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【CL愛知2023 予選6-2完走 24位】レジドラゴVSTAR(全文無料)

0.はじめに

 はじめまして、あるめらと申す者です。昨年の3月頃からポケモンカードを始め、普段は横浜を中心に活動しています。CL横浜2022ぶりの2度目の大型大会、しかも初めてのエクストラレギュレーションでの参加ということで、かなり緊張しましたが、予選完走に加えて24位という好成績を収めることができて喜んでいます。今回は備忘録も兼ねて、デッキの選択経緯や採用カードなどを書いていければと思います。初めてnote記事を書くので、拙い部分もあるかと思いますが、最後まで読んでいただけると幸いです。

以下、常体と敬体を混用します。

1.デッキの選択経緯

 昨年の12月から始まったエクストラバトルの日では、主にレジドラゴVSTARデッキで参加していました。しかし、環境トップであるが故に多くのデッキでレジドラゴ対策が入念に施されており、次第に勝ち続けることが難しくなっていきました。CL愛知に参加するにあたり、「本当にレジドラゴデッキで参加するべきなのだろうか」と考え、従来使用していたレジドラゴVSTARデッキを見直すとともに、他のデッキの使用も検討しました。その上で、エクストラ環境のTierランクを考察することに。

Tier1 レジドラゴ、ルギア
Tier1.5 黒馬バドレックス、LO(Wall Stall)
Tier2 パルキア、フュージョン、雷
Tier3 有象無象

 多くのデッキに五分以上の勝率を維持できそうなもののうち、デッキを組めそうなものとして黒馬バドレックスVMAX、ルギアVSTAR、レジドラゴVSTARの3種類を考察しました。それぞれの長所と短所を簡潔にまとめます(あくまでも個人的な観点からです)。

①黒馬バドレックスVMAX

長所
・黒馬VMAXの特性「めいかいのとびら」のドローによって実現される圧倒的な安定感
・様々なデッキを見れる対応力の高さ
・サイレントラボやソーナンスなどの妨害札の存在
・マリィ+ナイトウォッチャーなどでハンデスもできる
・ザオボーやシンオウ神殿、キリンリキなどの豊富なレジドラゴ対策札

短所
・ダイガイストで高打点を出すための盤面の準備に時間がかかり、展開の速いレジドラゴやルギアにテンポ負けしてしまう点
・盤面が整った後にジージーエンドGXを撃たれ、黒馬VMAXが2体トラッシュされた場合、元の盤面に復帰するのに時間がかかる点
・キリンリキは相手依存のため、明確なレジドラゴ対策札とは言えない点

 CL当日には、LO(Wall Stall)などのエクバの日ではあまり見かけないようなデッキや初見のデッキが持ち込まれる可能性が高いことを踏まえると、対応力の高い黒馬バドレックスは非常に魅力的だが、やはり環境上位のレジドラゴやルギアに必ずしも有利とは言えないと考え、黒馬バドレックスVMAXは早々に断念。

②ルギアVSTAR(ドラゴン)

 ルギアデッキは大きく分けて、オーロラエネルギーやプリズムエネルギーなどを採用し、アメイジングポケモンで戦うカラフル型と、ダブルドラゴンエネルギーを採用したドラゴン型の2つが存在する。当初は、ドラゴン型での採用を検討したが、ジージーエンドGXやカオスオーダーGXを使用するタイミングが難しく、すぐに握れるようなデッキではないと考え、ドラゴン型を断念。どうしようか迷っていたところ、デンソン(@gastrodon_poke)からマーシャドーGXを採用したルギアデッキを教えてもらった。

③ルギアVSTAR(カラフル)

長所
・ドラゴン型に比べて扱いやすい
・レジドラゴと比べると、まだルギアには有効な対策がされていないことが多い
(・パーフェクションのようで使っていて楽しい)

短所
・特性ロックがきつい(サイレントラボ、ソーナンス、ダストダスetc.)

 CL直前の2月20日に竜星の嵐小倉駅前店で開催されたトレーナーズリーグにカラフルルギアで参加したところ、(参加者は6人でしたが)優勝できたので、このデッキにかなりの可能性を感じていた。Wall Stallに強い点も個人的には高評価で、あと2週間早く気づいていればカラフルルギアでCLに参加していたかもしれない。しかし、これまでルギアを使ったことが少なかったため、練度の面で不安を残していました。


④レジドラゴVSTAR

2月12日エクストラバトルの日@MINT横浜で優勝した時のレジドラゴ

長所
・異常なほど高いデッキパワー
・龍無双で臨機応変にワザを使い分けられ、様々な戦い方ができる
・ソーナンスやダストダスによる特性ロックが可能
・普段から使っているので練度は高い

短所
・環境トップゆえに、多くのデッキでレジドラゴ対策がなされている(キリンリキ、ザオボー、シンオウ神殿など)
・LO(Wall Stall)に若干不利
・レジドラゴミラーは先攻を取ったもの勝ちになっている
・CLなどの長期戦向きではない

 やはりこのデッキはズルい。圧倒的なデッキパワーで多くのデッキを一方的に蹂躙できる。エクストラバトルの日が始まった当初から擦り続け、2回も優勝に導いてくれた思い入れのあるデッキ。しかし、爆発力は高い一方で、事故が起こる可能性も高く、長期戦のCL向きではないと感じた。

・結論

カラフルルギアとレジドラゴという2つのデッキを簡潔にまとめると…
・トナメに進出したいなら、長期戦向きのルギア
・CLで5勝したいなら、デッキの最大値が高いレジドラゴ
と自分の中で結論づけることができた。
 この2つでかなり迷ったが、やはり今までずっと使ってきたレジドラゴで勝ちたいという思いが強く、レジドラゴVSTARを選択。前日の夜にホテルでルギア対面の練習をしたところ、5連敗くらいして心が挫けそうになったが、初心を変えなくてよかった。

2.採用カード解説

特徴的なところだけ解説します。

①ポケモン

MリザードンEX:1枚 
レックウザでもいいが、エネルギーが足りなくなりそうなので今回はリザードンを採用。枠の都合上、両採用は厳しかった。

ヤブクロン/ダストダス:1枚ずつ
枠がないので1枚ずつにしたが、最終戦でどちらもサイドに行ってしまったことで負けたのが悔やまれる。
それとヤブクロンは「ゴミあつめ」の方にしましょう。私は持っていません。

②グッズ

バトルサーチャー:4枚
4枚だと多い気もするが、3枚にしたらデッキが回らなかったので、結局4枚に落ち着いた。

あとだしハンマー:1枚
レジドラゴミラー対策札。後述のペパーとのコンボで後1から相手のレジドラゴのエネルギーを破壊することができる。
ミラーが少なかったため、CL中は1回も使わなかった。

③サポート

ナタネの活気:1枚
諸説枠。CL直前に、「シンオウ神殿やザオボー対策で、レジドラゴは基本エネルギー主体で攻撃した方が強い」というアドバイスをもらい、急遽採用。実際に使ってみると、ナタネを使うタイミングで草エネルギーを持ってくることが意外と難しいと感じた。CL中に3回くらい使用したが、ただの2ドローカードだった。

ペパー:1枚
前述のあとだしハンマーとのコンボで使用することを想定し採用したが、意外と使い勝手が良く、個人的に気に入っている1枚。CLでも、要求を無理矢理満たしたい時に活躍してくれた。

④エネルギー

基本草エネルギー:3枚
基本炎エネルギー:1枚
普段は2-2で採用していたが、ナタネで加速することも考え、3-1に変更。

3.不採用カード

・ウルトラネクロズマ(ほろびのかがやき)+ザオボー
一般的なレジドラゴミラーの対策札。ザオボーでスタジアムを壊せたり、ダストオキシンを解除できるのは強力だが、それを加味してもハンマー+ペパーの方が強いと判断。

・メタモンプリズムスター+グラエナ
グラエナがいれば、黒馬やミュウにも強く出れるが、ハイパーボールを採用していない以上、グラエナをサーチするのが難しいため不採用。

・キリンリキ
レジドラゴミラーでは使う暇がないと判断。あとだしハンマーの方が強い。

・溶接工
ナタネを採用しているので不採用。

・パラレルシティ
どのデッキにもベンチ制限は効果的なので採用するか迷ったが、混沌のうねりの方が強いと考え、今回は見送った。枠があれば採用したい。

4.当日のマッチアップ

ところどころ記憶が曖昧で、間違いもあるかもしれません。

1回戦目 VS三神カイリュー

⭕️ 先攻 6-0

マリガンの時点で、グズマ&ハラと基本雷エネルギーが見えたので、三神カイリューかピカゼクと判断。相手がカプ・テテフスタートだったので、デッキの断定ができず…
こちらの先攻1ターン目。オドリドリでエネルギーをサーチし、バトル場のレジドラゴVにつける。三神カイリューの場合、後1ドラゴンゲイルでレジドラゴVが飛ばされることも考慮し、レジドラゴに軽石をつけ、オドリドリを前にしてターンエンド。
相手の後攻1ターン目。タッグコールからのグズマ&ハラ、三神サーチ→そのままグズマ&ハラを使用し、カイリューVを立てつつ後1オルタージェネシスGXでターンエンド。しかし、三神にツールジャマーをつけられてしまい、軽石でオドリドリを逃がすことができなくなってしまった。
こちらの先攻2ターン目。手札にダブドラがなかったので、当初は博士の研究を使用するつもりだったが、ツールジャマーのせいで2ターン目から攻撃するのは難しくなってしまった。そこでプラン変更し、次のターンにグズマで裏のカイリューVを倒す方針に。このターンは手札にあったポケモンレンジャーでオルタージェネシスの効果を消しつつ、相手の嵐の山脈で2体目のレジドラゴVを育成。前からいたレジドラゴをVSTARに進化させた。(こだわりベルト+ドラゴンゲイルで倒される可能性もあったが、相手の場に既にカプ・テテフが見えているため、グズマでベンチが狩られる可能性は低いと判断。)新しいレジドラゴVに草エネルギーを貼ってエンド。
相手の後攻2ターン目。Nで手札をリセットされたが、エネルギーが引けなかったらしく、そのまま番が帰ってきた。後々の展開を見ると、このNで相手は手札が事故ってしまったようだ。
こちらの先攻3ターン目。Nのおかげでボールとダブドラを引けたので、テテフからのグズマでカイリューVを倒し、サイドを2枚取得。
以降は、三神とクワガノンVを倒し、サイドを取り切って勝利。対戦後に聞いたが、相手のサイドに残りのカイリューVがあったらしく、攻撃できなかったとのこと。結果的にグズマでカイリューを早めに処理できたのが良かった。

2回戦目 VSレジドラゴVSTAR

⭕️ 先攻 6-0

お互いにレジドラゴVでスタート。先攻1ターン目からしっかりとエネルギーを貼りながら展開できたので勝てた。相手の手札は詰まってたらしい。

3回戦目 VSルギアVSTAR(ドラゴン)

⭕️ 先攻 6-0

相手がガブリアス&ギラティナGXスタートだったのでドラゴン型のルギアVSTARと判断し、ソーナンスを前にして番を返したかったが、ボールが足りず…。相手の後攻1ターン目にNを使用されたが、クロバットとテテフを引けて安心したのも束の間、トレーナーズポストからサイレントラボを貼られた。こちらの先攻2ターン目にはジージーエンド警戒でレジドラゴVの3枚目を並べたものの、他には何もできずターンエンド。しかし、相手の後攻2ターン目にもNを使用してくれたので、手札をリセットでき、次の自分の番にタイムレスGXを撃ちながらダストダスを立てることに成功。そのまま試合の主導権を握ることができた。

4回戦目 VSカラマネロVMAX

⭕️ 後攻 6-0

CLで初めての後攻。相手の先行1ターン目にカラマネロVが見えたため、アルセウスカラマネロの可能性が高いと判断。最初の番に、レジドラゴVにダブドラを貼りつつソーナンスを前にしてターンエンド。相手は先攻2ターン目に、ビリリダマを並べつつブラッキー&ダークライGXでデッドムーンGXを使用。こちらの後攻2ターン目にはレジドラゴVSTARに進化できずに、基本エネルギーを貼ってドラゴンレーザーで攻撃。相手の先攻3ターン目には、マルマインGXでカラマネロにエネルギーを加速されたが、入れ替え札を引けなかったらしく、番が帰ってきた。そのままタイムレスGXでブラダクを倒しながら、エクストラターンにカラマネロVMAXを飛ばして勝利。

5回戦目 VSルギアVSTAR(ドラゴン)

⭕️ 先攻 6-0

ソーナンススタート。先攻1ターン目はレジドラゴVにエネルギーを貼り、エンド。相手は初手からパソコン通信であなぬけのひもをサーチ。ソーナンススタートのおかげで、相手にパソコン通信の使用を強要できたのが偉かった。こちらの手札もよく、先攻2ターン目からタイムレスGXを決め、勝利。

6回戦目 VS超越ディアルガ

❌ 後攻 0-4 たね切れ 

こちらはクロバットVスタート、相手はメタモンプリズムスタースタート。メタモンのみでは相手のデッキを判別できなかったが、とりあえずソーナンスを前にすることを目標に。ミストレでレジドラゴVをサーチしつつ、ポケモン回収サイクロンでクロバットVを回収し、運命のナイトアセット3枚ドロー。結果はエネルギーも引けずボールもこず…。レジドラゴを逃し、エンド。
相手の後攻1ターン目。バトルVIPパスからのゲンガー&ミミッキュGXとディアルガVがベンチに並び、絶望。そのままホラーハウスGX+スタークロノス+メタルブラストで超越されて負け。手札的にあれ以上はどうしようもなかったので、仕方ないと割り切ることに。

7回戦目 VSウルネクダスト

⭕️ 後攻 6-2

フィールドブロアーとダブルドラゴンエネルギーを温存することを第一に意識し、レガシースターでもこの2枚を回収した。あとはNやマリィで手札干渉しながら、ラウドソニックで特殊エネルギーをロックして勝利。制限時間いっぱいまで使い、丁寧な立ち回りができた。

8回戦目 VSルギアVSTAR(ドラゴン)

❌ 先攻 2-3 投了

この試合が一番悔やまれる。まず、初動の手札が詰まっており、3ターン目まで動けなかったうえに、何とか立て直したものの、ヤブクロンとダストダスのどちらもがサイドにあり、特性ロックをすることができなかった。さらに、緊張と疲れからジージーエンドGXを完全に失念しており、レジドラゴVSTARを2体飛ばされ、復帰できずに負け。3枚目のレジドラゴVを簡単にトラッシュするべきではなかったし、ベンチのレジドラゴVを進化させる必要は全く無かった。ここまで大きなプレミをしていなかったので、本当に悔やまれる。記憶から消したい一戦。

5.最後に

 冒頭でも述べた通り、結果は6勝2敗で予選敗退だったが、オポで24位に入賞することができました。しかしその一方で、Wall Stallとは対戦しなかった点、相手の手札が詰まっていたおかげで勝てた試合があった点も踏まえると、かなり運にも助けられていたと感じます。さらに、ジージーエンドGXへの明確な対抗手段をあまり意識せずに対戦していたがゆえに、最終戦で悔いが残る結果になってしまい、自分の甘さを認識する機会にもなりました。とはいえ、思い入れのあるレジドラゴVSTARで完走&入賞できたことは素直に嬉しく、CL愛知という大会自体を楽しむことができたのは良かったと感じます。来年もエクストラでCLに参加したいな。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

次は勝つ!!

【Special Thanks】
・デッキのアドバイスやカードを貸してくれたデンソン君(@gastrodon_poke)
・一緒に愛知まで行ってくれたアロー君(@ARROW32293130)
・対戦相手やジャッジの方々



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