【シゴーニュ】
死神派遣会社裏街支部勤務。
被災死課のベテラン死神。
生前はコウノトリ。
死者を安心させるため、天使か神父を思わせる格好・振る舞いで仕事をする。
瞳を開けると眼窩が見えるため、いつも笑んでいる。
人間達がコウノトリに付けた『赤ちゃんを運んでくる幸せの鳥』という言い伝えを気に入っており、死神という立場を内心不服に思っている。
迎える魂には『輪廻し新しい生命となるのですよ』などと言い、自分の承認欲求を満たしている。
裏表はあるものの親切な人物で、頼まれ事は基本断らない。
動機の全ては理想の自分を演じ、酔うためである。
クブスリは、見え透いたその本心が気に食わないが、自分がやるのは面倒なので彼を支部の代表に据えた。
現場での業務や新米の世話など忙しく働いているが、彼はこのポジションを気に入っているようだ。
中身はこう。
部下、クロメヤ アカシ。
シゴーニュに代わって、本部への連絡など事務仕事を要領よくこなす。
嘘を見破るのが大変上手いため、クブスリが監視役と嫌がらせを兼ねて配属させた。
シゴーニュは、アカシに本性を見抜かれているが知らん顔。
咎められ邪魔されなければ構わないのだ。
偽りの仮面が求むのは、偽りの信頼でも構わない。
上の状態から更に素に戻ると、白黒半々の羽毛を持つ、骸骨頭のコウノトリになる。
それがシゴーニュの正体である。