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【アニメーション】まほうのつえ/チャリティZINE掲載作品について

12月24日発売「ばばスカZINE」(チャリティデジタル冊子)に掲載いただいたアニメーション「まほうのつえ」についてお話したいと思います。



ティザー公開しました(ネタバレなし)

ティザー(予告編)はXにポストしました。

(予告編のおはなし)
不器用な主人公のベアは足がちょっと悪くて普段杖を使っています。
みんなとは歩調が違ったりするので、他の子たちは悪気はなくてもぶつかってベアは転んじゃうこともあります。
転んだときそっと駆け寄って優しくしてくれる人もいるけれど、照れ屋なベアは上手に「ありがとう」が言えません。

その日も、楽しそうなイベントでトランポリンで遊ぶみんなを見ていたけれど自分には出来そうにありませんでした。でもあるわんこが優しく気を使ってくれたのが嬉しかったです。

帰り道、バス停でバスを待っていると停留所に青い杖が置かれていました。その杖が一瞬光ったのでびっくりしてのぞき込もうとしたら、バスが来たのでやめました。

我先にと乗り込む人に押しのけられてベアはまた転んでしまいました。立ち上がると後ろにいた人が青い杖を渡してくれました。
「自分のじゃないんだけど・・・杖を使うからみんなおんなじに見えちゃうのかな?」
杖が2本になっちゃったけどどうしよう。せっかく渡してもらったからとりあえず持ってバスに乗ろうかな。

バスに乗ってみると、さっき杖を渡してくれた人が困っています。
奥の座席で迷惑行為をしている人がいたのです。
「なんて人なんだろう!」
とベアが思ったところ、なにやら青い杖が・・・・・????

さて?
青い杖がどうしちゃったのでしょうか?
ここから先はネタバレ解説になりますので是非ZINE購入いただいてアニメーションを見てから読んでいただけたら幸いです。

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解説(ネタバレあり)

バスの中で迷惑行為をしている人を見て
「なんて人なんだろう!」
と怒ったベアは持っている青い杖が光るのを見ました。

すると

なんと迷惑行為をしている人が、座席をゆずる優しい人になったのです!

ベアはその光景を見てびっくりしました。

翌日、街中でこの間トランポリンのところで優しくしてくれたあるわんこに会いました。でもあるわんこはとても悲しそうです。
聞くところによると、お家でパパとママがしょっちゅうケンカをしているのだそう。
ベアはちょっと考えてから青い杖を渡しました。
あるわんこは不思議がりましたが杖を受け取りお家に帰りました。

いつものようにケンカしている二人を見て
「どうかやめて!」
と強く願うと青い杖が光りました。
なんと一瞬にしてパパとママは仲直りをしました。

あるわんこはその光景を見てびっくりしました。

翌日、あるわんこはベアに昨日会ったことを報告しました。
「杖のお陰でパパとママが仲良しになったよ!本当にありがとう。この杖、お返しするね。」
するとベアが言いました。
「だれか悲しんでいる人にこの杖を渡してあげて。」

あるわんこは少し考えて、保護猫トラちゃんにその杖を渡しました。

トラちゃんは日ごろから捨て猫に心を痛めていました。
そこで青い杖で子猫を保護する気持ちを持つ人を増やすことにしました。

それからこの杖はいろんな人の手にわたりました。

青い杖は願い事が叶う杖でした。
杖を通じて自分に嬉しいことがあったら、他の人にも嬉しいことがあるように杖を次の人へ渡すようになりました。
それは「PAY IT FORWARD」(ペイフォワード)と呼ばれてます。
善意を与えてくれた本人に恩を返す代わりに、他の誰かに善意を送ることをそういうのです。

青い杖は手に持っていなくても
一人一人が「ペイフォワード」の気持ちを持っていると、世界が優しさで包まれるのです。

ベアが繋いだ「優しさ」はいろんな人にひろがりました。


お話の最後は、戦地で苦しんでいる人々の場面になりました。

優しさが繋いだ食べ物や物資が届いて、小さな子はとても嬉しくて大切にしていたお花に託してだれかに優しさを分けてあげたいなと思いました。

その子がお花を渡したのは兵士です。

続く戦争に疲れて身も心もボロボロだった兵士は、小さな子が手渡してくれた優しさに涙するのでした。
(お話おわり)


「ペイフォワード」は昔映画になったので覚えている方もいらっしゃるかもしれません。
ストーリーは11歳の少年が、社会科の授業中に世界を変えるアイデアを思いつくことから始まります。それは、人から施しを受けたら別の3人に返すというもので、彼はさっそく実行に移していきます。その広がっていく慈愛の波が心に傷を持つ大人たちを巻き込んでいきました、というあらすじ。

もう24年も前の映画ですが、当時私は「こんな考え方もあるんだ!」と感激したのを覚えています。
あれから世界ではsuspended coffeeというムーブメントも起こりました。
最近でも記事になっていたので紹介します。

とても素敵な考え方ですよね。

自分に少しだけ余裕があるときに善意をお裾分け出来たら誰かの幸せに繋がります。
一年の終わりのこの時期だからこそ、普段はなかなか気づけない世の中のことに目を向けてみるのもいいかもしれません。

直接の募金はどこにするのが正解なのか分からないし抵抗あるなという方も居るかもしれません。
そういう方は今回のワンコインで手に入るデジタル冊子を購入して、見て読んで楽しみながらチャリティをしてみませんか?
パレスチナ支援を目的としたBBAインザスカイさんが発行した「ばばスカZINE」は、今回紹介した私のアニメーションの他イラストやエッセイ、漫画、リリック、書道など様々な作品がぎっしり詰まって見応えたっぷりです。寄稿者は皆さんBBAインザスカイさんの活動に共鳴した方々です。
ZINEをご購入されますと、pdfデータを取得出来ていつでも作品を見ることができますので、年末年始のコーヒーブレイクのお供に是非お楽しみください。


BBAインザスカイさんのXはこちら

https://twitter.com/BBA_inthesky


沢山の方にばばスカZINEを手に取っていただいてパレスチナへ思いをよせることが出来たらいいなと思います。
どうぞ宜しくお願いします。



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