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販売員だった自分に伝えたい10のこと その④

間合いを取る。

 店頭での販売も、営業職のように個人プレー、各々の売り上げを競っているんだろうと思っている人もいるかもしれない。
 僕が販売員をやっていた頃も、お会計のときお客さんに「個人ノルマとかあるんでしょ?大変だね。」と言われたことがある。僕が勤めていたところは個人の売り上げをあまり気にしなくてよかったけど、いろいろ話を聞いていると販売員にノルマを課している会社も少なくないようだ。

 実際に店頭での販売の仕事は、個人のパフォーマンスが問われる面ももちろんあるけど、一人で切り盛りしているというお店を除けば間違いなくチームプレーだ。
 お客さんの応対をしているスタッフに変わって、別のスタッフが接客で散らかったところを片付けたり、商品を袋に入れたりすることもよくあるだろうし、当たり前のことだけど他のスタッフが店頭に立っていてくれるからこそ休憩も取れる。販売員が一人でお客さんに応対しているように見えて、実はお店丸ごとで応対しているのだ。

 そのようにチームワークが問われる環境なので、働いているもの同士の間合いの取り方がとても重要になってくる。間合いが遠いと、協力しあって相乗効果を生み出すということが難しくなってしまう。
 でも僕が今、振り返って失敗したなぁと思うのはむしろ、間合いを詰めようとしすぎたことだ。

 自分があまり社交的な性格じゃないことを自覚していて、それを良くないことだと思って過剰に信頼されようと無理をしていた。
 また白黒はっきりさせたい性格でもあったので、意見が衝突してしまうことも少なくなかった。
 自分の努力が報われないと感じたときや、自分の意見が否定されたり、また相手の意見を否定しないといけない時は、やっぱり辛い。

 働く環境が変わって、以前のことを少し冷静に見てみると、自分の性格の欠陥は潔く受け入れてしまって、相手に近づきすぎない。負担にならない間合いをとればよかったなと思うし、意見が衝突しそうな場合も、そんなにムキにならずにうまく受け流すことができればよかったなと後悔している。 

まとめ

・職場の人と無理に距離を縮めようとする必要はない。
・意見がぶつかりそうな時、大したことじゃないと気づいて受け流す。

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