販売員だった自分に伝えたい10のこと その⑦
やりたいことをやる。続ける。
1日働いて、帰ってくる。ご飯を食べて、お風呂に入る。寝るまでにまだ時間はある。その時間を、やりたいことのためにもっと上手に使えていたらなぁと思う。
僕は音楽をつくる人に憧れていた。学生の時からギターをやったりして、その延長で自分で録音して曲っぽいものを作ったりもした。
もっと本格的にやりたいと思うようになったので、働き始めてすぐにmacや専用のソフト、スピーカーなんかを一式、ローンを組んで買い揃えた。
実家に住ませてもらっていたから不自由なく生活できてはいたけど、バイトの月収なんてたかが知れてる。そこに毎月数万円の出費がしばらく続くとなると、遊ぶためのお金なんてほとんどなくなる。でもその時は「これでずっと音楽つくれるんだから、それでいい。」と思っていた。
しばらくは仕事が終わってからも、休みの日も、使い方もままならないソフトを立ち上げて、分からないなりに色々やっていた。
でも年月が経つに連れてだんだんと、しんどい、眠たいという気持ちの方が強くなってしまっていた。そしてある日、音をチェックするための大事なスピーカーを、箱にしまった。
それからまたしばらくして、やっぱり音楽がやりたいと思うようになった。前から持っていた一式に新しい機材も足したりした。
機材が増えるとできることも増えるので、前よりも熱心にやっていた。ライブもやったりして、曲を考えたりするのに夜遅くまで作業をしていることもよくあった。
でも今、僕の部屋には音楽制作のためのピーカーはない。ソフトも新しいOSでは動作しなくなってしまったのでアンインストールした。いくつか残っている機材もあるけど、すべて押し入れにしまっている
20歳そこそこのときに、こうなりたいと思った自分には残念ながらなれなかった。
と、タイトルに掲げている、販売員という仕事には全く関係ないことをつらつらと書いたのだけど、その頃を振り返ると一番に後悔するのがこのことだ。
販売員に限らず、どんな仕事でも1日働けば疲れる。忙しい職場なら残業も日常茶飯事で、帰ってきたらゆっくりしたくなるのが当然だ。
でも、そこでコツコツと、自分がやりたいと思うことに時間と体力を割くかどうかで、その先は少しずつ、でも確実に変わっていくんだと、反省を込めて思う。
まとめ
・やりたいことは、コツコツ続ける。
・そのための時間と体力をなるべく確保する。