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『食べたいものは、一番先に食べろ~台湾の火鍋編』

【あれ、食べたいな、と禁断症状になりそうなぐらい美味しいもの、台湾編】

こんなことになるなら、もっと行っておくんだった。
食べておくんだった。

私は、そろそろ、旅行に行けていない、禁断症状が出てきた。
体が、心がおかしくなってきた。


まさか、コロナで台湾にもどこにも行けなくなる日が来るなんて。
長い休みは取りづらいが、2泊3日の台湾、韓国は行けた。

そして、私たち夫婦は、そのために、頑張って仕事をしてきた。
生きがい、だった。

この仕事が一段落したら、ソウルで焼き肉。
これが終わったら、台湾の火鍋を食べたい。
そのために、頑張ってきた。

台湾なんて、第二の故郷のように、気軽に行ってたのに。。


まさか、こんなことになるなんて。


私たちは、なじみの店もできた。
台湾に行ったら、必ず立ち寄る『火鍋(中国式のしゃぶしゃぶ)』
の店だった。


お店に入って、瓶の台湾ビールを注文し、
2種類のタレを選び、
肉、野菜を選ぶ。

いろいろなお店を試したが、結局この店のタレが一番気に入り、
必ず訪問する店になっていた。


ある時、二泊三日の台湾旅行の時に、
「あの店は、最終日に行こう」と決め、初日は別のご飯を食べた。

いつも来てるんだから、今日は違うお店にしてみようか、と。


そして、あのお気に入りの火鍋の店へ行くと、電気が消えていた。
おや?嫌な予感がする。

中国語で張り紙がしてあった。
つまり、今日は、営業していない、ということ、らしい。

たぶん、「上の階で火事があり、水びたしだから、営業できない」
という意味か。


呆然と立ち尽くす私たち。
しばらく、動けなかった。

昨日、店の前を通った時、電気がついていたはず。
「初日」に立ち寄ってたら、食べられたんだ。

そして、なんとなく入った店は、イマイチだった。

こんなことなら、一押しを最初に訪問しておくべき、だったのだよ。


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