圃場整備は、百姓を殺す
住む地区で、圃場整備の話が持ち上がっています。
ある区長が、将来の田圃畑の荒廃を心配して、圃場整備推進委員会を設置した時から始まりました。
農業をやる人の高齢化に伴い、農業法人に委託する人がほとんどになり、昔ながらの開田した田圃だと、作業しにくいからなんとかならないかというところからです。大きな農業機械を持つ、農業法人からすれば、同じ時期に同じ作業をするなら、小さい田んぼより大きな形の良い田んぼの方が楽です。地主のためでなく、農業法人のための圃場整備です。地主の負担もないような、嬉しい話もします。こんな圃場整備は、百姓を根絶やしにします。
農業を続けるための圃場整備が、実は百姓を根絶やしにしてしまう。その訳を語っていきます。圃場整備をしました。農業法人に委託するか、自分で作付けするかに分かれます。まず、農業法人に委託した人は、百姓から脱落します。自分で作付けする人は、田圃が広くなったので、時間のかかる小さな機械から、大きな機械に買い替えます。買うための費用と使う時間を考えたら馬鹿らしくなって、百姓を廃業します。
つまり、圃場整備をすることは、汗水垂らして作業する百姓の仕事を奪い、土木作業のように機械を使う機械操作人にしてしまいます。良かれと思ってする圃場整備が、百姓が生存できなくします。こんのことが、実際に多くの圃場整備したところで起こっているのに、今頃のこのこ、この事業に参加するのは、汗を垂らすのがやになった、百姓崩れしかいません。
自分は、新田開発された小さな歪んだ田圃で、お米作りをして生きながらえていきます。どうか、生きる術を守るために、米を買ってたくさん食べてください。