「小学生が尊敬する経営者第1位」に モヤモヤする俺はオッサンなのか、の巻。
うちの夫と、その仲間たちはモヤモヤしてる。
facebookで
「小学生が尊敬する経営者1位」なるものを
見た。
モヤモヤする。これは何だろう?
小学生が尊敬する経営者第1位は、
zozotownを作った、前澤さん。
正直、私は前澤さんをよく知らない。
売り出し中の女優と付き合っていたこと、
月旅行に行きたいらしいこと、
「お金くばりおじさん」と名乗っている
こと、ぐらい、だ。
「なんで、俺たち、モヤモヤすんのかな。
これが理解できない俺は、オッサンなのか」
と夫は言う。
ちょっと考えてみた。
前澤さん(マスコミの報道でしか知らないが)からは
少なくとも、私は「哲学」を感じない。
夫の世代は、
尊敬する経営者=渋沢栄一、本田総一郎、
松下幸之助、の名前が出てくる。
露出している人=すごい人、ではない。
もちろん、小学生には、本当のすごさ、が
分からないだろう。
でも、私が暗い気持ちになるのは、
「きっと、日本の大学生も同じ答えではないか」
ということ、だ。
ちょっと前澤さんをフォローすると、
私はビジネススクールの課題で、
ZOZOTOWNの人事制度を調べ、
非常におもしろい取り組みだ、と思った。
会社が大きくなった、なら
それなりの経営手腕があった、のだと思う。
それでも、やっぱり、私もモヤモヤする。
露出、プレゼンがうまければ尊敬されるのか。
私が一番ひっかかるのは、
「お金配りおじさん」という名乗り方、だ。
本当にすごい人は、お金の寄付は、
黙ってやるもの、だと思っていた。
これと同じことを「ペルー」で感じた。
去年、私は日本政府の仕事で、ペルーを訪問。
ある国の施設を訪問した。
中国の援助で建てられた施設、だった。
その施設では、
椅子の一つ一つ、
女子トイレの洗面所の鏡一つ一つに、
【中国幇助】(中国から援助してもらいました)
とシールが貼ってあること、だ。
それを見て、私、その他のメンバーは
非常にモヤモヤした。
プレゼンが、上手だ。
でも、日本はその前からずっと、
ペルーを技術で、資金で援助してきている。
でも、日本人は、こんなシール強要しなかったよ。
それが美学だ、と思っていた。
お金配りおじさん、という名前は、
あのペルーの地で見た、
自分の手柄を「これでもか」とアピールする
あの国のやり方と通じるものを感じる。
少なくとも、彼の姿勢から、
哲学を、美学を感じない私。
それが既に、オッサンなのだろうか。
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