この一言で、アラサーで「自分探し」をスッパリ卒業しました
30歳も過ぎた「自分探し」を辞めたい。だけどきっかけが分からない。
いつまで私は自分探しをすれば気が済むの?
このまま自分探しをして自分って見つかるの?
ひょっとして「自分探し」って無駄?
私は、大学を卒業した20代からいわゆる「自分探し」をしていました。
就職を先延ばしにして入学した大学院をはじめ、就職してからは習い事やビジネススクール、週末に通う専門学校などなど。
自分探しに散財しました。
「興味あるかも」と思ったらとにかく習ってみる。
最後は結局どれも「何か違う。これじゃない」
とまた新しい何かを探すの繰りかす、自分探しの沼。
大学院は別にして、この頃の習い事はほとんど何も身につきませんでした。そんな自分探しの旅にすっかりハマっていた私が自分探しを辞めたのは34歳のとき。
きっかけは、インド人の先生のたった一つの言葉。
「人生は探すものではなく、人生は創りあげるもの」
「あっ!そうか!そうなんだ!!」
ツキものが落ちたかのように「自分探し」をスパッとやめました。
自分探しで本当に探していたのは楽な成功の道
「自分探し」に批判的な人は、「自分はここにいるから」探しても見つからない。
と言われますが、そんなことは当の本人にも分かっています。
私も「自分の存在」を探しているわけではなかったです。
じゃあ自分探しで本当に探しているモノって何?
自分探しを卒業してから思うのは、私が本当に探していたのは次の3つの幻でした。
1.自分でも気がついていない自分の隠れた可能性と才能
自分にはまだ知らない、自分すら出会っていない何か特別な才能があると思っていました。
少しでも興味をもったものを片っ端から試していたのは、「自分の隠れた才能」に出会いたかったから。
「コレだ!コレこそが私が求めていたものだ!」そんなヒラメキが降りる瞬間を待っていました。
自分の才能は偶然見つかるものだと思っていたんですよね。
だから色々試せばいつか見るかるんじゃないかって「探して」いました。
2.もっと自分が輝ける場所
今いる場所も悪くないけど、もっと私が輝ける場所、活躍できる場所があるんじゃないか?
今の仕事は私が本当にしたい仕事ではない。ここにいるべきじゃない。
このまま続けていたらどんどん自分の本来やりたいことから遠ざかってしまうような感覚。
本当にやりたいことは他にあるはず。
目の前の現実から逃げる口実に「自分探し」をしていました。
3.人生のショートカット
苦労しなくても(特別な才能がない)私でも簡単に成功できそうなものがどこかにあるはず。
ひょんなことからトントン拍子にうまくいく人生。そんなものを期待していました。
白馬の王子さまに迎えにきてほしい!
結局のところ、人生をショートカットする方法を探していたんだと思います。
誰かがどこからか「成功へのレッドカーペット」を敷いてくれる。そんなイメージです。
「自分探し」で私が探していたモノは「苦労しなくて、しかも確実に成功できる何か」でした。
受け身で楽にできる成功を待っていただけでした。
そりゃ、いつまでも見つからないはずです。だって無い物を探していたんですから。しかも探す場所もまったくの見当違いという。
これだ!と思えるものに出会うまで
「人生は探すものではなく、人生は創りあげるもの」
この言葉は、アメリカでコミュニティカレッジに通っていたときのインド人の先生から教えてもらった言葉です。
もともとは、アイルランドの作家George Bernard Shawの言葉と言われています。
「自分探し」と「自分創り」は、人生に対する姿勢が正反対!
「自分探し」は、自分の中にある(と思い込んでいる)才能を探すこと。「自分創り」は、今の自分から少しずつ自分の人生を創っていくこと。
自分の人生を創るには、今の自分を認めて、今いる場所からスタートして、一歩一歩すすむ。
偶然を待つのではなく、自分で進む。
この言葉を聞いたのは、「自分探し」ってひょっとして無駄だったんじゃない?と「自分探し」に疑問を持ち始めていた頃です。
正直、「もう自分を探さなくてもいいんだ」「これで自分探しを辞められる」とほっとしました。
「自分探し」に使った時間を「自分創り」につかっていれば、今頃はなりたい自分に近づいていたはず。と、落ち込みもしました。
でも、それよりも自分が好きに創っていける「自由」を得たことの方が、嬉しかったです。
これからは「理想の生き方に近づくように、少しずつ積み重ねて自分の人生を創ろう」と決めました。
生まれて初めて「自分の人生に自分で責任を持つ」という決心というか腹をくくったというか。特別な才能がないことを受け入れました。
その時すでに34歳。遅いのか、早いのか、、、遅いんでしょうね。
自分を創るといっても、じゃあ何をするのか?どの方向へ進むのか??
ここが、自分の人生をデザインして創る新しい出発でした。
ざっくり振り返ると、
35歳~40歳は、その時できる目の前の仕事をする
40歳~45歳は、働きながら、自分と向きあい私の人生の目的を見出す
46歳~50歳は、人生の目的と意義にそった生き方をする
ライフコーチになりたいと思い始めたのが45歳で、実際にライフコーチになったのは47歳です。
50歳の今は、ライフコーチは生涯をかけて追求したい天職となりました。
私の場合は「これだ!」と確信を持って突き進めるようになったのは、49歳、50歳からです。
実は、ライフコーチになってからもフラフラと迷いの中で、模索しながら、時には溺れそうになりながら、バタバタと進んできたのが実情です。
いつもは、投げ出してしまうのに今回続いたのは、「何者かになりたい」「キャリアを積み重ねた人になりたい」という思いと、ここまでの道を支えてくれた多くのライフコーチのおかげです。
一人では絶対に今いる場所にはたどり着かなかった。途中で諦めていました。
私も、以前の私のように自分の人生を創りたいと思う方、これをやりたい!という気持ちを実現しようと頑張る方を支援するために、ライフコーチをしています。
あの時、自分探しをやめて、何も無かった自分を受け入れた小さな勇気にありがとう!と伝えたい。
あなたの人生がより豊かで実りあるものになりますように。
小さな勇気とともに。
40歳、50歳からの成長を支援する
メンタルコーチ
木瀬理恵