子どもが防衛反応を強める理由①
私の子育てで気付いたことを書かせていただきます。
娘の元々あった視覚と触覚の感覚過敏に悩んでいましたが、4歳になるころ感覚防衛がはっきりと強くなっていくのを感じました。意思を持って全てを拒否するので、自宅でも療育園でも何をしても嫌がることをさせているように感じていました。療育園の先生方も、良かれと思ってその時代の知識で最良と思う働きかけをしていたのだと思います。
でも、本人の持っている感覚統合の問題のレベルによって、療育の楽しい保育も子どもの気持ちを開く糧になる時と、受け入れられる本人のキャパに合わない時は拒否反応を強くして気持ちを閉ざす原因になってしまいます。
でも、こういった良かれ良かれで行うことが相手にとって本当にいいことかどうかという問題は、発達障害でなくてもあることです。教育熱心な親が子どもの意志に関係なく勉強を強要することや、スポーツのコーチが熱が入るあまり度が過ぎた指導になって、選手に危険を及ぼすことも同じだと思います。
親も先生も初めは、純粋に子どもを思う気持ちで始めたことが、途中から自分の欲にすり替わってしまうことです。
発達障害の子どもの場合は、普通の子ども以上に自分の気持ちを訴える能力が少ないことと、感覚統合の問題が目に見えて判別できることでないこと、場面場面の感覚に及ぼす刺激の種類や量が違って、親にしか分からない違和感も分析して理解に努めても時間がかかります。
娘の場合は、時代的にまだ理解が少なかったのか相談すると虐待を疑われ、質問すると一般的な発達の筋道を説明されるだけでした。
子どものことを純粋にとらえていたのに、途中から「発達の道筋通りに」が目標にすり替わっていました。周りの支援する立場の医師や理学療法士や発達や保育の先生や保健婦さんが、感覚統合の理解をしていなかったこと、感覚統合の理解はあっても子どもの心理についてアドバイスできる人が居ないことが問題だと思います。
私の子育ての気付きは、子どもの心理も普通の人の心の動きと変わらないことです。ただ、発達障害の子どもは「普通より不安が多い」ことと、「表現が下手」なことが理解されればもっと表情が明るく、気難しい顔にならなくて済むと思っています。
この内容の続きで、「普通より不安が多い」ことと、「表現が下手」なことをどう理解してサポートしたかお話させてください。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。