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「人を旅する」ー海援隊の唄より
わたしが好きな歌手というかグループに、武田鉄矢ひきいる「海援隊」があります。もちろん、海援隊とは坂本龍馬が作った日本で最初の商事会社だといわれる亀山社中から発展したもので、武田鉄矢自身が、龍馬の大フリークで、漫画や映画などの監修をしたり本を書いたりしてもいます。
武田鉄矢と海援隊
さて、表題の「人を旅する」とは、『始末記』という10周年めの解散ライブの最初の曲です。わたしが、この唄を知ったのは、大学時代の学生寮の隣室の同級生の仲間の影響でした。
彼は福岡出身で、たぶんそのこともあり、海援隊や武田鉄矢のファンで、彼がレンタルレコードからVHSのビデオにダビングしたのを、さらにカセットテープに録音してもらったのがきっかけです。ご案内のとおり、カセットテープって往復何分って時間が決まっていて、片面で入れ替えなくてはならなくて、なぜか最後の曲が途中で切れてしまっていました。
そうそう、ちょうど武田鉄矢が出演していた「101回目のプロポーズ」(1991)を彼がビデオに録画していて一緒に下宿で見ていたので、かれこれ30年近く前のことです。
2014年にようやく『始末記』のCDを中古で手に入れることができたのですが、残念ながらジャケットの中の歌詞カードが別のアルバムのものでした。とりあえず耳で聞いて文字におこしてみます。わずか2分半の小曲です。
「色鮮やかな季節の中 ただまっすぐ歩いてきた (武田鉄矢)
春の人に出会ったとき 日差しのような言葉もらった (千葉和臣)
秋の人には向かい合い 白い吐息でさみしさかわした (中牟田俊男)
人を旅して ここまで来ました 人を旅して ここからゆきます (三人)
(語り)
吹く風の冷たさを憎むのはやめよう 風もまた空を旅するものだから
波の激しさを呪うのはやめよう 波もまた岸辺を求めてさすらうものだから (武田鉄矢)」
まさに解散ライブの幕開けにふさわしい10年の海援隊の軌跡そのものをふりかえったような歌詞ですが、ここからが本題です。
歩く仲間 あらため 国際共創塾の最大の強み
それは、わたしがそのときどきで会いたい・知り合いたいと思った人たちに直接、対面すべく努力してきたこと。これは、1998年つまり28歳になった頃から「武者修行」にでようと思い立ってから20余年、ずっと実行してきたことです。
他流試合の記録(~2007)
もちろんこれ以後もいろいろなセミナーやイベントに参加しています。おそらく毎年30回以上のセミナーに参加しているかと思います。
師や仲間を求めて、直接、自分から逢いにいく。間違っても先生が、わざわざこちらに来てくれることは、ほぼ100パーセントありません。逢いたいと思ったほうが行動するのは当たり前のことです。
そういえば、東京にいたとき三島の日本大学の国際学部関係学部で日本国債地域開発学会の大会が開かれたときは、朝にそのことを知ってそのまま新幹線で移動して、三島で一泊して翌日のフィールドワークに参加してグランドワーク三島のジャンボさん・渡辺豊博さんの案内で「水の都・三島」のまちづくりを見学させていただいたのもいい思い出です。
「必然」は「偶然」ではなく意図的にたぐりよせるもの
「偶然の必然」という言葉がありますが、わたしはやっぱり仕組まれた偶然といいますか、偶然の中に必然性を半分以上かかえこんでいるのではないかと思うのです。そのときにはわからなくても、あとでふりかえってみると単なる偶然ではなかった。でも、その偶然は何らかの力によって引き寄せたあるいはたぐりよせたものと言えないでしょうか。
それが自分の意志である場合と、なにものかの意志であるのかはわかりませんが、なんからの思いが何かを引き寄せる。一見、偶然に見えますが、実は待ち構えていたというか、自分が求めてたぐりよせた可能性が高いと思います。
いま自分自身ふりかえってみると、その日そのときにできることというか、やりたいことをやってきた。そんな日々の積み重ねが、結果として偶然であれ必然であれ、求めていたものを目の前にたぐりよせる。
もちろん、力不足でうまくいかなかったこともありました。そしてなにより対人ということでいえば、サザンオールスターズの歌ではありませんが「逢いたくなった時に君はいない」つまり、タイミングを逃してしまって会えなかった人も何人もいます。
逢えたのも縁・逢えなかったこともまた何かの縁
ただそうはいっても、特にやってみてうまくいかなかったことや、自分が会いたいと動いてもどうしようもなかったことについては後悔がありません。少なくとも自分の意志で動いたり、動こうとしていたことは事実であるから。
別にえばるわけではありませんが、歩く仲間あるいは国際共創塾の活動の中で知り合ってきた人たちは、わたしが自分にとって必要だと感じて意図的に縁を結んできた人びと、わたし的に言えば、かけがえのない仲間そのものです。
海外の国際協力や日本の地域づくりでわたしがこの人に逢いたいと思って訪ねていった数多くのキーパーソンが、例えばフェイスブックのメンバーとして名を連ねています。
ぜひ、国際共創塾の活動に関わる人は、わたしだけをみるのではなく、そこにつらなっている仲間の人たちにも着目していただけたらと思います。
(この項 了)
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