そうだ!東海道五十三次歩いてみよう。(episode8 早稲田へ、そして早稲田へ)
さて、いよいよ東海道五十三次ハイクもクライマックス。今号では5/10.5/11の辻堂-早稲田大学-早稲田本庄の約140kmをまとめて紹介。沢山の人が応援に来てくれました!(写真多めです!ちょい長めです!)
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【5/10 辻堂-早稲田大学(新宿) 52km】
この日は朝ホテルで優雅にバイキングを食べて、8:09歩行開始。早朝の神奈川を横浜-川崎と東京方面に北上していく。昨日8日分の荷物を回収してもらった僕(episode8参照)の背中は一気に軽くなり足取りは弾む、、、はずだった。
「なんやこれ、また坂やんけ....」
そうみんながイメージしている横浜はみなとみらい周辺だろう。しかし横浜もいっぽん道を外れれば圧倒的な田舎地帯が広がっていた。上り、下り、また上り...この坂の無限ループ、そして天気予報にはなかった通り雨。早稲田目前で軽くイライラしてると、あのTさん(episode2参照)からLINEが。
そしてグダグダLINEをしながら歩いてると、ついに僕の口から本音が零れ落ちてしまった。
「歩くという行為に飽きました」
...じゃあ歩くなよ。という突っ込みは置いといて、そんなこんなで文句を言いながらも早稲田に向けて一歩一歩前に進んだ。
そしてついに、
二子玉川に到着。そう、それは念願の東京都に到着した事を意味していた!この時はGreeeenのキセキをBGMに歩いていた、メロディーと相まって京都からの思い出が一気に走馬灯のように頭の中を駆け巡った。(俺死ぬのだろうか...)そして、やはり思い出すのは支えてくれた方々の顔ばかりだった。気付けば涙が止まらなく俺の右目のコンタクトはどこかに外れて消えていった。
そんなこんなで涙を流しながら歩いてると橋の向こうからよく知った顔が。
サークルの同期のNちゃんだ。そして二子玉川駅から早稲田まで一緒に歩いてくれた。横浜.川崎のアップダウンに加え、通り雨後の直射日光でヘトヘトだった僕にとって第1のゴールの早稲田大学に一緒に行ってくれるのは本当に嬉しかった。
そして都内を歩いていたこともあり、ここからは僕のTwitterを見てくれた方々が次々と各駅で合流してくれた。本当にありがとうございました!
下北沢駅でサークル同期のTくん(彼は第54回100ハイの公式縛りプレイヤー)
幡ヶ谷駅でサークルの先輩のMさん。(沢山の差し入れありがとうございました🙏)
足が重い、しんどい。都内信号多い。止まると疲れる。心の中ではネガティブなことばかりが駆け巡っていたが、もはや最後は気合いと根性で都内を4人で歩いた。
そしてついに5月10日、21時。
京都から494kmの道のりを経て、
早稲田大学に到着!!!
「ついに京都から歩いてきちまったよ!!」
早稲田には沢山の人が待っていてくれた。サークルの同期や後輩、練習帰りの他サークルの後輩、そして仕事終わりのTさんとIさん!名古屋ぶりの再会だった!(episode2参照)
野を超え、山を越え、まさと戻ってきました。
顔は写真で見る通りだいぶ痩せました(笑)
しかし、
ここで終わりではない。
僕にはこれから本庄、100ハイ、そしてゴール後日本橋まで(=東海道五十三次の終着駅)の200kmの道のりが残っていた。
早稲田で油そばをかっくらい、友人宅で仮眠。そして本庄までの第二の旅が開幕した。
【5/11 早稲田(新宿)-早稲田本庄(埼玉) 84km】
「ん、1日で84km??」
完全に行程ミス。本当は早稲田に留まらず大宮まで行く予定が、みんなと会えたのが嬉しくてつい早稲田に滞在してしまった。そのため100ハイ前日にかつてない鬼行程となった。
早朝4:54友人宅出発。
歩くこと2時間半、怒涛の勢いで荒川を超え埼玉県に突入した。
なんといっても早稲田から本庄までのこの道のりは過去2年間100ハイ前には欠かさず歩いてきた道だ。ルートは頭の中に叩き込まれてる。人生ハイク(episode0参照)の記憶も道中何度も蘇えった。だから、楽しく歩いていた。
(Tさんの言いつけを3年間守り抜いた僕...)
しかし、84kmなげえええ!!無事に100ハイ出発前に着けるか不安があったまさにその時、
先輩のRさんが駆けつけてくれた!元陸上部のRさんの僕へのサポートやペースメイクは完璧だった。24時間TVのマラソンランナーの気持ちを味わった。
そして出発から約55km、熊谷駅に到着。ここでRさんとはお別れ。もうすでに時刻は20時。残りは30km。もう残された道は1つだ。
僕は最強の痛み止めバファリンを投与した。
そこからはただ無心でメロスの如く走り続けた。
籠原駅。
深谷駅。
岡部駅。さあ、あと一駅。
しかし田舎あるある一駅区間が長い。
その距離6.8km!最後はもはや足を引きずるように走り続けた。あと少し、あと少しだああ。
そして、その瞬間はやってきた。
日付跨いで5月12日、1時07分。
本庄駅到着!!!
歓喜の瞬間だった。これで100ハイ参加のみんなと同じスタートラインに立った。あとは孤独じゃない。みんながいる。みんなと歩ける。それが何よりも楽しみだった。
こうして僕は京都は三条大橋から9日の時間と労力をかけて本庄に辿り着いたのであった。
三条大橋(京都)-本庄(埼玉)
通算歩行距離=578km
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やっと着きましたね。スタートラインに。ここまでのエピソード全てを読んでくれた方がいたら、それは本当に本当に感謝です。僕の旅の一部始終を知ってもらえたかなと思います。歩くというシンプルな行為の中に、学ぶべき出来事が沢山ありました。感謝しても仕切れない人の優しさに沢山触れました。この経験を疑似体験して貰えていたら幸いです。
だらだらと続けてきた東海道五十三次ハイクの連載も次回が最終回となります。
僕がこの企画をやった真の意味とは...
これについてまとめます。
次回.episode final 「バカであれ。」