【アルビドゥス】
高位霊のリッチ。
うざったいほど馴れ馴れしい性格。
一人称は余、二人称はそなた、口調は『○○だねェ~』『○○だよォ~』
永い間宇宙をさ迷い続けて、自分が生前なんであったか忘れてしまった。
一応悪霊だが、未練がなんだったかも忘れてしまった。
自分がなんであるかも忘れてしまった。
ある日、いつものように夜空を漂っていると、突然死により浮遊霊(自分の死が理解できず、肉体を離れさ迷う霊)になってしまった魂を、大包丁を持った死神が刈りとる姿を目にする。
何あれかっこいい!と思ったアルビドゥスは死神に近寄っていき、今何をしたのか問うた。
死神は、魂を刈って輪廻の環に乗せたと手短に説明し、その場を去った。
アルビドゥスは自分がなんだったか忘れているので、それが『己のような成仏できない魂を救った』とは理解できなかったものの、本能的に大変好感を持った。
そして、自分もやりたい!と死神の真似事をしはじめたのだ。
漂う魂を見つけると、不定形の手を鎌の形に変え、それを刈る。
魂はキラキラと儚い光をこぼし消えていった。
それが嬉しくて、何度も繰り返した。
だが、アルビドゥスは悪霊だ。
刈られた魂はあの世に行くどころか、夜空に浮かぶ星のひとつになってしまい、永遠に成仏できなくなってしまうのだった。
………死神界から偽死神の噂が立ちはじめるのに、それほど時間はかからなかった。
アルビドゥスが死神に憧れる原因となったクブスリとは腐れ縁が続いている。
クブスリからは名前が長くて面倒という理由で"ドゥス"と呼ばれている。
人型にも変身できるが、下手。
どう見ても人ではない。
フォロワーさんの死神さんと。
ちなみにアルビドゥスの名の由来は Cistus albidus より。