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効けラドン!去れ蕁麻疹!!岐阜県多治見市「天光の湯」
お願い助けてラドン
12月末、私は満身創痍だった。
クリスマス前になんの脈絡もなく発熱、風邪が治ったかと思ったら続いて腸炎。
腸炎がやっと落ち着き明日からは通常勤務で年内ラストスパートカチ込むワヨと、意気込んで布団に入ったその夜、全身がむず痒くて飛び起きた。
人生初の蕁麻疹だった。
背中、お腹、足、腕の至る所がぶくぶくと真っ赤に腫れ上がり、痒さで気が狂いそうだった。
全身鏡にうつる自分の腫れぼったい姿に不安たまらず、夜中3時母に「家の布団がダニまみれかもしれん」とオロオロ電話。
翌朝一番に皮膚科にかかると蕁麻疹との診断。
免疫が落ちきっていたのか、アレルギーなのか、はたまたストレスなのか。
原因は全くわからなかったが対処は一緒とのことでひとまず飲み薬と塗り薬をもらいちみちみと服用するが、腫れや痒みはモグラ叩きのように場所を変えて出続ける。クソー
年ごろの女子とまではいかずとも、まだまだ心はうら若き乙女。乙女の柔肌に膨れ上がる肌など到底許せるものでもなく、引かない赤みは乙女に不安と絶望感を与えた。
蕁麻疹は人にうつるものではないそうで
お風呂には浸かれる、が体を温めると蕁麻疹が出てくる。何か、何か蕁麻疹に効く泉質はないのか。
蕁麻疹に効く温泉で調べるとラドン温泉がヒットした。口コミでは、温泉の空気を吸うだけで効果があるとも。5年悩んだ慢性蕁麻疹が数回の入浴で治ったとも。本当なのか、、ちょっぴり胡散臭い。
普段なら少し遠慮しておく私のリテラシーはショート寸前、今すぐ治したいよ。泣きたくなるようなmoonlight にmidnightだった。
関東近郊のラドンは少し遠いが、実家の愛知には車で小1時間の距離に何個かありそうだ。
いける、いけるぞおー!絶対治すぞー!!
であえであえーい細胞皆の衆湯治だーーー!!!
天光の湯
実をいうと実家に帰って2、3日で少しずつ蕁麻疹の出る範囲は少なくなってきていた。
ちょうど年末年始の長期休暇で仕事からも解放されていたのも幸いだったと思う。
しかしここで油断はできない。来るべき仕事始めまでに蕁麻疹の可能性を根絶やしにしたい。
岐阜県多治見市にある「天光の湯」は、
天然ラドン温泉の源泉掛け流しがあるということで「天然」と「源泉掛け流し」に弱い私はイチコロ。そして年始は1月1日から営業してくれているらしく、神かと思った。関係者の皆様本当にありがとうございます。
僭越ながら1月1日に利用させていただきました。親戚の集まりとかあると、家のお風呂よりみんなで温泉に行っちゃった方が楽なのもあるだろう、夕方はファミリー層でごった返していた。
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呼吸浴を味わう天然ラドン泉
日頃の疲れを癒していただける天然温泉として、当館の湯は全国でも希少な天然のラドン泉を使用しています。別名「吸う温泉」とも言われる天然のラドン泉は肌に触れるだけでなく蒸気を吸い込むだけで、血液中の尿酸や中性脂肪・コルステロール・窒素酸化物等の不要物を体外に排出し、細胞の活性化・免疫力や自然治癒力を高め、新陳代謝を促進させる効果が期待できます。内湯の室内は、そんなラドン泉の蒸気でたっぷり満ちています。水温も長くゆっくりと湯に浸かっていただけるようこまめに調節していますので、心ゆくまで呼吸浴の日帰湯治をお楽しみいただければ幸いです。
事前にサイトを見ると、ここでもやはり呼吸浴。ラドン温泉では一般的なのかもしれない。安心して身を委ねることにした。
温泉について
館内はとても広く、内湯はアトラクション風呂が充実しており、ジェットバス・電気風呂・備長炭風呂、寝湯などがあった。
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またサウナも有名なのかしら、筆者は暑さが苦手で利用せずであったがサウナの種類もさることながら水風呂の種類も豊富で源泉掛け流し水風呂などもあった。整いスペースもオシャレかつ数にも余裕がありサウナ好きの方は嬉しいだろうな。
https://tenko-spa.jp/sauna/
体を洗う際は、Refaのシャワーヘッド。
テンション上がるやつじゃん
一旦、内湯の備長炭風呂で体を温めて
露天の大本命、源泉掛け流しスペースに向かう、、がやはり人気。混雑しており玉砕。露天の岩風呂で静かにその時を待つ。
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ホームページより引用
人の入れ替えがあったタイミングで源泉掛け流しへ。こぢんまりとした岩風呂だ。温度は露天岩風呂より少しぬるめ。冬場は岩の温度が下がるため、少しぬるくなるようだ。
だが、ホカホカにほてった体には源泉掛け流しのぬる湯が天国のようだった。
永遠に浸かれる、もはや住める、動けないよパトラッシュ心地よくて眠気までやってくる。
お湯は柔らかい印象、心地よさに慣れた頃
ここぞとばかりに深呼吸もしておいた。
去れ蕁麻疹、鎮まれ蕁麻疹、深く長い一呼吸に想いを込める。
人が少しずつ入れ替わるタイミングで次は
露天の高濃度炭酸泉へ。こちらの炭酸泉はラドン泉を使用しているらしい。何とありがたい。
微細な炭酸ガスたちがこじ開けてくれた血管に、入ってお行きラドンたち。頼んだワヨ。
こちらの炭酸泉も少しぬるめでずっと浸かれる心地よさでとても良い。
その後も少し冷えたら熱めのお湯に浸かったり、源泉掛け流しに行ったり、炭酸泉に行ったりとウロロウロロロと移動し1時間半ほどじっくり日帰り湯治を満喫。
ぬる湯で湯冷めするかなと思ったが、
お風呂上がりはホカホカが維持された。
なぜ岐阜でラドン
ありがたい最高のタイミングでラドン泉に巡り会えた。何故岐阜の多治見でラドン温泉が湧いているのだろう。
調べると、多治見が該当する東濃地方には苗木花崗岩と土岐花崗岩がありこれらには、
ウラン・トリウムなどの放射線元素が花崗岩中のジルコンやモナズ石といった副成分鉱物にも主に含まれてるという。その花崗岩が風化して地中の水などと接すると、水に溶けやすい性質を持つ放射線元素が鉱物から溶け出し、放射能泉となるらしい。
参考資料:
岐阜の花崗岩について
ラドン(ラジウム)おんせんについて
ありがたい限りだ。
おわりに
ラドン温泉入浴から数日経過し、
蕁麻疹の症状は次第に薄れ、現在はもう出ていない。ヤッターー
これがラドン温泉によるものなのか、
実家でゆっくりストレスなく過ごしたからなのか、処方された薬が効いたのかは定かではない
。
この長期休暇のタイミングが、実家近くにラドン温泉があったことが、リラックスできたことが総合して良かったのかもしれない。
明日は仕事初めの月曜日。
仕事納めの日の自分が明日の自分へぶん投げた仕事が脳裏をかすめては憂鬱になる。
ラドンは近くになくてもいつでもリラックスできる大丈夫よ、セルフなでなでをかましながら心持ち穏やかに明日を迎えたい。