web古地図散歩 江戸の水路跡 築地編4
当舎が町歩きイベントとして開催している「古地図散歩に行こう!」をweb上に再現しました。約5キロを3時間ほどかけてお客様に実際に案内している内容を再現したものです。1~6回のうち、1回目だけ無料でお読みいただけます。2回目以降は有料でのご購読となります。2~5回はそれぞれ180円、1~5すべてと配付資料が載っているマガジンは600円です。
淡路島が見える
後半を始めましょう。聖路加ガーデンから隅田川に面した出口を出ます。すると目の前に2個の石があるんですが、これ、見覚えないですか?
そうです。アメリカ公使館に置かれていた庭石です。残りの2個はこんなところに置いてあったんです。
それでは階段を降りて隅田川の方へ出ます。右へ行きましょう。このあたりは桜の木が多いので、春にはたいへんきれいな場所なのです。そんな場所なのですが、この聖路加ガーデンを含めて隅田川沿いにはスーパー堤防の上に建てられています。
スーパー堤防とは高さに対して約30倍の幅に土を盛り上げた堤防のことで、地震で多少の沈下はするであろうものの、大規模は決壊はすることがないとされています。さらに特徴的なのは、堤防の上に建物を建てたりして普通の土地と同じように利用できることです。
江戸時代の地図を見てください。この辺りには明石町と描いてあります。隅田川を見ていただくと対岸が見えますね。あれが佃島と月島なのですが、月島は明治時代以降に造成された埋立地、佃島は江戸時代の初めころに埋め立てられて造られた人工の島です。
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