深夜のコンビニはワンダーランドだった
2020/10/20 3:15
セブンイレブン到着。
自動ドアをくぐり抜ける。
・立ち読みしてるじいさん
3:17
入口に一歩足を踏み入れると左手にある雑誌コーナーで、立ち読みしてるじいさん確認。
なにやら挙動がおかしい。
手に本を持ちながら、あからさまにキョロキョロしている。
俺は、じいさんを観察することにした。
イメージしやすくするため、見取り図を添付する。
コーピーてなってるけど、コピー機てなんかかっこ悪いので、コーピーて書いてます。
ムニムニ(ノ")・ω・(ヾ)ムニムニ
再開。
3:20
じいさんは手に持っていた本を棚に戻すも、
すかさず、2冊目を手にする。
じいさんのポジショニングはエロ本ゾーン。
いや、待て。
あのゾーンにはパチスロ系もあるはずだ。
エロ本だと断定するには早計だ。
俺は確認するため、恐る恐る一歩近づいてみる。
エロ本だ。
間違いない。
じいさん、夜中までお盛んだな。
しかし俺は、何を見せられているんだ。
まったく。
・じいさん覚醒
3:22
じいさんはその本をコーピーの上に置くと、
おもむろにページを捲り始めた。
3:23
半ば呆れ気味に、観察を終えようと俺は飲み物ゾーンへ一歩を踏み出した。
3:23
突然、じいさんが覚醒したかのように、ページを捲る速度を上げた。
戦慄を覚えた俺は足を止める。
そこには驚きの光景が展開されていた。
3:24
捲る舐める捲る舐める舐めて捲る捲って舐める
舐めて捲って、捲って舐めて.........
じいさんはページを捲るため、自らの指を舐めては捲り、舐めては捲りを繰り返している。
3:24
さすがの俺もヒいた。
3:25
舐めて捲って捲って舐めて、舐めて舐めて捲って舐めて。
・じいさんアウト
3:26
黙っていられなくなった俺は、じいさんの肩にそっと触れ
「舐める前に買う!」
静かだが、力強くそう言った。
ルールルルル。
その後、富サワーとカルピスを買い
セブンイレブンを後にした。
その後、じいさんがエロ本を買ったのかどうか。
今となっては知る由もない。
そして、見取り図がなかったとしても、イメージに影響しないことは明らかである。
カルピスを見て思い出した。
以前、カルピスというタイトルのnoteを読んだっけな。
自分の目で確認してくれ。
それにしても、深夜のコンビニ。
そこは驚きの詰まったワンダーランドだった。
2020/10/24 1:32 【了】