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10月17日満月

10月17日 午後8時26分(中央標準時)
満月を迎えます。
星座:牡羊座
ナクシャトラ:アシュヴィニ

0度の満月

満月の瞬間
月は牡羊座の00度22分に位置しています

牡羊座は12星座の始まりの星座
アシュヴィニも27ナクシャトラの始まりのナクシャトラ
※クリッティカを1番目のナクシャトラとする説もあります

まさに始まりを印象づける満月です

水の星座・魚座と火の星座・牡羊座の境界は
ガンダンタと呼ばれる特別な位置です

魂の結び目、あるいは運命の結び目と呼ばれる
ガンダンタを通過中に満月を迎えることは
何かしら大きな変化の可能性を示しています

誕生チャートで今回の満月の位置の近くに
惑星がある方は、その配置によって
必要な課題を浮かび上がったり
何かしら転換点となる出来事を体験するかもしれません

この満月は「刷新」を強調するようなエネルギーを持っています

減衰の太陽

月の反対側にいる太陽は天秤座に位置します

インド占星術では
天秤座は太陽にとって減衰の位置になり
太陽らしさが上手く発揮できない場所になります
また、太陽は乙女座から天秤座に移動したばかりで
安定感を欠くタイミングです

太陽が象徴する、意志の強さや自信などの面に影響するため
戸惑いや不安、自信のなさ、決断できないなど
少し弱気な面が顔を出しそうです

何か大きな決断などはこの時期は避けて
少し間をおくほうがよいようです

太陽が天秤座を移動する間は
自分と周囲とのバランスを見直すよいタイミングです
自分を主張しすぎて周りとぎくしゃくしていないか
周囲の人を優先しすぎて我慢ばかりしていないか
どちらの場合も粋すぎれば辛くなるのは自分自身です

心あたりがあれば 
バランスがとれているのかを
検証してみるとよいかもしれません

Sharad Purnima(シャラド・プールニマ)

インドの暦ではアシュヴィニ月(9月~10月)の満月は
シェラド・プールニマと呼ばれる祝祭にあたります

シェラド・プールニマには
様々な意味が込められていて
インドの地方によって様々な祝われ方があるので
その一部をご紹介します

1.ラクシュミー神を崇める
豊穣を司る女神 ラクシュミー神をたたえる祝祭として祝われます
この満月の夜、ラクシュミー神が地上に降臨され人間界を見て回られます
その際、夜中起きてラクシュミー神に祈りを捧げる人間に
祝福を与えるとされています

2.アムリタを受け取る
不老不死の薬アムリタが
この満月の光と共に降り注ぐと言われています

お米を牛乳で煮て作るミルクがゆを
夜の間屋外に出して月の光にあてることで
アムリタが注がれたアムリタミルクがゆとなり
翌朝これを食べることは
不老不死とまでは言わずとも
健康や幸福をもたらすとされています

アーユルヴェーダの健康学から言っても
この時期に月の光を浴びることや
ミルクがゆを摂ることは推奨されています

アーユルヴェーダでは
夏の間に蓄積しすぎたピッタ・熱のエネルギーは
秋に入ると様々な不調の原因になるとしています

お米・牛乳・月は
どれも冷たい性質をもつものに分類されているので
この3つが合わさったミルクがゆをこの時期に食すことは
ピッタを鎮静させ、体内のバランスを調整する役目を果たし
季節の変わり目の不調を緩和する助けとなるのです

3.神聖なる踊り
この満月の下で
クリシュナ神が女神ラダーやゴーピーと呼ばれる牛飼いの女性達と
神聖な踊りを楽しんだとされていて
クリシュナ神をを崇める人達は
この満月にクリシュナ神への祈りを捧げます

今年最大のスーパームーン

今回の満月は
今年 地球に最も近い場所での満月
最大のスーパームーンとのこと

いつもの満月よりも
より大きくまたより明るくなります

普段の月と比較ができませんが
最大のスーパームーンですから
なんとなく大きいな明るいなと
感じられるはずです

予報では曇りの地域もあるようですが
雲間の切れ目を期待して
ぜひスーパームーンを観察してみてください

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人は昔から月に様々な思いを寄せ
神秘性を感じ、時に祈りを捧げてきました

日本でも秋の月は
鑑賞の対象として愛でられてきました

ただ楽しむだけでも
何か願い事を心に唱えてみるのでも
よいでしょう

それぞれの地域の中で育まれた
月の文化を楽しむと同時に
月を通して宇宙のリズムを感じることは
日々の暮らしにも役立ちます

今年は特に猛暑となり
また暑さが長く続いてきましたが
そろそろ切り替わりそうです

私自身
これからやってくる大切な秋冬の季節に向けて
この満月は
心身共に切り替えていく区切りになるかな
と思っています

吉兆な祝祭が重なるスーパームーン
有意義に過ごしたいと思います

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