夫との時間
前回より、かなーり時間が過ぎてしまった。
その間も、日々に追われてきたけど、このノートの中では時が止まっているのが、なんとも面白い。
私の夫は18歳年上だ。
私は若い頃は、恋愛体質だったと思う。いや、恋愛をゲーム感覚で楽しんでいたから、それは恋愛体質とは言わないのかな。
夫とも、そんな感じだった。
目の前を通り過ぎていく人の中の一人だと思っていた。
でも、どうしてか、通り過ぎていくはずの腕を掴んでしまった。
超ドSで、常識人で、出会った時からおじさんで。変わってる人だったけど、何故か、この人がどういう道を辿って、どんな人生を送るのかを、一番近くで見てみたくなった。
初めての感覚だった。
幸せになりたいとか、大好きでしょうがないとか、そういう気持ちもゼロではなかったが、何より傍に居たいと思った。彼を理解できるのは、私しかいないと思った。
一言で言うなら、興味深かったんだと思う。
彼と年が近い親からは、当然反対されたが、一緒になった。
そこから、16年。
子供も産まれて、まずまず幸せにやっている。
ドSだと思っていたが、自分にも厳しい人なので生活していて、尊敬できる事が多い。
言葉での表現はあまりないけど、家事や子育てをやってくれる。優しい言葉はあまりないけど、私が困っていると無言で手を差し伸べてくれる。
分かっていたことだけど、
老いていくことも受け入れないとなと、思っている。
それが、彼と一緒に居るということ。
彼を見届けるということ。
どんなに愛してるの言葉を言うよりも、覚悟と勇気がいる事だと感じる。
好きの言葉のそれ以上は、どんな事があっても寄り添うって事なのかもしれない。