わたしのなりたかったもの①

令和2年 25歳女所感

小さい頃からの私の夢は女優さんになることだった。そして私は今年25歳社会人2年目の会社員になるけれど、恋人がいたことがない。今日はこの2つの事柄の関係性について述べたい。(述べるとかゆーほどきっちり書くわけではない。笑)

第一章. 「ハリウッド女優に、わたしゃ成る!」

女優を目指したのは幼稚園~小学校低学年のいつかだ。幼稚園の卒園文集に書いた将来の夢は「せいゆうさん」(声優であってSEIYUではない。一応。)なので、「自分の身体を作品に載せる演者」を志したのは小学校入学後である。

声優にしろ、俳優にしろ、「お芝居をすること」に興味を持ったのは①ごっこ遊びが楽しかったから②アニメが好きだったから③おしゃべりや音読が上手だったから というのがだいたいの理由だったと思う。「楽しそうだし、やったらうまくいくだろう」ということで、私はお芝居の道を志した。

子供の私にとって、夢を見るという事はとても楽しいことだった。「夢はご褒美だ。(~ぺこぱ風~)苦しいことを耐えれば、いつか美しく輝かしい場所に行けるだろう。」女優になるという夢は私にそんな予感を与えた。そして私は「売れる」つもりでいた。

一方、私の現実生活は穏やかで平和でそして少しつまらないものだった。両親が私に与えてくれた環境は身の丈にあっていて、自由で、ちょっと保守的だったと思う。何不自由ない生活のなかで私は現実を「いつか夢をかなえて輝かせるべきもの」と規定していた。

わたしが「俳優」を明確に志す転機となったのは「ハリー・ポッター」シリーズだ。初めて映画館で観たのは未就学児のときだったが、スクリーンで大迫力の映画体験をして、私は大興奮に陥った。そして魔法世界の虜となった。アニメにしろ「ハリー・ポッター」にしろ、心躍らせるようなフィクションを見るたびに私は(現実を抜け出して)「そちらの世界に行きたい」と感じ、そのために「演者(声優か俳優)になろう」という気持ちを強くした。

最も、そのような思考をすることで、学校生活のような「現実」から全く逃避していたわけではない。私はスクールカーストでいうと間違いなく中の下以下だったと思うが、「今のポジション(中の下)でいて「天才子役」になったらおもしろいだろうなあ(ニヤニヤ)」と考えていた。そう妄想しながら来るべきオーデションに備えてダンスのレッスンと学業に励んでいた(子役は学業との両立が肝よ!)。

ちょうど神木隆之介君や志田未来ちゃんら子役大活躍時代だったこともあり、私は「子役になりたい!日本人初のハリポタ出演者になりたい!」と日々息巻いていた。スカウトされるような見た目でない癖に謎の自信があったのは「自分はおもろい顔をしている」という認識と「自分は利発なお子様だ」という認識による。笑。私は俳優の顔は「おもろいもの」であるべきだと思っていた。(そして写真映りが二十面相すぎる自分はきっとおもろい顔の人間!)

さて、要するに私は陰キャでありながら「天才子役」として脚光を浴びることで、ある日一発逆転できると考えていたのだ。どちらかというと陰キャのほうがおいしいので、あとは「天才子役」になればよいのだ。中の下のカーストのクセに私の脳内計画のおかげで、日々は希望にあふれた楽しいものだった。

だが、子供の私には「どうしたら天才子役になれるのか?」というのがイマイチぴんと来ていなかった。「おーでぃしょんを受けて」「役に抜擢されること」が必要なのはわかっていたが、どうしたら「おーでぃしょん」に出られるのか???利発な私はなんとなく「事務所に所属すること」が必要だと理解した。しかし、私の両親は事務所に入ることを許可しなかった。

ままん「事務所に入るには大金がいるのよ」
どケチ小学生ワイ「うぃ」(´っ・ω・)っ


なんやかんや(事務所はダメやから代わりに)「演劇部に入るよう」そそのかされたワイは、小学校と高校の部活でそれぞれ演劇部を選択する。中学は演劇部なかったから体力づくり目的でバレー部や。運動神経カスやのに。地獄や笑。なんも聞かんといてくれ。笑

ちゅうわけで話はこっからとりあえず高校時代に飛びます。恋はまあまあした(言い方きしょくわるう笑)けど、しょせん「ただの陰キャ」の私は気持ちを伝える勇気などなく。いつかかっこいい私になったときに伝えよう、それまでは絶対ばらされへん!!と口を堅く閉ざしておりました。

第二章.「毎日がカオス!高校演劇部時代」

ハイ。地獄のバレー部を終え、わたくし、第一志望の高校に受かりました。志望理由は「おっきな舞台で演劇がデ・キ・るカラ☆彡☆彡☆彡」。やっとやっと演劇ができる!女優になれる!そんなバッカデカイ希望を胸に私の青春はスタートしました。

ところがここで一つ残念なお知らせがあります。小学生時代から片想いしていて、同じ高校を受験したY君が不合格で別の高校に進学することになったのです。ワイの心の声「エッエッエッエッエッエッエッ?!」

しかし、まあ、まあですよ、皆さん。言ってもY君ご近所に住んでるわけだし、ご縁があれば大学とかでまた再会できるじゃろー。今はタダ!ひたすら!全力を賭して!女優道を突き進むのみ!なのでございます。私は日々「放課後の部活のために」学校に通っておりました。まあそれはそれは楽しいものでございましたよ~。おほほほほほほほ☆彡

そしてそのころは一応「どーやって女優になるか」というビジョンもございました。それは高校演劇大会で名を売る!というものです。高校演劇は年に一度全国的な大会があるのですが、地域ごとの予選を勝ち抜いて全国大会に出場すると、その様子がテレビ放送されるのが恒例となっております。そして優勝したり上位に食い込んだりする高校は、部員に密着した取材が行われて全国放送されるほか、優勝校は上演そのものがテレビ放送されます。

わたしはこのチャンスを利用して女優としての足掛かりにしようと考えておりました。ので、そりゃあそりゃあ部活に身が入るわけです。

が、まあ実際そんなうまくいくこともなく、ふつーに仲間と青春してふつーに引退した(いや、いろいろあったけどね?!笑)私は次なる居場所を求め大学受験に向き合う運びとなりました。高校演劇の経験を経て私の中には「自分、女優目指して大丈夫?」という疑問がわいておりました。中身を申せばいろいろあるのですが、高3の段階でなにか決断するにはまだもやもやとしたてごたえであったため、もういろいろあいまいなまま、「現実的な判断」としてわたくしは大学を受験いたしました。

学業と(幻の)子役業との両立のために基礎学力を保持していた私は、当日運がよかったので現役で京大に受かりました。で、まあ4+1年。京都でだらだら・もぞもぞ・ぼやぼやとしていたのであります!!気づいたら私は女優に成れてませんでした。というかなんとかあきらめるために頑張った、時間を使ったというほうが正しい気がします。演劇WSやったり、舞台俳優さんと話したりして、これからは頑張れないな、と感じました。


第三章. 「令和なう」

そして今、会社員です。日々私の幸せってどこだよ~って思っています。

ちょっと話を恋愛よりに軌道修正したいと思います。大学時代私の友人たちには入学後即行彼氏ができ、みんな年相応なお付き合いをされていました。そんなリア充JDに囲まれていても私の自己肯定感が一向に擦り減らなかったのは、私が求めていたのが彼氏、ではなく夢だったからなのでしょう。

しかし、夢とは大変あいまいなものです。私は何になりたかったのか。これからの苦労と引き換えに目指すことは良しとしなかった女優の夢。そもそも女優を目指したい気持ちはどこにあるのか。もう一度振り返ってみた方がよさそうですね。

①大女優になったらお金持ちになれる。②有名になったら死んだあとも覚えていてもらえる。③演じるのって楽しい④作品を作るのはやりがいがある⑤得意なことを伸ばしたい⑥ちやほやされたい、ほめられたい、憧れられたい

こんなもんかな。⑥については、みんなが彼氏を欲しがる時のマインドと共通するんじゃないかな、と思います。

女優にならない、目指さない、と決めてから私は自分の中のいろんな気持ちに折り合いをつけてきました。①これからの稼ぎ方を考えていこう②自分の生きた証がこの世からなくなることについて、そんなに悪いことじゃないと思うようになったし、あとに続く誰かに何かを引き継いでいきたいな③遊びのなかでこれからも最大限楽しんでいく!④なにかしら作っていきたい、仮に仕事じゃなかったとしても⑤伸ばしていこう  で、⑥ですよ。

ふーーーーん、⑥これ、彼氏作ったら満たされる気持ちなのか???

否!!!!!


私が成りたかったのは「絶対的ヒロイン☆」であり、だれかにとっての「大切な彼女」ではないんですよ。


せか~いで~いち~ばん お~ひ~め~さ~ま~!!!!!

と、初音ミク嬢は歌われましたが、その「圧倒的な存在感」って【誰かとお付き合いすること程度で手に入るもの】なんでしょうかね?

あ~~、なんか自分で書いてて自分やばい奴みたいな気がしてきた。

つまり、言いたいのはわたくし恋愛なんかじゃ幸せにならないんじゃございません?(だから強要しないで/交際経験ないことで貶めるのはやめて!って言いたいだけなのかもだけれども)ってことなのよ!!!



いや、この承認欲求はどちらかというと恋愛ではなく、SNS等におけるいいね稼ぎ問題に関係づけた方がよいのではないか?とかそういうことも思うわけです。ただこれ以上、私には言語化できないなあ。

だれか助けてくれる方お待ちしていますね♡

(いや、そういうしめ方なのかよ)


ご清聴ありがとうございました☆


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