未亡人の意地
どんなに孤独で一人でも耐えてみせる
相続の土地を売却する時も墓じまいをする時もいつも私はひとり。つがいではない。なんでも自分で決めて、前に進んでいかなくてはならない。
元来人間は一人だということはわかっている。
一人でいる楽しみもたくさんある。
ただ時々振り返ると、誰もいないんだなと思う。いないものはいないんだから、慣れるしかない。開き直るしかない。
いくら言い訳をしたって、ペットを飼ったってひとりはひとり。変わらない。
生き抜いてみせる。
寂しいなんて口にしないんだ。
ひとりで大丈夫なんだと自己暗示をかけ続ける。
自分を信じて、自分を鍛えて、自分のことを好きになろう。