クロワッサンの加水について考える(55%と50%)
久しぶりに加水50%のクロワッサン作ったら、結構駄作ができました。
そんなことも含め、ブログとYouTubeで語ります。
昔、コルドンブルーでは、加水50で、ゴールデンヨットとかで作っていた。
仕込みを柔らかく仕込みすぎた時に
「あーーーやっちゃったね・・・」
と層が綺麗に出ないと言われた思い出が染み込んでいる。
だから強い粉をある程度繋いで、頑張って伸ばす!!と思っていた。
しかし、生徒さんはそれでは織り込みができない・・・。
その後、紆余曲折があって、
イーストを少なくして作るのが家庭では良い!と思っていた時代がある。
というのも、その頃は、冷凍庫に生地を冷やすスペースもないので、
イースト数を増やすと生地が膨らんでしまうということ。
でも、イーストを減らすと休ませながら綺麗に折込ができるのですが、
長時間かけるので、生地が軟化してボリュームが出にくくなることと、
(数日かけてゆっくり折込すると)仕上げ発酵が長すぎて、結局、生地が乾燥したり(家庭用の発酵機は温度高くしないと乾燥してしまう)
発酵不足になってボリュームが欠けるので、結局良い層になりにくい。
「折込できることが前提」となっていた私のクロワッサン
生徒さんが作れるではなく、じぶんが作るとしたら?と思って、加水50(以前作っていたような硬さ)で作ってみました。
比較なので55(いつものレシピ)でも作ってみました。
そうしたら、驚くことに、50%の折込と発酵の見極めがダメダメだった結果になりました。
結論から言うと、50%は少し乾燥させてしまって仕上げ発酵がずっこけました。
55%より薄く伸ばせたので、同じサイズで切ったら5g〜8g小さかった。
そのため、少し右の50%の方がボリュームが欠けますが、
実は、同時に整形してホイロ入れたら結構55%の方が発酵が早かった。
(イースト量間違えたか!?)
まあ、そんな原因も否めない中。
発酵も相当待ったのですが、表面が乾燥気味で仕方なく焼いてしまいました。
(あと、ある程度、生地温度がある状態で成形して、いつもよりかなり長く待っていたので、
これ以上待てなかったと言うこともありました)
なので、今後継続的に50%も焼いていきたいと思ったのですが、
食べてみると、やはり55%は美味しい!でも50%は少しふっくらしている
→折込時か焼成時にバターが馴染んでいる。
成形も、いつも55%でやっていて良いやり方だと50%はダメということも気がついた。
そんなことを考えると、
やはりバゲットは色々なやり方があるように、
クロワッサンも
その配合やレシピによってある程度のうまくいく!という基準が違うということにも気がつく。
ある程度の、パン屋さん向けのレシピのきほんと、
家庭での基本をちゃんと伝えるべきだと思った。
プロはプロの機材と技術に伴うセオリー
家庭は家庭の機材と技術に伴うセオリー
そんなことをしっかりと伝えたい。
それが本質だと思います。
ネットで「クロワッサンレシピ」「クロワッサンの作り方」
とググると死ぬほど出てくる
そうじゃなくて、
そのレシピを見て
「作れる」「作るのが難しい」
「00な食感と味」
みたいなことってわかりますか?
そんなことを見てわかるようにクロワッサンショートコースではお伝えします。
そんなことを教えたい。
それは、別に上級者じゃなくても良い。
クロワッサンは、初級の方でも作れるパンの一つです。
ある程度すぐにできるようになります。
みなさん、インスタとか情報過多です。
私だって、1個だけ切るとこんなこともあります。
(綺麗な層のクロワッサンが出るまできるなんて絶対しません・・・
以前は切っていた時代もありましたが、そんなことに疲弊。
隠しても仕方ないので、私は今のレベルはこんな感じです)
生徒さんの方が上手な方多いです😀
ほら私も50%はボリューム出なかったから・・・・
結局、持っていき方が違う、
50%なら、最終もっと薄く伸ばすべきでした。
中途半端に膜厚にしたので、単純にボリュームが出ないから、
暑い部分が少しふっくらしてしまった。
これは真ん中はちょっとふっくらしたのですが、
このふっくらは、成形を少し変えるべきだと思いました。
(乾燥していたので、霧拭きながら最後の方はもっとソフトに巻かないとNG)
だから、ベルトでぎゅーーーーーーってそとを締め付けたような・・・・
同じ整形でも、55%はゆるいんで、少し扁平になってボリュームも出る。
明らかに最近55でしか作っていなかったことが敗因。
頑張って練習しよっかな。
50%のやり方を少しまた見直してみようと思いました。