出会いそれはタラの芽の天ぷら
自転車すれ違う瞬間、 店長さん!となり、 向こうも気づいて 橋の真ん中急ブレーキでたがいに止まる。 いったい何年ぶりか、 あんな職人気質のかたまりのような、 強面のオーラを放っていた店長さんは、 蒸気で白く煙って見えるほど、 産まれたての赤子のようなほかほかとした顔をしていて、 今度四店舗めを駅前ビルにオープンするという。 変わらないのは、 話しているとスパイスで目に涙がにじむこと、 ああそうだったと、 なつかしく思う。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?