#17日目:山小屋 へ思いを馳せる
山小屋に泊まるのっておもしろい。ホテルや旅館に泊まるのとは違う、山小屋ならではの過ごし方がある。夜はいつもより随分早く布団に入る。翌朝、日の出前に起きだして、雲海から昇ってくる朝日を眺める。とても寒い…けれど清々しい。
山小屋の食卓では、自然と同じテーブルの方々と会話が生まれる。「今日はどちらに行かれるんですか?」「どこそこの山もよかったよ~」などなど。先日泊まった所では、その日の宿泊客が少なかったこともあり、小屋のご主人もこたつにあたりながら、山の話、朝の連ドラ、岸和田のだんじり話にと大いに盛り上がった。
この本は、本格的な登山をして辿り着く山小屋や、ロープウェイで行ける所など、登山レベルの表示もあり、自分の体力に合わせて行先を選ぶこともできる。
本の中で紹介される山小屋は、どこも行ってみたくなる。読んでいてわくわくする。薪ストーブで焼くトースト、ぺろりと食べれちゃう揚げパン(甘い系はもちろん、チーズ味もおすすめ)、手作りシュウマイ、モモンガが訪れる小屋、星博士の星解説、食い倒れ街道………!
(食べ物以外の魅力も、もちろんたくさんある。)
次はここに泊まって、あの山に登ろう、と本を眺めながら、計画を頭に巡らせる時間も楽しい。
そして、寒くなってくると、「あの辺りは、もう雪深くなってるんだろなぁ…。小屋の方はスキーで颯爽と山を下っているのかなぁ…」と、思い出の山小屋へ思いを馳せるのだ。
追記
山小屋の基本的な情報を少し…。
*20時~21時くらいには消灯。
*朝ごはんは5時~6時くらいに出てくるところがほとんど。
*風呂無し
*標高が高いため、防寒対策が必要
山での生活は、下界とは「作法が違う」と理解して、事前の準備が大切。それさえしておけば、気持ち良く過ごせるはず。クリスマス会や年越しパーティーなど、楽しいイベントを企画している山小屋もありますよ~。
それでは、メリークリスマス!!