますよ。結局ボツになりましたけど。

ーいろんな人が関わってる分、いろんなアイディアが飛び交うわけですね。

あらゆる形態のフォントが集まりひとつの円をつくるデザイン。「さまざまな人や地域資源があるよ&偶発的に集まってひとつのものを完成させるよ」という意味が込められている

3人の立ち位置・バイブスが合うということ

ー3人はもともと友人関係だったという話ですけど、一緒に納期があるプロジェクトを詰めていくと、仲が良いだけじゃ済まないこともあるのかなって思うのですが、何か対立したときってありました?

コアゼ いや、なかったです。

ツバヤン うん、これは本当になかったですね。

アミ やってみて気づいたんですが、3人のバイブスが合ったんです。今回のプロジェクト、ツバヤンさんが進行で私がクリエイティブ担当とか、事前に役割分担してチームが編成されてたわけじゃなかったんです。結果的に3人とも異なる方向のスキルを持っていたという。

コアゼ 役割でいうと、僕は多分、なんかこういうことやりたいんだっていうのが強いですね。声がデカイというか。

アミ あと、コアゼさんはゲストハウスをやっているから、地元での繋がりがあるのが強みですね。

コアゼ そうですね。どんな人がどの場所にいて、何を求めているかっていうことが、顔が浮かぶので、「それやっても意味ないよ」とか、「それ絶対いいよ」とかがわかりましたね。

ツバヤン 僕は一応数字が得意なこと。あとは、僕はバランサーとか、コントローラーっぽいポジションでしたね。あと、コアゼはすぐ顔に出るんで「あ、イライラしてんな」とかわかって、終わった後に一緒に飲みに行くみたいな。

ーメンタルケアもやってたんですね。

アミ 事業計画や進行まわり、各所調整みたいなことがツバヤンさんが担当だったイメージです。ローカルコミュニティマネジャーがコアゼさんで、私がコンセプトとかプランナーみたいな役割に結果的になってましたね。でも、「この3人でこの役割でやろう」ってツバヤンさんは一言も言ってなかったから、なんかすごいですね。

ー3人のバイブスが合うっていう「バイブス」を、もっと具体的な言葉で表現するとしたら?

アミ どういう3人なんだろう。

コアゼ 急な言語化は難しいね。

アミ 3人でここまでやってきて、「ひっちゃかめっちゃかじゃん!」みたいなツッコミも端々にありつつも、3人とも楽しいことをやりたいっていう気持ちがすごい強いんです。

コアゼ 考え方が近いよね。「お金に価値を置かない」っていうのは僕たちの間でよく出てきた話です。文化を作っていくというか、いわば「建国」なんですよ。「資本主義じゃない社会を作るっていう大きい話だよね」みたいに話していました。

アミ 誤解を恐れずに言うと「建国」っていう世界観ですよね。コワーキングというのが最終的なカルチャーの器としてあるのだけれど、そういう世界観を作りたいという。

ー行動原理がペインの解消ではなくて、なんか面白そうだからやっちゃうみたいな?

コアゼ ずっとそれでやってますね。

ツバヤン 僕とコアゼがもともと仲良くなったのは、パンク好きっていうところでもあるんです。パンクもどっちかっていうと、既存のものを壊すほうなんで。つまらないものにならないようにしようって意識を僕らは共通して持ってる気がしてて、それが原動力になってる。

コアゼ そういう意味で言うと、ツバヤンも僕も「ビジネスみたいな枠組みっていうものを遊んでやろう」という感覚が結構あったんじゃないかな。
 ビジネスって常にお金がまとわりつくじゃないですか。ARUYOに関しては、多分そこが最上位に来てない部分があると思うんです。一番大事なことっていうのは、お金じゃないよねっていう価値観の人が集まる場所というか、わりと小田原はそういう傾向があるんですよ。東京との繋がりを捨てきれはしないけど、そこが大事じゃないよねって思ってる人が集まりやすいのがローカルなので。

アミ 私も本業では「ザ・資本主義的な広告コミュニケーション」という感じのことをやっていたから、クリエイティビティは自分のスキルとして持ちながら、小田原ではもうちょっと面白いことをしたかったんです。地元とかでは遊びメインで仕事したいなって思ってたから、そこがあっていたのかも。全員遊びたい人だった。

コアゼ そうだね。僕らはずっと遊ぼうとして作ってきたのに、それを全部ビジネスにしようとする横槍が入ったりしてきたから、それが戦いでしたね。でも、いざビジネスの領域になったときに、一番面白いのは僕らだっていう確信があったんです。

市の担当コジマさんが神だった

ー3人のその考え方は、小田原市とも共有できていたんですか?

ツバヤン コジマさんという小田原市の職員さんがいたんですが、市役所職員っぽくない人で、その人が担当だったからできた部分が大きいですね。僕らが作りたい世界観を理解してくれて、役所のお偉いさんに案を通してくれるスキルがすごかった。コジマさんのヘルプがなければ、僕らはとっくに匙を投げてたはず。

コアゼ それは間違いないね。しかも僕たちのプランもコロコロ変わったから、多分、だいぶ苦労したと思う。

ツバヤン 他所の話を聞くと、他の行政と比べて小田原市さんってけっこう面白い人が揃ってるんですよ。やる気があるというか。その中でも、コジマさんとチームを組めたのが良かったと思ってます。

ーよく耳にする行政との温度差でうまくいかなくなっちゃうみたいな問題は、コジマさんがいたからこそ解決できたんでしょうか?

コアゼ それは間違いないですね。

内装チームの工夫とアイディアでミニマムコストを実現

ーアミさんが「ありがとう系」で記入している、「内装チームでミニマムコスト実現」について。こういうアイディアで予算をここまで削りましたみたいな例があれば聞かせてください。

アミ そうですね。まず、工事を最低限にしているんですよ。ここはもともとHameeのロビーだったんですけど、すごく暗かったんです。男っぽいっていうか、壁の色もグレーとか紺とかが使われてました。そこを、カーペットと壁だけの工事でここまで明るくしたんです。

コアゼ フリールームの壁を漆喰で塗って、あとはモチーフですね。ARUYOのモチーフと言葉を壁につける。家具を追加して、あとは元々あったものを使いました。

アミ 内装工事がほぼ最低限で、そこに合わせた空間デザインとかインテリアとか、上に乗っかるものでどうにかしたのがファインプレーでした。4人くらいのチームで内装をやっていたんですが、たくさん備品を買ったり、テーブルを全部買い替えたりとかしなくても、「このテーブルをこっちの部屋に持って行ったらいいんじゃない?」とか、パズルみたいなこともたくさんしてくれたんです。内装チームのアイデアやクリエイティビティが本当に素晴らしくて最高でした。それ以外に、男っぽかった空間にカーテンとかを入れて、質感で解決していきました。布とか紙を取り入れることで、その質感によって雰囲気を変えていくっていう工夫をしたんです。

ー「思ってたんと違う系」に記入している、「多分数倍ワークスペースの方が低予算」というのは?

アミ ワークスペースの何倍もカフェスペースの方にお金を掛けていることに、当時は「優先するものが違うのでは」と感じていました。コーヒーマシンが数百万円だったり。ただ、「カフェをやりたい人の将来を応援する」と

ARUYOのワークスペース

いうのもARUYOのチャレンジの1つということで、今は納得していますけどね。

オープン直前に怒涛の問題が起こった

ー「秘密系」に記入してもらった内容が、「オープン直前に●●●」みたいなのが多いんですが、オープン直前はいったい何があったんですか?

アミ オープン直前は……。このプロジェクトの中で一番しんどかったです。オープンの2週間くらい前に施工が終わったんですが、その終わるくらいのタイミングで、ウェブサイトを作ってくれていたデザイナーが体調を崩して、依頼ができなくなり、さらに、私のパソコンが不慮の事故で使えなくなるという。

ー地獄ですね。

コアゼ 詳細は言えないのですが、アミちゃんに落ち度はまったくありません。

アミ 作っていたクリエイティブも、オープニングセレモニーに向けたスライドも、パソコンと一緒に全部消えたので、そこからまた作るみたいなことになって。バッファをよんで進行を組んでいたんですが、それじゃ解消しきれず、特殊チームを立ち上げてギリギリまで作業しました。ポスターやパネル、動画とかのクリエイティブ数点を、直前に全部作ったんです。オープン直前は2日くらい徹夜してた気がする。

コアゼ あのときは確かにやばかったね。精神的にも。

アミ オープニングセレモニーが最高に楽しかったから、みんなでイエーイってなりましたけど。こういったすごい大変なことがどんどん起きるような状態で、1年以上かけて準備してきたけれど、「できる!!」って信じてる部分は最初から最後まで変わらなかったです。

オープニングセレモニーの様子

オカモチまで買って実現しなかった出前アイディア

コアゼ ツバヤンがいつもよくわからないアイデアを出してきて、みんなが振り回されたことはあったね。出前への思いが強いとか。

ツバヤン 出前はいい案だと思ったけどな。近隣のお店のテイクアウトを持ってきて、ARUYOの利用者に提供するという。

コアゼ 案自体は良かったんだけど、そのためにわざわざスーパーカブの後ろに設置するオカモチまで買ってきて、で、機能した日は1日もないという。

ツバヤン 結局できなかったね。

コアゼ 出前というかテイクアウトを集めるのは確かにいいから、イベントの時には使っているんですけれど、日常的にそれを出前サービスとしてやりたいっていう話になると、衛生管理とか人件費とか結構調整が大変なんで、見合わなかったんです。
 こんな風に強い思いがある謎取り組みでお金を使うんで、みんなが悶々とした部分は多分あったんじゃないかな。そんなにコストがかかってるわけじゃないけれど。

ツバヤン 気持ちの人件費はかかってるよね。

コアゼ マインドのコストがかかっているのは確かにあるね。

みんな本業で泥臭い経験をたくさんしてきた

ーARUYOは、3人が中心になってこだわって作ってきた場所ということは、これまでのお話でわかったのですが、表には見えてこない、泥臭いことをやってきたという部分ってありますか?

コアゼ それが、僕らそれぞれ本業で泥臭いことをやってきたんですよね。だから、ARUYOに関しては、キラキラして見えてる可能性がありますね。

アミ 各自が積み重ねてきたスキルとか経験とかを、ポンってここにそれぞれ違う形で持ち寄ってきてるから、ARUYOのプロジェクトで特に泥臭いことはなかったですね。

コアゼ 強いて言うなら、ARUYOとしての泥臭さっていうのは、僕らがそれぞれの泥を集めてここに持ってきてるという感じですかね。壮大な泥団子。どんな泥臭いことをやってきたかって言うと、例えばアミちゃんは「暮らしをそーぞーするツアー」というのを個人でずっとやってきたんです。

アミ そうですね。どうやったら小田原で活動している人、つまり小田原の一員として見てもらえるかなっていう思いが10年くらい前にあって、まずは自分の視点で、地元のツアーみたいなものを定期的に開催して、小田原ツアーをしてる人として認知されるっていう活動を、結構な時間やってきたんですよ。
 私、小田原市民じゃないので地元との繋がりがなかったんですけど、たくさんドアをノックして、小田原のファンを増やすためのツアーをやるんですって説明をしてきた流れで、だんだんと小田原のプレーヤーの一人になっていったような気がします。

コアゼ 僕はいっぱいあってどれをピックアップしていいかわからない。まず、宿を経営しているけれど、宿業ではないことばっかりやってて、例えば、ウーバーイーツが小田原にまだないとき、それっぽいことをやったりとか、焼き芋屋さんをやったりとか。
 あとは、ティピーのローカルキャンパスっていう大学生のための移住体験企画をアミちゃんと一緒にやりました。コロナ禍で大学生活は授業とゼミしかない、さらに翌年もコロナが続くらしい、それで次のフレーズがもう就職になる。「このまま何も社会のことを知らずに、社会人になる準備ができてない。だから地方で学びたい」という悩みを持つ大学生がいたんです。そういう学生が、地域のプレイヤーたちと接点を持てるような半年間のプログラムを作ったんですよ。そのプログラムに参加して、今ここのスタッフとして働いている人もいますよ。

ーそれぞれが小田原と密接なつながりというか、ここでいろいろやってきた土台があるから、ARUYOではやりたいことができた、みたいなことでしょうか?

コアゼ そうですね。僕個人でこれをやろうと思ったらやっぱりできていないので、そういう思いをカタチにしてくれたのは、やっぱりARUYOだなと思っています。
 小田原の町は僕らがやってきたことを見てるんですよ。多分、小田原の町がARUYOを応援してくれるのはそういう理由からなんですよね。「あいつらがやるなら応援してあげよう」って。

今後やっていきたいぶち上げアイディア

ー「後回し系」に、「合コンイベント」とか「ブランドワークなどの制作」、「小田原人物データベース」などが書かれていますが、ARUYOで今後やりたい企画はどんなものでしょうか?

コアゼ みんないっぱいアイディアがありますね。

ツバヤン 人材紹介いいんじゃないかな。人材マッチング。

コアゼ 地域の事業者さんとかって結構本当に人材不足なんですよ。「新卒の応募2人しかいなくて、1人は辞退された、どうしよう」みたいな悩みがすごく多い。でも、副業が今や普通になってきてるじゃないですか。ちょっと大工やってみたいなとか、職業体験の感覚でその世界を見てみたいというニーズはある。採用側としても、副業でもいいからまず知ってもらい、あわよくばそのまま関わってもらったら助かる。ARUYOがそこをマッチングできたらいいよねっていう話をちょうどしていました。
 要は自分の住んでる地元で、地域のプレイヤーとして何かをやれる。そういう地域と関わる接点を、ARUYOを通してマッチングできたらいいですね。

ARUYOが生み出したい空気感“6つのキーワード”

アミ さっき、私たちが共有しているバイブスを言語化すると何だろうみたいな話が出ましたが、ARUYOが生み出したい空気感のキーワードが6つあるんです。このキーワードは、私たち自身でもあるんじゃないかと思っています。
 ARUYOは理念として、「作り出す」よりも「引き出す」という作用を一番大事にするって言ってるんですよ。で、何があれば可能性を引き出せるんだろうって考えたときに、「フラット」「Serendipity」「フレンドリー」「無邪気」「自然/変化」「等身大の」という6つのキーワードを挙げたんです。この6つの要素を、意識しなくても持っていたということが、私たちをつなげたのかもしれないです。

コアゼ 今見返しても、いい言葉たちだね。

ツバヤン 貼っておきましょう。

コアゼ 今、ARUYOを利用している人たちが、ここを作る前にこのキーワードを作ってた事を知ったら、多分感動すると思うな。

ーARUYOは施設として、目標となるライバルはあるんですか?

コアゼ それは、初めて聞かれた質問だけれど、ライバルはもしかしたらコーワーキングスペースじゃないかもしれない。

アミ 競合になりうる場所または人なのか、カルチャーなのかみたいな。すぐに思いつかないな。

コアゼ あ、お祭りですね。要は、担ぎたい人が来るじゃないですか。

ー神輿系ですか。

コアゼ そうそう。で、来た人みんなで、フラットに同じことを楽しむっていう。

アミ 目指しているところで言うと、「ARUYOはもっとみんなのARUYOになるっていうのが2年目だ」みたいなことを結構話しているんです。
 先日、宿泊施設もあるシェアキッチンに泊まったんですけれど、地元の人がそこでお店もやれると聞いて、ママ友同士で「じゃあ、私たちやっちゃう?」みたいなノリで、月に2回居酒屋を始めたっていう話を聞いたんです。仲良かったお母さん同士でお店を始めちゃうって、なんだかいいなと思って。普通の人たちが「なんかやってみようかな」って思えるような場所になっていきたいと思いました。ARUYOもそういう風になれそうな予感がしてるんです。

編集後記

企画の性格上「ぶっちゃけトーク」が炸裂するのかと身構えて取材に臨みましたが、3人の言葉からはARUYOそして小田原への大きな愛が溢れており、話を聞きながらこちらも胸が熱くなる瞬間が何度もありました。今回の「お焚き上げ企画」を通じて、ARUYO ODAWARAが地域に必要とされる拠点に成長したことは、けしてラッキーな偶然ではなく、立ち上げに関わった人たちの「思い」や「アイディア」が導いた結果だったのだなと確信しました。これからも人々の思いや繋がりが形になる場所として、たくさんの物語をARUYOには紡いでいって欲しいです。


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