2022年9月の日記 -縁-
普段からよく通る道で、バイクで転んでいる男性を見つけた。
すぐに119番して救急隊へ引き渡したが、残念ながらその人は亡くなってしまった。
発見から救急車が来るまでは意識もはっきりしていて意思疎通もでき、目立った外傷や出血も無かった。
事故のあった当日の夜に警察から第一発見者として情報提供の依頼をされると同時に、その結果を知らされて唖然としてしまった。
通りすがりで面識も無いが、年齢が自分の父親とかなり近いこと、そして自分自身もバイクで転倒事故をしたことがあるからこそ、助かるだろうと願っていたばかりに、その結果は衝撃的なものだった。
現実は容赦がないなあ。
十数年前に小樽で単独事故をしたときに、誰かは分からないが救急車を呼んでくれた。その後は叔父が迎えに来てくれた。
そういった繋がりによって自分が生かされているという実経験があるからこそ、俺も誰かを救えたかもしれないという望みは叶わなかった。
まさか天気の良い日曜日にツーリングに出かけて、そのまま帰って来ないなんて周りの人は思いもしなかっただろう。
免許更新時の教習ビデオみたいな内容の出来事が本当に現実に起き得ることなんだということを痛感した出来事でした。さすがにびびって実家の父親に電話してしまった。
こういうとき我が家では、カミサマが気を付けなさいよというメッセージを思し召している、と考えるようにしている。前向きに生きていきましょう。
かくいう普段の生活は相変わらず現場仕事中心で、土日や早朝も関係なくやっている。
せっかくなのでいつか2連休が取れたときには旭川あたりまで足を延ばしてみたいと思うものの、そもそも今の仕事は天気が悪いから休みになるのであって、遠出できるのも天気が悪い時だけという致命的な宿命を背負っていることに気が付いた。
それでもやはりいまここでしか出来ない経験をしてみたいと思い、できる限り色々な所に行ったりしている。
ウソタンナイ川という冗談みたいな名前の川で砂金掘り体験をしてきた。
ゴールデンカムイの1巻で杉元がやっていたように、カッチャで川底の砂をさらい、ゆり板に集める。ゆり板を川の中で揺すり、泥を流し大きな石をどかして小さな砂のかたまりにする。ゆり板を川からあげてその砂に少しずつ水をかけることで、砂より重い砂金がゆり板に残り、それを集める。この作業を最初から最後までずーーっと中腰で続ける。常に川の中での作業になるので1回やっただけでめちゃくちゃキツい!
しかもその砂金は針の孔ほどの小さな粒なので、素人には川砂との違いがほとんど分からない。
取れた砂金は赤い布に集めるが、写真で見ても分からないくらい小さい。結局2時間ほど挑戦してみたが自分では全く収穫が無く、インストラクターが集めた4粒を分けてもらうという結果に終わった。
それでも6月〜9月の限られた時期にしか営業しておらず、しかも砂金掘りという貴重な経験ができたことは非常に良かった。
人生を無駄遣いしたくない話終わり。