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アンダンテとハンガリー風ロンド(op.35)
作曲 C.M.v ヴェーバー(1813)
初演 ブラント
C.M.v ヴェーバー(オーストリア)
歌劇「魔弾の射手」は勿論、管楽器ではクラリネットやファゴット協奏曲でも有名な古典派最後のメジャー作曲家。
G. ブラント(ミュンヘン宮廷楽団ファゴット奏者)
1811年、ヴェーバーがヨーロッパツアーを回る、始めの都市のがミュンヘンでした、共演するこの宮廷楽団のクラリネット奏者のために2つの協奏曲(op. 73/ 74)を書いたのは有名な話しです。そして同年、同じ楽団でファゴットを担当していたブラントがファゴット協奏曲(op.75)を初演。
作品番号について
この曲の作品番号は35。先ほどブラントによって初演された協奏曲は作品75。初演された年と作品番号が不可解ですね。
この作品番号35番が完成するのに紆余曲折がありました。
もとは義理の兄のビオラ奏者フリッツのために書いた作品でしたが、ビオラにとって難易度が高く、手直しを加える予定でした。
そんな中、好評だったファゴット協奏曲を演奏したブラントが2つ目の協奏曲を依頼した際に「ビオラからファゴットへ」手直ししたのがこの作品。ちなみに現在ではビオラでも演奏されます。
作品ついて
今でこそ、スパークなど多くのショーピース(ソリストの技量を前面に出す作品)が存在しますが、18〜9世紀はまだ協奏曲が主流でした。ヴェーバーはドイツオペラ発展以外に、協奏曲形式からの脱去した初期の作曲家でもあります。
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アンダンテ(エア・バリエ)
オペラのシーンのようなシチリアーナのリズムを動機が主題の後、ピアノパートに主題を渡し、ソリストは2つの変奏を奏でる。後半では既にジプシー音階を使用し、後半の世界観と統一性を持たせています。
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ロンド(ヴェルブンコシュ)
前半はリリカルで緩い楽章だったのと対照的にロンドはハンガリーの民族舞踊ヴェルブンコシュのスタイルを用いています。
リズムの特徴としてシンコペーションの繰り返し(アラゾッポ)や音価のコントラスト長→短(スポンディ)/アナペスト/左右非対称など、言語の母音、子音との関連も見られます。
ハンガリー/ジプシースタイル
オーストリア、ドイツで活動していたのに、ハンガリー風?音楽史でもそのような内容には触れていません(過去の記憶の中では、、、)
しかし、この当時の絵画や文献には18世紀ウィーンへ来たジプシー達の民族舞踊と音楽は受け入れられ、ある程度の人気を得ていた模様で、実際にヴェーバーの作曲の師、ハイドン、モーツァルトがピアノコンチェルトの中、トルコ行進曲など、いわゆるオリエンタル(エキゾチシズム/異国趣味)のエッセンスを既に取り入れていました。
演奏会情報
5/8(日) 15時開演
サロンドショパン
高槻市高槻町13-5 HopeⅢビル3F
*取り置き予約メール
salon_de_chopin@yahoo.co.jp