第9部 スパニッシュ・ブリーズ
第一話
俺は湖畔に佇んでいた。
水面は凪ぎ、辺り一帯は静寂に包まれている。
あぁ、なんと美しい世界なのだろう。
穏やかな時間の流れを感じながら、澄んだ空気を肺いっぱいに取り込み、そして、瞼を閉じた。
その瞬間。
衝撃が俺の胸を貫いた。
「な、、なにぃいィイぃぃぃぃい!!!、、こ、、これは、、、、、」
注1:矢で傷つけられた者の大半は怪死し、運良く生還できるのはごく一部の者だけである。これは 矢に含まれる未知のウィルスによるものだとされている
(フランス在住、57歳、ジャン=ピエール・ポルナレフ)
第二話
「こ、、ここは、、どこ、、、だ、、、、」
先程とは一転し、俺は街の片隅に蹲っている。
「この建築物、、、、、見覚えがアるっ!確か、、、
そ、そうだ!カサ、、、、、カサ・ミラ!!
ということは、ここはスペイン!どうしてこんなところに、、、、、、、ハッ!!あ、、あれは!!」
「トルティージャを探しているだと、、、、、、くそ、、どういうことなんだこれは、、、、」
頭を抱え、空を仰ぎ見ようとした時だった。
「オマエ、、、、ツクル、、、、、タマゴ、ツカウ、、」
背後から誰かの声が聞こえてきたのだ。
俺は慌てて背後を振り返った。
「う、、、うわぁぁぁアァァああぁぁ.....」
一体俺の身に何が起こってるというんだ。
「なんなんだよこれ.......」
注:矢で傷つけられるも生還した者の中には、極稀に【スタンド】の能力を身につける者がいるのだ。これは、未知のウイルスと共生できた者が、ウイルスによる「ご褒美」として能力を与える「ウイルス進化論」と仮説を立てている。
(フランス在住、57歳、ジャン=ピエール・ポルナレフ)
第三話
という訳で、さっそく作ってみたよ!
これが『アタシんちのアイツ』だ!
まずは
鯖サバサバサバサバサバサバ!!!!
注:ジョジョの奇妙な冒険シリーズをご覧になられていない方にとっては何を言っとんねんコイツ!と感じられる方もいらっしゃると思いますが、何卒ご容赦くだされば幸いでございます。
おいおい、具が多すぎやしないかい。
やれやれだぜ。
しかし、彩りが良くねえ。
急遽人参を追加オーダーした件。
ある程度具材に火が通ったところでバターを前線へ送り込むッッッ!そして溶き卵を!!!くうう、そこにシビれる!あこがれるゥ!
第四話
俺は溶き卵の入ったボウルを手にとり、フライパンへと流し入れようとしていた。
だがしかしっ!その時ィィ!!
スタンドが発動してしまう!
スタンド名:バッドコミュニケーション
スタンドタイプ:ゼロ距離自爆型
能力:能力者本人とのコミュニケーションが全くとれない
本人「卵をフライパンにぃぃぃぃ!!」
スタンド「ゴゴゴゴゴゴゴ....」
本人「焼くんだよ、卵をよぉぉぉぉ!!」
スタンド「てめえは俺を怒らせた。」
本人「何を言うとんねん!意味分からへんどっ!!」
スタンド「この味は! ………ウソをついている『味』だぜ……」
本人「アカン....こいつ何言ってるか分からへん....」
スタンド「我がスペインのトルティージャは世界一ィィィ!」
本人「もうええわ。」
アホなスタンドのおかげで途中の写真が撮れませんでしたとさ。
【めでたしめでたし】