再生と心の声に耳をすませる新月
7月18日 午前3時半ごろ
新月を迎えました。
サイデリアル方式のインド占星術では、
星座:かに座
ナクシャトラ:プナルヴァス
の新月です。
再生のプナルヴァス
プナルヴァスには
再び輝く
再び存在する
などの意味があります。
古くなったものを再生させ
乾いたものを湿らせる
プナルヴァスについて
古典にはそんな表現があります。
永遠に終わることのない
生命サイクルの中で
どんなものも
やがて乾ききり、古びてしまいます
けれど
そうした終わりを迎えてものに
光を与え
生まれ変わらせることができる
それが
プナルヴァスのメッセージです
何かを自ら終わらせたり
または、
強制的に終わらされたり
そうした経験は
精神的にキツイものです。
私も今年に入ってから
いくつも「終わらせる」を経験して
結構辛い時期がありました。
けれど、
それは再生するために
必要な終わりだったと思っています。
終わらせたものも
そこに
新たなアイデアを吹き込み
新しい視点を取り入れることで
生まれ変わらせることができます
終わらせることで
そこまでに得たことを糧にして
別の新しいステージへと
向かうこともできます
この新月にはそのエネルギーが
強く働くのです。
再生を、再起を願い、
行動するなら今です。
心の声に耳をすませるシュラヴァナ月
シュラヴァナには
聞く
という意味があります。
インドの暦では
神聖な4か月と呼ばれる
チャトル・マースのうちの
最初の1ヶ月にあたります。
主に北インドでは、7月4日~8月30日
南インドでは、7月18日~9月15日
にあたります。
開始が違うのは、
満月を開始とするか
新月を開始とするかの違いです。
聞くという意味があることから
この時期には、
学ぶことが勧められています。
もともと学びは
師の話を聞くことから
始まりました。
ですので、
聞くことは学ぶことを
意味するわけです。
また、
この神聖な期間には
インドでは精神修行が勧められています。
精神修行とはつまり
自分との対話ですので、
心の奥に押し込まれている
自分自身の声を聞くことに
時間をとるとよいのだと思います。
今の時代には
特別なきっかけがないと
自分のことを振り返る時間が
ないように思います。
常に
情報や時間に追われてしまって
自分を見失うことが多いものです。
私もほんとにそれを感じています。
パソコンや携帯をのぞけば、
色んな情報が流れてきて
ついついサーフィンしてしまいますし
情報に振り回されて
あれもこれもしなきゃと思ってしまうと
与えられた1日24時間に収まらない
といったことがよく起こります。
その情報は自分にとって
本当に必要なものなのかを考えたり、
自分が本当にやりたいことに
集中する時間を確保するために
何を削るべきなのかを考えたり
そんなことを考えるための時間をとるのに
このシュラヴァナ月は
よいのではと思っています。
この暑さです。
外での活動が制限される
この時期には
心の内への探検を
試みてみたいと思います。