『自分だけの特別な一杯』推しのキャラカクテル
はじめに
縁あって、人生初キャラカクテルなるものを体験してきました。
あまりの感動に、込み上げるものがありすぎて、叫びまくりたい!!!と思っておりましたが、この度コミまも2巻の発売を記念してお話をまとめてみました。
いつものつぶやきで叫んでいくには絶対文字数半端なくなる予感がしておりましたが、ちょっと長めでも記事としてならいいんじゃない?と書き出していった結果、メモ完成時点で10000文字を少し超えてしまっていました。
我ながら思いました。塩の魔物風に一言でまとめましょう。
わーお。
同志のくすまも民ならきっと、たぶん、文字の量に関しては耐性があるし、何より私自身が自重せずに叫びたいしということで、長めとなっておりますがご容赦をお願い申し上げます。
さて、この度訪れたのは『cafe青猫』というお店です。
雰囲気もカクテルもお料理も、そしてスタッフの皆さんのご配慮も素晴らしく、こんな素敵なお店を見つけてしまうなんて…という気持ちでいっぱいになんですが、それら”良さ”についてやプランについてなどは、後ほどお伝えいたします。(調べたところ、サイトがリニューアルしていて驚きました。素敵さが益々アップされていらっしゃる…)
キャラカクテルとは
知っている人は知っている。知らない人は知らない。
そんなキャラカクテルですが、呼び方はイメージカクテルだったり、キャラクターイメージカクテルだったり、結構まちまちっぽいですね。
そのままの言葉通り、ざっくり言えばキャラクターのイメージ・概念をカクテルに具現化したものです。
キャラクター単体だけでなく、カップリングのキャラカクテルもOKで、すなわち推しのキャラやカプの概念を目で楽しみ、舌で味わい、喉を潤せる。そんな特別で素敵なカクテルなわけです。改めて整理したら字面すらもヤバいですね。
さて、知人にお誘いをいただいての人生初の体験だったわけですが、
事前にイメージ対象の作品、キャラクター、カップリング、コンビ、グループ等々、概念を煮詰めてどうにか言語化したオーダーシートを作成・持参する。
そのオーダーに合ったカクテルをバーテンダーさんに一杯ずつ作ってもらう。
という流れでした。
好きなキャラクターの性格や境遇、イメージカラーやモチーフ、そのほか諸々の「ここが好き!」という概念を抽出して、その人だけの「オーダーシート」を作る必要があります。
まず、このオーダーシートですが、あまりにも言語化できなくて宇宙猫状態でした。推しを目の前にした輩が「アッ……」となるあの現象。語彙力がないんじゃない、想いが溢れて爆発四散しているだけなんだ…!!
同行者の方々も全員同じことになっていたので、逆にほっとしました。
推しの概念も好きなところも、そのすべてを言葉に表現できるわけない。何とか書いてみるも、まだ一部どころか、全然、ぜんっぜん、言語化できている気がしない。
ただ叫ぶだけならいくらでも。しかし、誰かにそれを伝えようとするなんてと。唸り、挫けそうになりました。くすまも布教を試みようとして嘆いていたときの再現かな?
でもね、人それぞれのそのイメージに合うように作成してもらうカクテルは同じキャラクターのイメージであっても、ひとつひとつ内容も印象も違うというものらしく。すなわち、『自分だけの特別な一杯』。推しを概念化した『自分だけの特別な一杯』のカクテル。
いやはや、頑張るしかない。
他の店舗さんのご事情はさておき、来店した青猫さんにはいくつかプランが分かれているのですが、参加したのはそのうちの貸切プランで、同行者の方々と合わせてオーダー可能なのは10杯まででした。
4人で行ったので配分的には一人2,3杯になるのですが、ご厚意で3杯、つまりは3人分、注文させていただきました。今も拝んでいます。ありがとうございます…ありがとうございます…。
オーダーシートはお店によりテンプレートが違うかと思いますが、青猫さんのところは下記を自由記述もしくは選択する形でした。
カクテルの名前(任意)
キャラの名前(CP、作品名、曲名など何でもOK)
キャラの性格、特徴、印象的なシーン、好きなところなど(所謂、叫び散らすエリア)
アルコールの有無(無し・弱・中・強)
苦手な味(ミント、オレンジ、炭酸など)
イメージカラー
アルコール有指定の場合のオプション(お酒の味をしっかり・お酒の味をほんのり・ジュースっぽい)
選んだキャラクターおよびオーダーシート、そしてそのキャラカクテルは長くなりそうなので、それぞれ分けてご紹介します。
あ、その前に、お料理も格別においしかったので、一部ご紹介します。リーエンベルクみをね、そのね、感じながら食べました。同行者でくすまも民なの私だけだったので、オーダーに関しては偶然ではあるんですけど、鴨肉が…スモーキーな鴨肉様が…。マッシュなポテトと合わせて食べると更に美味。……!!!(無言で味わうの図)
お酒だけじゃなくてお料理までだなんて………なんてことなの。お写真から伝わるお洒落さ。味までどれも最高だなんて、本当凄いお店…。
キャラカクテル体験記
1杯目
最推し激推しアルテアさん。魔法の言葉、アルテアさん。
というわけで、始めの一杯はアルテアさんです。最初からクライマックス。
ようやくコミまもでも正式な登場を果たしたアルテアさんですが、彼の良さを存分に書き出そうとすると、あと数十枚はオーダーシートの枠が必要で、浮かべようとすればするほど、全く書けない現象に陥っていました。
とりあえずお洒落さんな容姿だったりのイメージから始めて、性格だったり、特徴だったり、好きなところは最後にちょこっと。容姿に関してはぶっちゃけ有志wikiを頼りました。ウェーブヘアの白髪、スリーピース。ステッキ。赤紫の瞳。寝るときはパジャマ派…。
イメージカラーは「赤」。もっとあるだろ!ってなりましたが、白…赤…赤紫…ワイン…赤にも種類はあるけど…複雑にしすぎて伝わらないのも困るし選択するなら赤……という感じで。
あと、どうもイチゴジュースが苦手なので、苦手な味にはイチゴを。苺ミルクは好きなのですが、どうも不可思議な甘味の味と酸っぱさが、なんとも。
アルコールに関しては、ザルとは言いませんが特に問題なく飲めるので、アルテアさんらしさを思うと一杯はアルコールが強いものが欲しくて「アルコール:強」の「お酒の味をしっかり」選びました。(過剰に飲むと酔いが目の奥に来るタイプ)
苦いものより甘いもの、ビールより果実酒やサワー。たまにワインくらいしか普段飲まないのですが、アルコール有無と強さをこうして選べるのもいいですよね。
そして作成していただいたアルテアさんのイメージカクテルがこちらです。
脳内メモできたカクテルに使われたお酒のラインナップはざっくり、巨峰の赤ワインと、アルコール度数が50度くらいのウォッカ(※)だそうで、その解説がこれまたとんでもない。
※ドーバーウォッカとおっしゃってたので調べたらこちらみたい。
まずウォッカですが、まず彼の魔物らしさのイメージが存分に込められておりまして、結構アルコール度数が高めなのに飲みやすくアルコールを感じさせないクリアな風味なので、彼の魔物らしい強かさ、狡猾さ、全部ひっくるめた油断ならなさが、一見親しみやすく相手を油断させながらもニヒルに陥れるかのような、そんなイメージで選んでくださったとのことです(脳内メモ)。
また、アルコールの指定が強いものでも大丈夫ってことで、結構強めのものを入れてくださったらしい。50度なんて初めてですよ。めちゃくちゃ飲みやすかった。悪酔いしそうなのに、悪酔いしなかった。何というチョイス。
既にバーテンダーさんの腕前と選択に、こだわりと愛しさと胸の高鳴りを感じていましたがまだ続きます。
次に巨峰の赤ワイン。キーワードに巨峰と赤ワインだけは脳裏に刻まれたので、ひとまずそれだけ感じてください。
実はオーダーシートをお見せする際に、自分の口頭でもキャラクターのイメージの付け足しや、画像等をお見せできるんですが、その時に「神父とかに化けていたり、主人公と敵対してみせたり、何だかんだ面倒見が良かったり、人間が好きっぽいけど、やっぱり残忍で魔物らしいという色んな側面があって」とか「この世界だと白色が高位」「薔薇のイメージがあって、赤とか、白とか…」などと我ながらたどたどしく彼を紹介していまして。
そこで、イメージに合うなと思ったのがワイン、およびブドウで、その花言葉に『陶酔』だったり『慈善』。『人間愛』なんかがあるんですが、ぴったりだなと浮かんだのが『酔いと狂気』。うぅぅううわぁあああああああああーーーーーーー!!!!!
今一度調べてみましたが、うわああああああぁ(中略)えぇ……誰ですかブドウの花言葉考えたの……。巨峰を選んだのも、ぶどうの王様ってことで、第三席っていうのが位として高くて、王族っぽいものだ、みたいな、ね。……っスゥーーーーーーーー。
また、イメージカラーが赤ということで、赤ワインで全体的な色を赤色にしたとのことでした。合ってるぅ…。
そして、「薔薇のイメージとのことで、氷を薔薇っぽくカットしました」言われたときに、呼吸を止めました。氷の白薔薇だぁ…赤いカクテルに浮かんでるぅ…。優雅且つものすごく綺麗で、言葉が「アッアッ」しか上げられなくなってね。どうしようもなくなりました。限界オタク化待ったなし。
それでもってね、青猫さんのすごいところはカクテルに含まれたイメージのお味、色味の他にね、オーダーに合ったグラスを選んで、ハンドメイドな一点物のチャームで、イメージを膨らませてくれるところなんですが、ハイ。今一度、お写真ご拝見いただきましょうか。
グラスをご覧ください。持ち手のところが白く、そして流線を描いていますね。彼のウェーブがかった白髪のイメージだとか。…っかー!
シルクハットとステッキ!!!!!チャーム素敵すぎませんか。お洒落すぎませんか。洒落物で、アイテム的にステッキ、スリーピースに帽子ということでチョイスとのことでした。…クワーッ!
ここまで視覚的にまとめますと、魔物感あふれる人を惑わすような濃い赤い色味のカクテルに、黒のシルクハットとステッキのチャーム、彼の髪質のようなウェーブがかった白いグラスの持ち手、お洒落すぎる氷の白い薔薇。
概念の塊としか思えない。
それとですね、バーテンダーさんのやさしさが半端なかった。選択のその様にもしみじみこんなに素晴らしいものがあるのだなと思っていたのですが、この唯一無二のカクテルに対してこの世のすべてにありがとうの心地を味わいながら、見とれつつ撮影している間に氷の白薔薇がね、大分溶けてしまって……。急遽ね、氷の白薔薇をね、作って足してくださってんですよね…。何から何まで本当にありがとうございました。
それはそれとして、あまりの気持ちの昂ぶりに、撮影写真がほぼほぼブレているの笑う。(※記事にはできるだけブレがないものを厳選しております)
2杯目
続いて、2杯目。選んだのはディノ!
くすまもの民なら皆わかっているでしょう、あの多色で圧倒的美の薬の魔物もとい万象の魔物は、どうカクテルに表現されるのか…。私は、とても、興味がありました。
こういう機会じゃなきゃ絶対にできない!という気持ちで、あと単純にリーエンベルク箱推しディノネア大好きマンなので、ディノを選択。
オーダーシートはざっくり下記!
万象の魔物。最高位の魔物で、魔物という種族の中では王様という位置におり、万象を司る。
様々な色合いが淡く混ざりあう白虹色の髪。
長命老獪で狡猾。しかし無垢や拙さも。
契約の魔物としてネア(主人公)を慕う。
ギャップ萌え(中略)の塊。
イメージカラー:真珠色(虹色)
アルコール有無:中、お酒の味をほんのり
そうして現れたのがこちらのカクテルです。
全体的な圧倒的美の白さに、彼の瞳のような青が幽かに入り、真珠のような万華鏡の色合いは無いにしても、ディノの魔物の王としての一面が確かに形作られたかのようでした。しかも見る角度によって、氷のような白さも青が強くなった白さも、色んな色合いが見れるという。
この美しさ、写真も現物もそれはもうといった感じでして。ひぇ~~~~~と声が上がるのも已む無しというもの。今もひぇ~~~~って写真見ながら言ってます。無理もないね。
さて、こちらのカクテルですが、見た目もこの美しさなんですが、そのお酒のラインナップとイメージのマッチもすごい。
まず魔物の王ということもあって、比較的優しくはないお酒の強さでした。
(1杯目が強めOKってことだったのと、2杯目ももしかして大丈夫だったりします?という確認の上、あとシートにはお酒は飲むとも飲まるるなの精神で控えめに書いただけだったので、オーダーシートで書いた感じよりもお強くしてもらっています。体質に感謝だ…。)
お酒のラインナップは、脳内メモによるとクリスタルスカル…?ドクロウォッカ。それからブルーベリーと書いてありました。もう1,2種紹介されていたかもしれないんですけど、その。説明時の録音及び動画撮影は遠慮してね、という注意文からまんまのメモをしていくのもダメかもなってことで、真剣にバーテンダーさんによる説明をご拝聴していたのですが、カクテル堪能後にメモを取ったときには、強く印象に残ったところだけが残ってしまっていまして。
そんな風に他の要素を記憶から蹴っ飛ばしてしまうくらい印象的だった、クリスタルスカルもとい、ドクロウォッカもとい、クリスタルヘッドウォッカ。調べたところ、こちらのお品物のようですね。
実物を見せていただきましたが、本当に綺麗でした。キラッキラ。お店の雰囲気のある光を受けて、なんかもう、輝いていました。髑髏の形の瓶のお酒って初めて見ました。なんというか……ロマンですね、ああいうの。心がくすぐられるような素敵さ。
雰囲気にマッチするならばインテリアでもいい感じだろうなぁ!と思いましたし、いざ調べてみたらお部屋のインテリアやお店のディスプレイとしても抜群のインパクトと書かれている通り、まさにそんな感じでした。
クリスタルで出来たドクロという、その一目でわかるかっこよさと美しさに、紹介されたときはへーと感嘆を吐いたのですが、よくよく考えるとくすまも界には何というか、現物とかで普通にありそうですね。骨が水晶化したものとか。血が宝石になったり花になったりするので。物語上登場してましたっけ……?また読み返さなくては…(そして延々とあっちこっちさまよい続け、いつの間にか睡眠時間も削ったりしちゃって、くすまも世界を満喫する放浪の日々が続く、と)
今一度調べたら、こちら度数40度あるんですね。なるほど、強いわけだ。
そして本当に水晶でろ過しているわ、氷河のお水使っているわで、なんというか、なんというか。くすまも感すら感じられる素敵さで渋滞している。
ブルーベリーは、多分おそらくリキュールなのではないかと思われるんですが、お酒情報はクリスタルヘッドウォッカと下記に続くお話で消し飛んでいます。そもそもあんまり、お酒に詳しくないってのもあるのですが…。
ブルーベリーに関しては、ディノの澄明な紺色という色合いということなのと、もうひとつの理由で選択されたそうです。写真だと全体的に青みがちょっとかかって見えるかもしれませんが、その実、下のほうが淡く青みがかっていまして、「全体的に限りなく透明度の高い輝きを持った色彩」のそれを表したのだそう。もうね。書籍だったりコミまもの表紙のディノの輝きと美しさを思い出しました。これはもうディノじゃん…!と。
そして聞いてください。ブルーベリーを選ばれた理由、その花言葉。お調べください、花言葉。
細かいところは違うでしょうし、多分おそらく、普通に脚色というかそこまでなかった話も書きだせなかった話もあるとは思います。
そこはご容赦いただきたいのですが、さっくり、覚えている限りのバーテンダーさんの説明をまとめます。
「魔物の王であり、長命老獪、狡猾と知性の高さも窺える中、その実無垢で拙さもあり、孤独感、寂しさも持っている中、唯一の存在としてネアを慕っていて、物語中の波乱もあれども、幸せというものを知っていっているキャラクターなのだなとオーダーシートから見受けられ、そこからブルーベリーの花言葉が似合うし、色合い的にもいいなと思い、カクテルに使用しました。ブルーベリーの花言葉は「実りのある人生」「知性」なんです。彼の魔物の王らしい高い「知性」を表しつつ、パートナーの方と共に歩む今、そしてこれからの「実りのある人生」への願いという意味を込めました」
(´・ω・`)
(´・ω:;.:…
(´:;….::;.:. :::;.. …..
実りのある人生。彼の色彩にも関わっているけど、バーテンダーさんは「彼に唯一の存在という主人公がいなかったときのことをオーダーシートから踏まえた上で、これからそのパートナーの方と『実りのある人生』を歩んでほしいなという願いを込めて」という。物語上でも、とある御方からそう願われていた……ってことをオーダーシートには書いてなかったんですけど、このご説明内容ですよ。ブルーベリーという選択っぷりですよ。そんな「もしやくすまも民でした?」と思ってしまうような解釈とメッセージを混ぜ合わせて作られたカクテルだなんて。こんなの。こんなの。
と心をふるふるしていたら、ブルーベリーを見かける度にディノを思い出してしまうようになりました。無事末期。
そしてこんなにも素敵なカクテルを目の前にして、心が飽和し、お酒のラインナップの情報とか、色んなものが吹っ飛びました。是非もないね。
そしてチャームですが、真珠とネアさんっぽい色の網がかった灰色の薔薇を模しているだけでなんかもう、なんかもう。あとこの環とか、ちりばめられている色んな「白」だったりその輝きだったり、ウワー!!(好き)
しかも薬の魔物っぽく、持ち手のところが葉っぱみたいな模様にもなっていて、しかも白!
く、薬の魔物…なのに圧倒的"白"という高位者のそれという、まさにディノを表すかのようなグラス。どこまで期待値を越えていくというの…。
さて。見た目で既に100点満点中10000点あるディノカクテル。味わいはすっきりしているのですが、喉を通った時の静謐感というか、涼し気なのにピリッとしたほどよいアルコール感が清酒のようでもあり。そして仄かにふわっと香るブルーベリー。一口飲んだ後、嗚呼もう一口とちびちび大事に飲みたいのに、飲みやすくて、カクテルを見ては美しさに惚れ惚れとし、コクリと飲めば甘いような辛いような。変な苦みも臭みもあるわけがない故に後味が爽快となる。一言でいえば「美味しい」に違いないのですが、香りよりもお酒の味わいを感じられた、そんな素敵なディノのカクテルでした。なんか魔物っていう種族はどうにもこうにもアルコール感が強めなのがイメージ通りで最高でした。
ここで、青猫さんのすごいところその2。いやもう雰囲気も配慮もオーダーからのチョイスと語りもお味もすべてがすべて良い思いで詰まっていて、その素敵に圧倒されたまくったんですけど、代表的な特徴として。
青猫さんって、そもそもバーとしての雰囲気が最高にいいんですが、それに加えて、カクテル撮影専用のブースだったり、撮影用の背景や布も準備されておりまして。またライトもね、いい感じに調整してもらえるので、カクテルそのものだけでなく、世界観にあった背景を含めて、キャラカクテルが堪能できるのです。
アルテアさんのときも感動したんだけど、ディノに関してはもっと凄いの。
感動で手が震えてブレブレになってしまってアレなんだけど、理由は以下の写真を。
万象の魔物ぉ……!!!!
あの白さが、めっちゃくちゃ幻想的になって、嗚呼!!万象の魔物の色彩が!?!?ってなりましたし。カクテルの色合いが白だからこそ、背景の色彩が反射して、全く違った美しさを見ることができました。まさにディノの色。
くすまも感に合うなぁと感じたのが光沢のある白色や、黎明を感じる薄紫と薄い青色がグラデーションになっているオーダンジーで、選んで飾っていただいた後、天を仰いだ。
正直ね、色んな感情で心が舞い踊って写真どころではなかったです。何見てもどこから見ても心が弾んで感涙で前が見えない。
光源や背景を変えるだけで、カクテルの色合いや雰囲気、印象がかなり変わって見えるのか、と。いや凄まじい。素晴らしい。
それを目で楽しんだ後に、カクテル自体を味わったらこれまた前述の通りでしてね。
何でしょうね。リノアール感とでも言いましょうか。次々にこちらは如何ですかと素敵な商品を見せてもらえて心が溺れそうというか。ここが新たに深く掘った沼ですよと設置されて、もはやプールみたいになっていて圧倒されたようなというか。
こんなの…、こんなの…!キャラカクテル好きになってしまうだろ!!!
もうこの時点で胸がいっぱいでヤバイですと心からの叫びを文章でお伝えしつつ、同行者の方からの本当にこちらご厚意で、3杯目を貰い受けました。最後に選んだのは…。
3杯目
我らが主人公。ネアさんです。
もうね、魔物たちも色んな生物も、はたまた物語自体も。そりゃあもういろいろ考えました。
エーダリア様のお酒も、ヒルドさんのお酒やゼノーシュやグラストさんのお酒も、ノアのお酒やウィリアムさんのお酒、ダリルさんのお酒や…というかくすまも、素敵な登場人物多すぎません????レギュラーちょっと出しただけでも何かもう、ウーワー!ってなりますし、なってましたし。
その中でも選んで、ネアさんです。
カクテルは一杯ずつなので、ディノカクテルと並べる、といったことはできませんが…、いやそもそも心が飽和しちゃうし、美味しい作り立てのカクテルを味わってこそだし、もし二人をセットでというならばそのときはディノネアのセットで1つのカクテルにしていたと思うんですけど、兎にも角にもまあ、やっぱネアさんのカクテル、飲んでみたいよねっていう。
自分でも思っている以上にネアさんが好きで、ネアさんの視点と感性が好きなのもあって、丸ごとくすまも大好きなんだよなぁと。
さてさて。ラストのネアさんのカクテルですが、まずはオーダーが大体こちらとなります。
ディノによって異世界から呼び落とされた少女。
事なかれ主義だが、様々な騒動・事件に巻き込まれがち。
青みがかった深い灰色の髪。長さは背中の中程。
多色性の鳩羽色の瞳で、光彩模様は菫色。
食べることに強い執着があり、ローストビーフやパイが好き。
子供のころ好きだった本の影響で、白い騎士服や軍服、竜が好き。
イメージカラー:青みがかった灰色
アルコール有無:「中」の「お酒の味をほんのり」
そして、作成していただいたカクテルがこちら!
お酒のラインナップは、ブラックウォッカ、ジン、ブルーキュラソーということで、このネアさんらしい灰色の色合いはブラックウォッカという黒色のお酒とブルーキュラソーという青色のお酒をいい感じに調合した結果、このような素敵な色合いになるのだとか。ほへー!
光の加減で全く違った印象になるのが、本当にきれいで、面白くて。色んな角度から彼女のカクテルを見まわしていました。
灰色の綺麗なカクテルなんて、そりゃあもう初めて見ましたので、感嘆しか出せませんよ、もう。アルテアさんとディノを超えたんだからもう何も怖いことなんてないだろうって?いやいや。いやいやいや。ひとつひとつが素敵すぎて、ぐっと堪える体制になっていても、対面したらやっぱ駄目だぁ好きだぁと陥落せざるを得なかったです。
こちらも勿論背景を飾っていただいたのですが、そこは折角なので、ディノと同じ背景にしていただきました。その結果、これまた通常とは違った色味になって、「ほわわ……」と再び手を振るわせていました。カメラがぶれるぶれる。一日で「もう私はダメだな」となる上限を軽く超えてしまったね。(写真はその中でもどうにかブレが少ないものを厳選しています……)
ディノが「ネアがずるい……」とバタンキューしていますけど、まるでそれ。寧ろそれ。確かにこれの副音声は「よれよれ」ですし「くしゃくしゃ」ですね。何だったら顔すらもくしゃくしゃだったと思うんですけど。いけない、あまりの尊さに顔面まで崩壊していやがる。
こんなにも雰囲気が変わるんだなぁと思いました。
それからチャームの竜。
バーテンダーさん曰く竜がお好きということでとのことですが、この竜。なんというか色合い的にも灰色って感じで、ネアさんがカッコイイ竜だったらみたいな美しさとかっこよさとそこはかとないかわいさがあって、もう好きぃとなるワンポイントとなっていました。そもそもが竜とつながりが深いですしね、彼女。それはそれとして幻覚のエーダリア様も目を輝かせていました。わかる。カッコイイ竜に惚れ惚れとしながら飲むネアさんカクテル、格別においしかったです。
彼女のカクテルの味わいも、そこそこにお酒感が強く、嗚呼ネアさんだなぁと思ってしまうような感じでして。色合い的にも、何というか「薬の魔物」の歌乞いって感じで、光を当てたときは灰色であり青色でありネアさんの色なのに、飲むときにはどこか薬っぽい緑っぽい色で。そしてグラスについては触れていませんでしたが、見ていただきたい。
この装飾。蔓がどこかハートにも見えるようで、アッ好きとなるような、この薬の魔物ですという感じのグラスを!!お洒落で美しくてカッコいいのに、でも可愛い。好きぃ…。
しかしどのカクテルもですが、悪酔いを導くようなものはなく。ネアさんの場合はディノに似た静謐さ、しかして感じられるワッと喉を過ぎ去った後のワッとしたお酒の風味の強さ。オーダーシートには一言も書いていませんでしたが、季節で表すなら「冬」でしたし、ネアさんらしい芯の強さがあるなぁと思うような、そんなカクテルでした。
黒と青を混ぜ合わせた結果でこの色合いなの、本当に素敵だったのもあって、飲みながら「ネアさんたち…今何しているかな…」と額縁の向こう側に想いを馳せていました。時期的に既に情緒がダメダメになっていたんですけど、愛しさで満ちつつ、苦しさで狂いそうでした。でもやっぱ好きだぁ……。胸がいっぱいになりました。
やっぱり、私、くすまもが大好きだなぁ…。
夢心地でカクテルを見て、舌で味わい堪能し、至福の時間を過ごしました。
おわりに
以上、心から魅せていただいたキャラカクテルのレポートでした。
『自分だけの特別な一杯』のカクテル、一言で言いましょう。
最高でした。
ご覧いただいた通り3杯ともそれぞれ1つ1つが素晴らしいカクテルであり、聞き取り・読み取りのイメージでここまで素敵なものが出来上がるなんて、本当にすごい。感無量。感激の雨霰。
そんな、凄腕であるだけなく、ご配慮とやさしさで満ち溢れていた青猫さん、素敵なご縁を紡いでキャラカクテルへお誘いくださった同行者の方に、改めて多大なる感謝を。
感動しすぎて熱意のまま綴り続け、10000文字以上のレポートになっちゃいましたよ…!本当にありがとうございました!!!
そして、同志の皆様へ。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
今も好きだと思えば思うほど、ぽっかり空いた穴が疼く心地です。それでもやっぱり、読み返した時の満足感と何度も噛みしめられる物語の味は、作品への「好きだなぁ」と湧き出る気持ちは、そこにあって、それは私にとって掛け替えのないもののようです。
実のところ、想いは風化していくものという思想が根強いんですが、風化する以前に何度だって想い出してしまうのは、これはもう魅了されてしまったからにはどうしようもないようで。
大切にする仕方は人それぞれで、湧き出る気持ちも思想もまた人それぞれで。
想いを込めたオーダーに応えてくださったカクテル。そのカクテルから受ける感動も、人それぞれでしょう。
くすまもに出会ってから怖いくらいに「やっぱり大好きだ!」と何度だって思うタイミングがあって、今回のキャラカクテルもそのひとつになりました。
彼らをカクテルという形で見ることができたのは、素直にとっても、うれしかった。作られたカクテルを見る度、どう表現したのか説明される度、コクリと飲む度、感動の呻きを必死に抑えて無言で頷きながら呻くなんて、くすまもを読んでいて悶えていた心地でしたし、読了後の、あの「好きだ……!!!!!」が味わえました。
お読みくださった方が面白そうと感じてくださったり、そんなのあるんだと関心を持っていただけたならば、幸いです。
それではまた、いつかどこかで。
追伸:お酒への体質も人それぞれです。バーテンダーさんがきっと応えてくださるので、アルコールに関してはキャラに合うからではなく、自分の体質に合ったオーダーをすることをお勧めします。