麻雀の多様性

日曜日にとても幸せな麻雀大会があって、そこでプロ仲間や顔見知りの麻雀仲間とワイワイやっておりました。やりながら思ったのは普段どんだけヒトのフリをして生きているのかなってことだ。

この日はある程度無礼講ということで、マナーでうるさい事言いっこ無しの卓がチラホラあった。セット面子みたいなノリで笑って盛り上がっていて、幸いにも僕の卓はずっとそうだった。

そこでは普段仕事の麻雀や試合では絶対にゆるされない壁打ちオヤジ切りは当たり前、捨て牌も6枚では区切らない、「かぁ〜リーチだったかぁ(ツモ発声ナシでツモ)」とか「あの仕掛けは高いよ!みんな!気をつけていこう!!ロン!!(仕掛け相手の現物待ち満貫)」といったうざオヤジマナーを如何なく発揮して遊びの麻雀を心から楽しんだ。強打はせんかったけどね。

そもそも身内セットではそういうのは全部アリアリのアリでやってきた僕は一番肌に合うのがこの雰囲気なのである。饅頭を食っている(麻雀を打っている)時よりもお茶を飲んでいる(結果に文句を言っている)時の方が幸せだ。もはや文句のために麻雀を打っているw

商売でやる場合はなるべく多くのお客さんに来てもらう為だったり、フリーではお店に敬意を払ったり知らない人に嫌われるのを避けるためだったりで自分の感情はなるたけ抑えて生活している。我慢している。いつしかこういったマナーマナーで縛られていって麻雀で純粋に遊びたい!といった感情はどこかにしまっていた。

プライドを賭けて勝ち負けを競う麻雀も好きだが、こっちの麻雀も大好き。みんながみんなではないけども、うちの店にセットで来ている人たちや過去宅まーで打ってきた仲間はみんなこっち寄りだったと思う。セットで打っている人がフリーに足を伸ばせないのはこれがあるんだよな。

歳を重ねて自分の欲望に対しても我慢が効きにくくなってきた。元々我慢できないのに。みんな凄いよな。あの日のはしゃぎっぷりを見たら「ほら!お前らもこういうの大好きなんじゃん!」て思ったけど我慢してるんだもんな。もう俺はヒトの皮が剥がれはじめている。憩いの空間をまた作らなきゃな。

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小原アルト
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