Power Appsのススメ 〜その1〜 ライセンスについて
1.はじめに
Power Appsは、ローコード開発でカスタムアプリを構築できるMicrosoftのサービスツールです。
Power Appsを使うことによって、様々なクラウドサービスと連携したオリジナルのアプリケーションを作成することができます。
このシリーズ「Power Appsのススメ」では、Power Appsを始めるにあたって必要な最低限の情報と、実際のアプリの作り方などを紹介していきます。
2.Power Appsを利用するためのライセンスについて
Power Appsを利用するには、ライセンスが必要です。
2−1.Power Appsに必要なライセンス
Power Appsで作成したアプリケーションは、クラウド上で動作します。
そのため、アプリケーションを起動する(利用する)だけでもライセンスを必要とします。
アプリケーションを利用するために必要なライセンスは、アプリケーションを提供する側が用意する必要があります。
ライセンスによって、起動可能なアプリケーション数や、利用者の数などに制限がかかります。
2−2.ラインセンスの種類
Power Apps用のライセンスは大きく分けて、Power Apps専用のライセンスと、MS365に付随したライセンスがあります。
専用ライセンスには、Microsoftの料金プランに掲載されている3つのプランがあります。
まず、1つ1つのアプリごとのプランとして、サブスクリプションプランと従量課金プランがあります。
また、アプリではなくユーザー単位のサブスクリプションプランもあります。
なお、基本的にPower Appsは「組織アカウント」に属したアカウントでないと利用は出来ません。
2−2−1.アプリごとのサブスクリプションプラン
アプリごとのサブスクリプションプランでは、1つのアプリを1人のユーザーが作成、実行することが出来ます。
同一組織の他のユーザーが実行する場合は、そのユーザーもライセンスを必要とします。
また、同時に複数のPower Appsアプリを作成、実行はできません。
匿名のユーザーや外部組織のユーザーは、「同時ログインライセンス」が必要となります。
2−2−2.ユーザーごとのサブスクリプションライセンス
このライセンスでは1人のユーザーが作成、実行するアプリケーションに上限はありません。
それ以外はアプリごとのサブスクリプションプランと同様です。
2−2−3.アプリごとの従量課金プラン
このプランは他のプランと少し異なり、全ての組織ユーザーがアプリを実行することが出来ます。
料金はユーザーが利用したアプリごとに発生するので、ライセンス量の按分が組織内で明確にすることができます。
2−3.MS365ライセンスでも利用可能
組織向けのMS365ライセンスには、Power Apps for Office365というライセンスが付随している場合があります。
このライセンスがあれば、Power Appsを作成・利用することができます。
3.まとめ
Power Appsのライセンスは全て法人向けで、アプリごと、ユーザーごとのライセンスと、MS365ライセンスでの利用が可能です。
MS365を業務で利用している場合、Power Appsのライセンスが付随している可能性は高いので、Power Appsに興味のある方は、確認してみてください。